科学技術イノベーション総合戦略~新次元日本創造への挑戦~

策定の経緯

 我が国は、経済再生、人口減少や少子高齢化の急速な進行、地球環境問題等の難題が山積しており、これらの課題の克服のために、科学技術イノベーションに期待される役割は増大しています。
 特に、現下の最大かつ喫緊の課題である経済再生に向けて、科学技術イノベーションの潜在力を集中して発揮し、この時局を打開し未来を切り拓くため、科学技術イノベーション政策の全体像として「科学技術イノベーション総合戦略」を策定しました。

<総合科学技術会議(現総合科学技術・イノベーション会議)における議論>

 平成25年3月1日(第107回) 「科学技術イノベーション総合戦略」策定に係る総理指示
 平成25年3月28日(第108回) 次世代インフラ、エネルギーに関する集中審議
 平成25年4月17日(第109回) 地域資源、健康長寿社会に関する集中審議
 平成25年4月23日(第110回) イノベーション環境創出、司令塔機能強化に関する集中審議
 平成25年5月17日(第111回) 総合戦略(原案)審議
 平成25年6月6日(第112回) 総合戦略とりまとめ
 [平成25年6月7日 閣議決定]

科学技術イノベーション総合戦略のポイント

  • 科学技術イノベーション政策の全体像を含む長期ビジョン+短期行動プログラム
  • 課題解決型志向の科学技術イノベーション政策の包括的パッケージ
  • 産官学連携の役割分担、責任省庁を明示し、予算・税制、規制改革等の様々な政策を組合せ
  • 基礎研究から応用研究、実用化までの研究開発段階だけでなく、その川上・川下段階の範囲を拡大
  • 予算と直結した年間のPDCAプロセスにより、施策を評価・見直し

2030年に実現すべき我が国の経済社会の姿

  • 世界トップクラスの経済力を維持し、持続的発展が可能となる経済.「科学技術とイノベーション政策」の一体的展開
  • 国民が豊かさと安全・安心を実感できる社会
  • 世界と共生し人類の進歩に貢献する経済社会

科学技術イノベーション政策推進のための3つの視点

 スマート化:「目指すは各産業の知識産業化」
 システム化:「‘強み’を組み合わせて 付加価値を倍増」
 グローバル化:「視線を上げて世界へ」

科学技術イノベーション総合戦略の構成

 第1章では、科学技術イノベーション総合戦略の基本的考え方、2030年に実現すべき我が国の経済社会の姿等について述べています。
 第2章では、2030年の我が国のあるべき経済社会の姿等について述べるとともに、喫緊の課題である経済再生を強力に推進するため、 政策課題を5つ設定し、これに重点的に取り組むこととしています。
 第3章では、第2章における取組をより効果的なものとし、迅速にイノベーションを創出するための基盤を整備するための3つの重点的課題とそのための取組を示しています。
 第4章では、これらの政策を強力に推し進め、「イノベーションに最も適した国」を創り上げていくため、総合科学技術会議(現総合科学技術・イノベーション会議)の司令塔機能強化のために 早急に取るべき措置を取組を示しています。

科学技術イノベーション総合戦略~新次元日本創造への挑戦~