01 賞勲局審査官付審査官補佐(調整・審査第一担当) 桑原 佳代

内閣府で働くことについて

  現在の賞勲局では、勲章・褒章の審査を担当していますが、先例のみに捉われず多角的な観点から審査を行う必要があります。以前の政府広報室では、1つの広報テーマに関係省庁が複数あり、各省庁担当者と意見交換しながら、よりターゲットに響く広告の内容に調整していく必要がありました。内閣府では、このように各省や現場の問題意識に耳を傾け、意見交換を行い、時に粘り強い調整を行いながら、広い視点に立って業務に取り組む場面が多くあります。実は係員の頃、異動のたびに全く異なる業務を担当し、それぞれにやりがいを感じながらも、自分に強みがないような気がして、焦りを感じた時期もありました。しかし、幅広い分野での経験や多様なバックグラウンドを持つ方たちとの出会いを経て、少しずつ、様々な立場に立って物事を捉えられるようになり、こうした経験が自分の強みであり、確実に今の業務にも活かされていると考えるようになりました。

補佐級の職員になって感じたこと

  課長補佐になって、業務面では自身の裁量に委ねられる場面も多くなり、非常に大きな責任を感じます。また、各係の業務全体を見渡し、アドバイスや軌道修正することはもちろん重要な役割ですが、最も大事に考えているのはチームのワークライフバランスです。係を一番近くで見ている上司として、業務分担は適切か、誰かに負担がかかりすぎていないかなど、日頃のコミュニケーションを通じて把握し、問題があれば改善するようにしています。

仕事とプライベートの両立について

  プライベートでは小学生2人の子供の母でもあります。子供たちが保育園の時は「育児時間」の制度を活用して勤務時間を1時間短縮していましたが、下の子供が小学生になった現在は、「早出制度」を活用して、他の職員より少し早めの9時出勤のフルタイムで働いています。この原稿を書いている今日は、子供がインフルエンザのためテレワークで勤務しています。内閣府には多様な働き方のサポートがありますし、近年はテレワークも普及したことで、より育児と仕事の両立がしやすい環境になったと思います。

内閣府が求める人材について

  業務が多岐にわたることに加え、社会情勢の変化に伴って所掌業務自体も変化しますし、各省や民間からの出向者も多い環境です。一緒に働きたいと思うのは、様々な状況変化をポジティブに楽しめる人、勉強熱心で、人の意見に耳を傾けられる人、柔軟な考え方ができる人です。

あなたにとって仕事とは?

  もちろん楽しいことばかりではないですが、皆で協力して困難な業務を完遂した時の達成感は代え難いものがあります。仕事は、そうして自分を成長させてくれる場所であると同時に、素晴らしい出会いの場でもあります。内閣府や出向先での仕事を通じて出会った素晴らしい先輩、友人達からは、いつもよい刺激を受けています。

Career

平成16年
賞勲局審査官付審査第五係
平成19年
文部科学省初等中等教育局初等中等教育企画課教育制度改革室
平成21年
日本学術会議事務局参事官(審議第二担当)付審議専門職付
平成23年
内閣官房内閣総務官室
平成25年
公益認定等委員会事務局総務課調整係長
平成26年
育児休業
平成27年
内閣官房内閣人事局
平成28年
育児休業
平成29年
日本学術会議事務局企画課広報係長
令和2年
大臣官房政府広報室広報第1担当主査
令和4年
賞勲局審査官付審査官補佐心得(調整・審査第一担当)
令和5年
現職