平成10年度は、高齢化問題基礎調査として、小学生・中学生・高校生の児童・生徒を対象に高齢者に対する意識や自分の高齢期の意識を把握する調査を実施しました。その結果概要は以下のとおりです。
また報告書本文の文書ファイル(Word95)、本文中の表データ(Excel95)、並びに本文のイメージデータを掲載しておりますので、ご活用ください。
本格的な高齢社会を目前に控え、国民の一人一人が長生きして良かったと実感できる社会を築き上げていくことが重要な課題となっている。
このため、高齢者と若年世代との交流を促進し、もって高齢者の積極的な社会参加活動を促して活力ある地域社会の形成を目指すためには、対象となる若年世代層の高齢社会に対する意識の把握が必要である。
このことから、「児童・生徒の高齢化問題に関する意識調査」を実施し、高齢者、高齢社会についての児童・生徒の考え方を把握し、今後の高齢社会対策を推進する上での基礎資料とする。
総数
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小学生
|
中学生
|
高校生
|
|
調査対象者数
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2,984人
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976人
|
963人
|
1,045人
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回 収 数
(回 収 率) |
2,941人
(98.6%) |
961人
(98.5%) |
954人
(99.1%) |
1,026人
(98.2%) |
有効回収数
(有効回収率) |
2,940人
(98.5%) |
960人
(98.4%) |
954人
(99.1%) |
1,026人
(98.2%) |
総数
|
男性
|
女性
|
無回答
|
|
総数(人) 構成比(%) |
2,940 100.0 |
1,220 41.5 |
1,718 58.4 |
2 0.1 |
小学生
中学生
高校生
|
960 100.0 954 100.0 1,026 100.0 |
472 49.2 434 45.5 314 30.6 |
487 50.7 520 54.5 711 69.3 |
1 0.1 - - 1 0.1 |
総数
|
祖父母
|
父
|
母
|
兄
|
姉
|
弟
|
妹
|
その他
の人 |
無回答
|
回答計
|
|
総数(人) 構成比(%) |
2,940 100.0 |
1,205 41.0 |
2,689 91.5 |
2,877 97.9 |
895 30.4 |
792 26.9 |
900 30.6 |
842 28.6 |
111 3.8 |
2 0.1 |
10,313 350.8 |
小学生
中学生
高校生
|
960 100.0 954 100.0 1,026 100.0 |
355 37.0 426 44.7 424 41.3 |
893 93.0 886 92.9 910 88.7 |
950 99.0 932 97.7 995 97.0 |
339 35.3 299 31.3 257 25.0 |
288 30.0 270 28.3 234 22.8 |
259 27.0 304 31.9 337 32.8 |
290 30.2 243 25.5 309 30.1 |
48 5.0 31 3.2 32 3.1 |
1 0.1 - - 1 0.1 |
3,423 356.6 3,391 355.5 3,499 341.0 |
総数
|
同居
|
近居
|
別居
|
死亡
|
不明
|
|
総数(人) 構成比(%) |
2,940 100.0 |
1,205 41.0 |
494 16.8 |
1,144 38.9 |
79 2.7 |
18 0.6 |
小学生
中学生
高校生
|
960 100.0 954 100.0 1,026 100.0 |
355 37.0 426 44.7 424 41.3 |
251 26.1 123 12.9 120 11.7 |
338 35.2 374 39.2 432 42.1 |
12 1.3 23 2.4 44 4.3 |
4 0.4 8 0.8 6 0.6 |
総数
|
北海道 |
関東
|
中部
|
近畿
|
中国・
四国 |
九州・
沖縄 |
|
総数(人) 構成比(%) |
2,940 100.0 |
370 12.6 |
946 32.2 |
561 19.1 |
458 15.6 |
272 9.3 |
333 11.3 |
小学生
中学生
高校生
|
960 100.0 954 100.0 1,026 100.0 |
119 12.4 125 13.1 126 12.3 |
301 31.4 320 33.5 325 31.7 |
179 18.6 174 18.2 208 20.3 |
152 15.8 158 16.6 148 14.4 |
98 10.2 79 8.3 95 9.3 |
111 11.6 98 10.3 124 12.1 |
総数
|
大都市
|
中都市
|
小都市
|
町村
|
|
総数(人) 構成比(%) |
2,940 100.0 |
667 22.7 |
709 24.1 |
404 13.7 |
1,160 39.5 |
小学
中学生
高校生
|
960 100.0 954 100.0 1,026 100. |
150 15.6 251 26.3 266 25.9 |
321 33.4 97 10.2 291 28.4 |
129 13.4 199 20.9 76 7.4 |
360 37.5 407 42.7 393 38.3 |
報告書本文: | 調査結果の概要 | Word95ファイル | Excel95データ | イメージデータ |
<留意点>
調査対象校については、福祉教育推進事業において指定されたボランティア協力校の中から推薦された学校の児童・生徒を調査対象としていることから、全国の各学年の男女構成に比較して本調査においては、女性の割合が高くなっている。
(注)調査対象者について、小学校5年は「小学生」、中学2年は「中学生」、高校2年は「高校生」という。
1 | 祖父母との接触頻度は、小・中・高校生とも「ほとんど毎日会う」が最も高い
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2 | 祖父母との同居意向は、小学生では「暮らしたい」、中・高校生では「どちらでもよい」の割合が最も高い
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3 | 高齢者とは、小・中・高校生とも「60歳くらいから」、「70歳くらいから」の割合が高い
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4 | 高齢期に大切なものは、中・高校生とも「健康」が最も高く、次いで「家族」、「趣味」の順
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5 | 高齢者との交流経験は、小学生では「その他にも、お年寄りと一緒にしたことがある」、中・高校生では「電車やバスで、お年寄りに席をゆずったり、街でお年寄りの手を引いたり、荷物をもってあげたことがある」が最も高い
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6 | 高齢者との交流経験による意識の変化は、小・中・高校生とも「お年寄りのことが前に比べてよくわかるようになった」が最も高い
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7 | 高齢者との交流への参加意識は、小・中・高校生とも「できる限り参加したい」の割合が最も高い
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8 | 参加したい高齢者との交流の内容は、中・高校生とも「お年寄りと一緒に楽しめる活動をする」の割合が最も高い
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9 | 高齢者との交流の阻害要因は、中学生では「お年寄りとは話が合わないと思うから」、高校生では「勉強や部活動、遊び等が忙しく、暇がないから」が最も高い
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10 | 高齢者との交流を促進するための必要条件は、中・高校生とも「交流の機会をつくる」が最も高く、次いで「お年寄りが参加しやすくするために、お年寄りに配慮した交通機関の整備」
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11 | ボランティア活動を表彰したり、入学試験などの評価の一つとすることについての意識は、中・高校生とも「大変よい」が最も高い
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12 | 家族の介護方法に関する意識は、小・中学生では「祖父母の世話は、家で家族がするのが良い」、高校生では「家で、福祉サービスをする人たちなどと家族が、一緒に祖父母の世話をするのが良い」の割合が最も高い
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13 | 高齢社会に関する見聴きは、小・中・高校生とも「テレビ・ラジオで見たり、聴いたりしたことがある」の割合が最も高い
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14 | 高齢社会の具体的イメージは、中・高校生とも「保健・医療・福祉サービスが充実される」、「生涯にわたる健康づくりが推進される」と思う割合が高く、一方、そう思わない割合が最も高いのは、「経済的に豊かで、社会が活力に満ちている」
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15 | 高齢期の心構えは、「若い時の気持ちを忘れないで暮らす」が4割を超え最も高く、次いで「できるだけ自分の考えどおりに暮らす」の順
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16 | 社会での子供の数は、「今よりも子供は増えた方が良い」が6割以上
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17 | 社会保障に要する費用負担は、「税金、保険料、利用者の自己負担は現状程度に止め、年金など支給内容を見直して対応すべきである」が最も高い
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