日デンマーク間の量子科学技術分野における協力覚書への署名について
令和7年1月28日
内閣府
科学技術・イノベーション推進事務局
1.概要
令和7年1月9日、城内内閣府特命担当大臣(科学技術政策)は、訪日中のクリスティーナ・エールン高等教育・科学大臣との間で、「日デンマーク間の量子科学技術分野における協力覚書」への署名を行いました。
2.背景
量子力学は、約100年前にデンマークのニールス・ボーア博士が中心となって生み出され、我が国においてはボーア博士の下で学んだ理化学研究所の仁科芳雄博士を発端として、世界レベルの基礎研究が行われてきました。そして近年、量子技術は、将来の産業や社会を大きく変革する技術として改めて注目されており、世界中で量子コンピュータ、量子暗号通信、量子センシングなどの実用化に向けた投資が活発化しています。日本とデンマークに関しては、現在でも情報通信研究機構やニールス・ボーア研究所をはじめとする様々な大学・研究機関などの間で協力が進められているところ、両国の協力関係を更に発展させていくために今回の協力覚書への署名を行いました。
3.協力覚書の内容(ポイント)
この協力覚書を通じて日本とデンマークは、以下の量子科学技術分野において、共に先導的な役割を果たす科学、技術、イノベーションに係る強固で多様な関係を持つことを認識し、学術界、産業界、政府間にわたる広範な協力を追求します。
●共同声明
・戦略的パートナーシップの深化に関する日・デンマーク首脳共同声明(令和5年10月)
・科学技術・イノベーションに関する日・デンマーク協力覚書の更新(令和5年10月)
●量子技術のポテンシャル
●パートナーシップと協力
●量子技術から社会的利益を引き出すこと
●量子技術開発のための共同価値観と指針
●新興産業、支援、商業化
●戦略、コミットメント、資金、協力
・研究とイノベーションに関する対話
・学術界/民間部門間の交流、資金調達の機会
・教育、交流、人材、スキル
・安全保障政策対話とガバナンス
・研究インフラ、試験施設、ミッション
・商業化、ユースケース、スケールアップ
・民間資金、産業、機関投資家
4.関連資料
- 日デンマーク間の量子科学技術分野における協力覚書(英文)(PDF形式:79KB)
- 日デンマーク間の量子科学技術分野における協力覚書(和文仮訳)(PDF形式:195KB)
- 日・デンマーク首脳会談(令和5年10月)|外務省
5.問合せ先
内閣府 科学技術・イノベーション推進事務局
重要課題(量子・マテリアル)担当 河野・増田・助野
電話:03-6257-1153(直通)