01 経済社会総合研究所景気統計部研究専門職 望月 亮治
内閣府で働くことについて
冒頭にも紹介がありますが、内閣府は、内閣の重要政策に関する内閣の事務を助けることを任務とすると法律で定められており、その所掌は職員からの紹介ページにもありますようにとても幅広いです。従いまして、常に社会情勢の変化に対応することが職員には求められていると感じています。
私自身でいうと、入府当時にはなかった組織や部署が次々と立ち上がったり、業務の内容自体やそのやり方が変わったりするなど、そういった変化というものを実感しています。
近年のコロナ禍においては、皆さんも緊急事態宣言の発出等により飲食店や小売店が営業しなくなったというのを目にされたかもしれません。私は当時、経済財政分析担当の地域担当におり日本の各地域の経済指標等をウォッチしておりました。その際は月次統計などの従来のデータだけでなく、高頻度の週次や日次データの分析を行うことにより、社会が目まぐるしく動いてく様を見ることができました。
社会や政治の変化に応じて業務内容に影響を受けることからも、霞が関の本省で働いているということを感じます。
係長級の職員になって感じたこと
係員であったときと比べての変化として、一つの担当を任されるということと部下をもつということが挙げられると思います。
自分ひとりでは担当係の業務を遂行することはできませんので、係員と協力して業務を行うとともに、その進捗を管理し作業効率を意識するようにしています。また、今まで同じ部署に配属されたことはないのですが、自分が経験してきたことが部署は変われど活かされていると感じており、何事もまずは挑戦してみることが大事であると痛感しました。
仕事とプライベートの両立について
業務の継続性と自身の健康管理については常に考えるようにしています。仕事は代わりに誰かが行うことができますが、自分自身のことは自分でしかすることができません。また健康でないと仕事もプライベートの活動も何もできなくなってしまいます。
そういった観点からも、業務を属人化せず同僚と共有するとともに、同僚・後任者などが作業内容や経緯を追えるような資料づくりを意識するようにしています。また、仕事にはいつも全力でと言いたいところですが、突発的な事態にも対応できるよう常に余裕をもって取り組めるようにと考えています。
プライベートでは休日は極力業務のことは考えないようし、家族と過ごす時間を大切にすることを意識しています。
内閣府が求める人材について
現在は経済社会総合研究所で景気統計に関する業務を行っていますが、これまで国会対応に専ら従事したり沖縄振興政策に携わったりと多様な業務に従事してきました。異動ごとに業務の内容は変わりますので、今までの経験を活かせることも多いですが、新たな知識・技能を身につける必要がありますので、常にスキルアップを心がけることが重要です。
また、内閣府には、他省庁や地方自治体、民間企業などからの出向者もおり、バックグランドが異なる方々と一緒に働くことが多いです。人と人の関係についてはどの職場においても言えることですが、意思疎通を図ることや他者を尊重することが大事だと考えています。
あなたにとって仕事とは?
労働の対価として賃金を得るというのが前提になりますが、社会の構成員としての務めを果たすということだと思います。農産物や工業製品を作る人もいればサービス産業に従事する人もいる、そういった中で、自分は公共サービスを提供する業務に従事している、という認識です。所属する組織・扱う商品に違いはありますが、他の職業と本質的な違いはないものと思います。
Career
- 平成20年
- 賞勲局審査官付審査第九係
- 平成22年
- 大臣官房総務課調整第2係
- 平成24年
- 政策統括官(沖縄政策担当)付参事官(企画担当)付企画第1担当主査付
- 平成26年
- 迎賓館京都事務所運営課運営係長
- 平成28年
- 大臣官房政策評価広報課報道室
- 平成30年
- 経済社会総合研究所国民経済計算部国民支出課研究専門職
- 令和2年
- 政策統括官(経済財政分析担当)付参事官(地域担当)付政策企画専門職
- 令和3年
- 大臣官房人事課職員係長
- 令和5年
- 現職