◎ 調査の概要
 1 調査の目的
   高齢社会対策室では、一般高齢者を対象に高齢社会対策の施策分野であ
  る就業・所得、健康・福祉、学習・社会参加、生活環境等についての
  意識調査を行う「高齢者対策総合調査」と、特定高齢者(諸外国の高
  齢者、高齢者一人暮らし・高齢者夫婦世帯等)等を対象に高齢者の多
  様な課題についての意識調査を行う「高齢化問題基礎調査」を計画的
  に実施しています。
   平成7年度においては、高齢化問題基礎調査として、日本の高齢者
  と諸外国の高齢者の生活意識を把握するため「高齢者の生活と意識に
  関する国際比較調査」を実施しました。
   本調査は、5年毎に過去3回(昭和56年、61年、平成2年)行
  っておりますが、今回は、アメリカ、ドイツ、タイ、韓国を対象国と
  して、これらの国々の高齢者の役割、諸活動及び意識等を調査し、国
  際的な比較検討を行い、今後の高齢社会対策の施策の推進に資するこ
  とを目的としています。

 2 調査の方法等
  (1)調査対象国
     日本、アメリカ、タイ、韓国、ドイツ(旧西ドイツ及び旧東ド
     イツを含む。)
     なお、第1回から今回までの調査対象国の推移は次のとおりで
     す。

第1回から第4回までの調査対象国の推移
実施回第1回
(昭和56年)
第2回
(昭和61年)
第3回
(平成2年)
第4回
(平成7年)
調査対象国
日本
アメリカ
タイ
韓国◯注)
ドイツ
イギリス
フランス
デンマーク
イタリア
注)本調査とほぼ同一の質問票を用いた調査が独自に行われました。

  (2)調査対象者
     60歳以上の男女(施設入所者を除く)

  (3)調査事項及び調査の方法
    ア 調査事項
      (ア)家庭生活に関する事項
      (イ)職業生活に関する事項
      (ウ)地域での社会生活に関する事項
      (エ)公的・私的サービスに関する事項
      (オ)老後の生活、経済生活に関する事項
      (カ)価値観に関する事項
      (キ)住宅に関する事項

    イ 調査実施時期
      各国とも1996年2月

    ウ 標本抽出方法及び回収数
      無作為抽出法を基本として、調査員による面接聴取法
      国別の回収数は次のとおりです。
       日本    1,183サンプル
       アメリカ    998サンプル
       タイ    1,030サンプル
       韓国    1,004サンプル
       ドイツ   1,000サンプル

      なお、日本では、層化二段無作為抽出法にもとづき、回収率
     は76.8%。
      また、他の4か国については、割当抽出法により抽出し、1,
     000サンプル回収を原則とし調査を行いました。

 3 調査客体の基本属性
日本アメリカタイ韓国ドイツ
(1)男女比率
45.041.848.543.238.0
55.058.251.556.862.0
(2)年齢別構成比
60〜64歳32.022.835.718.925.5
65〜69歳24.924.425.524.323.7
70〜74歳17.223.718.426.119.9
75〜79歳13.214.010.718.612.5
80歳以上12.814.99.612.118.4


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