04 秘書官業務
萩原 玲子(HAGIWARA Ryoko)(20年目)
内閣官房副長官秘書官
政策判断の最前線で副長官を支える
刻々と変わる情勢に応じて日程を調整
官邸は総理が政策判断をされる場所ですから、当然内閣府に止まらず、あらゆる府省の幅広い政策が議論されます。こうした多岐にわたる政策について、内閣官房副長官が迅速かつ適切に御判断を行っていただけるよう、お支えするのが秘書官の業務となります。
例えば、副長官の重要な役割の一つは、政府と与党との連絡調整です。政策を実現するため、政府は国会に予算案や法案の審議をお願いする立場になりますが、国会状況は生き物のように刻々と変わります。外交日程なども影響します。そうした状況や与野党の動き、周辺情報を適時適切に副長官にお伝えし、迅速な御判断のお役に立てるよう努めています。
国会関係の動きだけでなく、副長官の下には、各府省の幹部が政策の説明や相談に訪れ、日程は過密を極めます。副長官が効率的に時間を使って快適に公務に臨んでいただけるようにする上で、日程管理は秘書官の重要な業務です。状況によっては当日飛び込みで至急の御相談が必要な案件も出てきますので、御予定をにらみつつ、優先順位を見極めながら、日程を組み立て、環境を整えています。時には各府省に代わって自分が副長官に御説明を行うことも必要となります。
また、官邸は危機管理の司令塔です。いつ発生するか分からない災害対応に後れをとることは許されないため、日々緊張感を持って過ごしています。
これまでより更に多岐にわたる最前線の重要政策を担当
内閣府では元々多岐にわたる政策に携わることができますが、官邸での業務は他省庁の政策についても担当するため、更に視野を広げる機会に恵まれます。自分と同じように他省庁から出向している同僚秘書官と協力しながら、政府の重要政策について最前線で仕事ができる面白さがあると感じています。
もちろんプレッシャーも大きなものですが、内閣府での、沖縄政策、男女共同参画、食育、自殺対策、防災対策といった分野横断的な政策に関する業務で得た知識のほか、大臣官房会計課や内閣総務官室、内閣官房副長官補室など、分野に捉われず様々な部局との緊密な連絡調整、柔軟で臨機応変な対応が必要となる業務で得た経験が、現在の秘書官業務を遂行するに当たって自分の支えになっていると思います。
経歴
- 平成15年
- 採用
- 平成22年
- 自殺対策推進室参事官補佐
- 平成24年
- 消費者庁消費者制度課政策企画専門官
- 平成25年
- 大臣秘書官
- 平成26年
- 消費者庁課徴金制度検討室室長代理
- 平成27年
- 内閣官房内閣人事局参事官補佐(任免協議企画担当)
- 平成29年
- 配偶者同行休業
- 令和元年
- 大臣官房会計課課長補佐(予算総括・企画法規担当)
- 令和2年
- 同 企画調整官
- 令和3年
- 政策統括官(防災担当)付
参事官(普及啓発・連携担当)付企画官 - 令和4年
- 現職