平成13年7月24日(火)15:00〜17:00
合同庁舎4号館共用第1特別会議室
宮内義彦議長、飯田亮議長代理、生田正治、奥谷禮子、河野栄子、神田秀樹、佐々木かをり、鈴木良男、清家篤、高原慶一朗、村山利栄、森稔、八代尚宏、米澤明憲の各委員
石原規制改革担当大臣、松下副大臣、渡辺大臣政務官
[内閣府]坂政策統括官、岡本審議官、梅村審議官、竹内審議官、磯部審議官、吉原事務室長、長屋事務室次長
中間とりまとめ案審議
その他
前回の会議以降の修正点に関し、事務局から全体説明があり、各主査から以下の通り分野毎の補足説明があった。
修正の多くはベターな表現に直したもの。総論部分では、経済至上主義ではないかとの指摘あったが、そうは思わない。一部、表現を現在完了進行形に改めたが、文脈から見ると誤解は生まない。
「国民皆保険」と「医療機関へのフリーアクセス」は重要だが、限界もあるとの書きぶりとした。
各論(3)で保険者と医療機関の直接契約から「直接」という言葉に抵抗があり、削除した。
総論が長くなったのは、なるべく相手の言い分を書き、こちらの主張は削らないという手法を取った為。
「子供の幸せを第一に」を加えた。但し一概に子供の幸せと言っても、認可保育所の子供もいれば、無認可保育所の子供もおり、どのような子供の幸せを追求するのかという問題はある。
施設介護は「実施」を「検討」に落として合意した。特に、問題になった施設整備費補助の格差是正についても「検討」で合意したが、考え方は合意してない。
保育については、認可外保育所に補助をすることについて意見に相違があり、やや玉虫色の決着。
社会福祉法人の多様化については意見の相違あり。
特になし。
特になし。
京都議定書については、結果的に最近の動きとうまく合致する書きぶりとなった。
環境アセスメントについては削除したが、もし具体的な問題が生じているのならば後日取り上げるつもり。
古い不動産市場があることも事実であり、所管省庁との間で問題意識に温度差あり。
不動産の情報開示、借家制度については異論が強かった。
制度的なものは9月以降の課題。
● 教育の分野について、小見出しが無いのが気になる。付けたほうがわかり易くインパクトが強いと思う。
● 特に意図がなく、このままでも判り易いと思う。
● 本日公表までに修正時間がない。
● 「検討」、「検討実施」のように、表現について温度差があり、統一感が欲しい。
● どこまで合意したかという明示はないが、何が合意できたか示していただきたい。
● 公表の仕方は、「基本的に共通の理解がなされていると考えている。中には基本的な方向は一致しているが、時期等合意していないものや、全く合意していないものもある」とした上で、それらを例示と共に説明したい。
● 各省との間で合意形成をする努力をしたが、まだ中間取りまとめ段階であり、意見の相違を詳しく公表すること自体が果たして適当かどうか。一言で○×△といっても、詰めていくと色分けが結構難しいという問題がある。
● 明らかに合意したものがある。ビジネスを起こすために我々の成果を待ち望んでいる人がいる事を考えれば公表すべき。
● 現時点で例示は出来るが、網羅的に全部やるのは各省に確認する時間がかかる。
● 頼まれたものを出すのが諮問機関のあるべき姿であり、審議会としては、こうすべきという事を提言するのが役割。今回の中間取りまとめでは、厚生労働省から反論書が出されており、これを付け合せればぶつかっているものは何か明らかである。各主査の方でそれを明らかにされる事は何ら問題ないと思う。
● 合意した点と意見がぶつかっている点を明確に示すことが、この会議の役割ではないか。
● ○×△表を作ろうとしたが、簡略にしようとすると誤解を招く可能性がある。各主査が記者に話して頂くことは問題ないと考える。
● 閣議決定するベースであれば、もっと表現は明確だったはず。しかし、旧委員会で言えば「論点公開」の位置付けである。医療の問題では、今の段階ではこの表現で出すことについては厚生労働省の了解を得ている。今後の施策の議論で合意取れたものは、早く閣議決定するべき。
● 人材WGについては、今日までにまとめるために譲るべきところは譲って、厚生労働省と合意が得られたものを載せた。この内容がこのスケジュールで進むものと理解している。
● 委員でさえどう読んで判らないような報告書であれば、一般の人は混乱する。会議としての「提案」、「合意したもの」、「交渉中のもの」と分けるなど、一般に判り易く出すよう努力して欲しい。
● 都市再生では多くの部分で合意が得られている。合意を得るために「検討する」で妥協した。合意が得られたもの、得られてないものを明確に公表してほしい。12月の最終報告との差は判っても構わない。株価も下落しており実行が大事。「検討する」=「やらない」ではなく、大臣は尻を叩いてでもやらせて欲しい。
● 年内に閣議決定しても、法改正になると再来年になる。この会議に対する期待と実施時期にギャップがある。決まった事は前倒しでやるような、今まででには無かった事も考えていくべきではないか。
● 特定の視点から、雇用とか経済に直接インパクトを与えるような特定なものを、いわば「緊急規制改革」として、各省と共同で一括法案的なものを作るべきではないか。各省の審議会を待っていては遅いし、各省によって温度差があるので、力を持った内閣府で 例えば各省と共同で一括法案提出はできないか。
● 一括法案という手法もあり得るが、所管省庁が反対しているものを内閣府が閣議にかけられるか、という問題がある。全閣僚の賛成を得なければ閣議決定は出来ない。一括法にしても各省で対応しなければならない。また、一括法として一本の法律案にまとめる為の 中身の共通性が必要。
● 一括法はスピードを揃えるという意味もある。タイミングを揃える意味は大きい。一括と言う事で各省審議会のタイミングを縛る材料になると思う。
● 方向性については合意している。「検討」とした項目についても、内容を書き込んだ検討は、やるということと同義だと思う。行き方は合意したが、通る手順はこれから議論だ。裸で言った「検討」はまずいが、「○○の方向で検討」と言えば、方向は合意していると言える。本番は秋からの詰めと閣議決定。発表したことをステップとして前に進めるべき。
● 所管省庁はOK、他省は駄目というのがある。各省庁によって、色分けの判断が異なる場合、この会議がサポート・誘導すべき。
● 議長の最大の関心は、この「中間取りまとめ案」が採択できるかどうかであろう。中間取りまとめとしては これで良いと思う。先ほどからのご意見は、この案を出した後、各省と如何に詰めていくかと言う我々の行動の問題ではないか?但し、今後会議で取りまとめるに当たっての文章のフォーマットや文言については、整合性を持った上で温度差がきちんとでるような形で統一したほうが良いと思う。
● 貴重なご意見は、今後のこの会議の進め方について、十分反映させていきたい。この中間とりまとめについては遅らせることのマイナスもあり、このまま発表させて頂きたい。修文すると時間がかかりタイミングを逸する。重点6分野は、秋以降は当会議の意見として内閣に答申出来るよう詰めきるのが次の作業。早く出来るものがあれば年内待たずに前倒しするものもあろう。そのほか「3カ年計画」の監視も秋以降の作業としてある。
● 今回の中間とりまとめで取り上げなかったものを今後取り入れられるか。
● 2ヶ月しかなかったし、実質1ヶ月の審議。今回はあえて飲んだけれども秋以降取りこぼしたものもやりたいと思っている。
● 今回取り上げたものをできるだけ前向きに合意することが先ずはこの会議の責任であり、この案をまとめた上での更に追加は大いに結構。
● 閣議決定前提に協議してないから曖昧な議論になっている。10月でも閣議決定をやって欲しい。
● 2度閣議決定する、そういうやり方ができるかどうかの問題もあり考えたい。これまではやってこなかった。これにて「中間取りまとめ案」を決定させて欲しい。
(一同了承)
議長より、国民へのメッセージとして発表する旨提案(別紙 資料2)。委員了承。
事務局より今後のスケジュール(別紙 資料3)について説明の後、意見交換。
● 「3か年計画」のフォローアップには、重点6分野以外の分野で大きなものも含まれている。できるだけインパクトのある提案をして頂ければ、当会議の成果になる。夏休み中にご勉強頂きたい。
● 早く事務体制を作って頂きたい。(早急にご連絡する。)
● 9月以降の会議のスケジュールは、別途事務局から連絡する。
短時間にこれだけのものまとめ頂き感謝したい。これまでの常識では考えられない時間、内容であり、これまで、タブーと言われた点にも切り込んで頂いている。今後どんどん議論を深めて頂きたい。
昨日石原大臣と共に小泉総理に「中間取りまとめ」の報告をした。力強い励ましと委員の方々へのねぎらいの言葉を頂戴した。
以上
(文責 総合規制改革会議事務室)