2020年に向けた科学技術イノベーション シンポジウム 開催報告


2020年に向けた科学技術イノベーション シンポジウム のイメージ

日時

平成28年3月10日(木)13:00~17:30

場所

経団連会館2F 国際会議場、経団連ホール

概要

本シンポジウムは、内閣府で推進する2020年までに実用化していくべき、日本発の科学技術イノベーションを創出するための「2020年オリンピック・パラリンピック東京大会に向けた科学技術イノベーションの取組に関するタスクフォース」において策定された、“9つのプロジェクト”の最新技術を紹介する目的で実施され、約400名の業界関係者が参加しました。経団連ホールで行われた基調講演では、重介護ゼロ社会を目指す、サイボーグ型ロボットスーツHAL(ハル)など革新的サイバニックシステムの研究開発を行う山海嘉之氏をお招きし、同氏の、研究開発から社会実装に至る好循環イノベーションの推進と社会変革・産業変革への挑戦についてご講演いただきました。そのほか、有識者5名によるパネルディスカッションを実施。“9つのプロジェクト”の現状と展望、さらに生活者視点からみた社会への実利用可能性について意見を交わしました。


主催者挨拶を行う島尻大臣


山海嘉之氏 基調講演の様子


パネルディスカッションの様子


シンポジウム参加者との記念撮影

内容

  • 開会あいさつ 森本 浩一 氏 (内閣府 政策統括官 科学技術・イノベーション担当)
  • 基調講演 「2020年「革新的サイバニックシステム」によるイノベーション推進と社会変革  ~ ロボットスーツでの実績を踏まえた提言 ~」

    山海 嘉之 氏 (ImPACTプログラム・マネージャー、筑波大学大学院教授/サイバニクス研究センター センター長、CYBERDYNE(株)代表取締役社長/CEO)

  • タスクフォース主旨説明 松本 英三 氏 (内閣府 大臣官房審議官 科学技術・イノベーション担当) Part1(PDF形式:228KB)PDFを別ウィンドウで開きます Part2(PDF形式:478KB)PDFを別ウィンドウで開きます Part3(PDF形式:682KB)PDFを別ウィンドウで開きます Part4(PDF形式:545KB)PDFを別ウィンドウで開きます Part5(PDF形式:240KB)PDFを別ウィンドウで開きます
  • 主催者あいさつ 島尻 安伊子 氏 (科学技術政策担当大臣)
  • パネルディスカッション 「2020年に向けた科学技術イノベーションの現状と展望」~生活者視点からみた3つの領域における社会実装の可能性~

    モデレーター:川口 盛之助 氏(株式会社盛之助 代表取締役社長、日経BP未来研究アドバイザー、技術とイノベーションの育成に関するエキスパート未来学者)

    パネリスト: 川本 雅之 氏(SIP「自動走行システム」次世代都市交通ワーキング副主査 筑波大学 教授)、塩沢 文朗 氏(SIP「エネルギーキャリア」サブプログラムディレクター 住友化学株式会社 主幹)、関 克己 氏(SIP「レジリエントな防災・減災機能の強化」サブプログラムディレクター (公財)河川財団 理事長)、大日方 邦子 氏 (内閣府 障害者政策委員会 委員)

9つのプロジェクトにおける訴求ポイントと求める主要技術

開催状況・配布資料・議事録">
プロジェクト 社会にとってのメリット・訴求ポイント 各プロジェクトが持つ主要技術

P1 スマートホスピタリティ

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1. 海外からの来訪者ともストレスフリーなコミュニケーションを実現し、インバウンド観光の促進にもつなげる

2. 通信機器及び測位技術やロボットなどの技術が、さりげなく移動や会話をアシストする社会を実現

1. 多言語音声翻訳システム

2. 準天頂衛星や屋内測位技術を活用した高精度測位技術

3. 顧客の購入品・移動履歴等からサービス向上に資するデータを地域で共有できるプラットフォーム

4. ロボット技術

P2感染症サーベイランス強化

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1. 「感染性(Infectious Disease)」への確固たる対応

2. 発生動向の把握、水際から国民までのインフォメーションチェーンが重要

1. 昆虫媒介性ウイルス感染症に対する総合的対策に関する研究

2. 感染症の診断機能向上のための研究

P3社会参加アシストシステム

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1. 多様な人が参加する活気あふれる社会の発信に向けた、障害者、高齢者やパラリンピック競技サポートの実現

2. すべての人が快適に過ごせるユニバーサルな健康長寿社会の実現

1. 移動・機能支援

2. 競技支援(障害者、高齢者の移動・機能支援活用も含む)

3. コミュニケーション支援

P4次世代都市交通システム

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1. すべての人に優しく、使いやすい移動手段の提供

2. 安心・安全/ストレスフリーを目指す

3. パッケージ化による地方や海外への展開

1. 自動走行(正着)制御(自動幅寄せと車高調整、スムーズな加減速)

2. PTPS高度化(公共車両優先システム)

3.車車間通信・路車間通信等を利用したART車両の制御

4.ARTシステム統合化

P5水素エネルギーシステム

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1. CO2フリー水素バリューチェーンの構築

2. エネルギーセキュリティの向上と低炭素で強靱な街作りに貢献

1.再生可能エネルギー由来水素製造技術開発

2. エネルギーキャリア(液化水素・有機ハイドライド・アンモニア)技術開発

3.水素利用技術開発

4. アンモニア利用技術開発

P6ゲリラ豪雨・竜巻事前予測

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1. ゲリラ豪雨竜巻予測の高度化と災害情報の正確かつ時間的余裕ある提供

2. 安全・安心な大会運営および来訪者の避難誘導等に貢献

1.マルチパラメータフェーズドアレイレーダ等の開発・活用による豪雨・竜巻予測情報の高度化と利活用に関する研究

2. 災害に対する観測・分析・予測技術の開発及び導入等

P7移動最適化システム

概要(PDF形式:257KB)PDFを別ウィンドウで開きます

1. ストレスフリーな見守りへ

2.人流・人員配置の最適化(効率化)

1. 見守りや人流・人員配置の最適化(効率化)の実現のためのデータ処理・分析・セキュリティ技術

2. データを集約・利活用するプラットフォームの実現のためのデータ蓄積・高速データ処理・セキュリティ・低消費電力デバイス技術

P8新・臨場体験映像システム

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1. 手軽に時間と空間を超えてスポーツの感動を世界と共有

2. 世界のどこでも、まるでその場にいるかのような臨場感が体験可能に

3. 遠隔教育・遠隔医療などへの応用

1. 見守りや人流・人員配置の最適化(効率化)の実現のためのデータ処理・分析・セキュリティ技術

2. データを集約・利活用するプラットフォームの実現のためのデータ蓄積・高速データ処理・セキュリティ・低消費電力デバイス技術

P9 ジャパンフラワープロジェクト

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1.安定供給/日持ちのよさの向上

2. 国際競争力の向上

1.栽培環境制御による夏場における花きの安定生産技術

2. 切り花の日持ち性向上技術