個別苦情個票

ＯＴＯ番号	548	各省庁番号	自-18
受付日付	平成8年11月29日	受付省庁	内閣府（経済企画庁）
担当省庁	総務省（自治省）	関係法令	消防法
苦情申立者	外国業者	輸入先	米国
事例名	危険物の運搬に関する規制緩和について
処理内容	1．苦情の概要 (1)現行の消防法令において、危険物を貯蔵したタンクコンテナを輸入し使用する際には、「積載式移動タンク貯蔵所」として位置づけられ設置の許可及び完成検査前検査・完成検査が必要となる。 (2)各国政府又はその委任を受けた検査機関が発行するＩＭＤＧコードに適合する旨の証明書又は表示があれば、それを受け入れ、再度設置の許可等を要せずに、我が国内では証明書及び表示の確認にとどめるよう、法令を改正すべき。 2．担当省庁から以下のとおり回答。 (1)本件については平成7年2月に関係法令を改正（同年4月施行）し、危険物を運送するタンクコンテナでIMDGコードに適合する旨の表示（IMO表示板）のあるものについては、完成検査前検査（水圧試験）を要さず、安全性を確認する上で必要最小限のことを審査するにとどめている。 (2)しかしながら、今回の苦情を受け、タンクコンテナに係る規制のあり方等を検討するため、平成9年度から学識経験者、関係業界の代表者及び消防機関からなる「移動タンク貯蔵所の基準に関する調査検討委員会」を設置し、平成9年度から平成10年度にタンクコンテナに係る規制実態、技術基準等に係る海外及び国内の調査を、平成11年度にタンクコンテナに係る規制のあり方等について検討を行った。 (3)検討の結果、海外において安全性が確認され国際的に流通しているタンクコンテナが国内においても円滑に流通するよう、輸入時等の手続きの大幅な簡素化を図るための措置を講ずる必要があるとの結論を得たので、この結論に従い、必要な法令改正手続きを行う予定である。 (4)具体的な措置の内容は、①IMDGコードに適合する旨の証明書等を活用することにより、手続きに必要な書類の簡素化を行う、②タンクコンテナ陸揚げ後、速やかに完成検査を行う、③完成検査の際の安全確認をIMDGコードに適合する旨の表示等の確認で行うこととし、検査の簡素化を図る、④必要な手続きの改正を平成12年度中に実施する。
処理分類	A	検討の方向	②－ア ③
備考

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