第1章 高齢社会対策の方向 |
ペット型ロボットが一人暮らし高齢者を見守る
大阪府池田市では、通信・放送機構と共同で福祉支援システムの研究開発を行い、独居高齢者宅に音声モニターや通信端末を組み込んだペット型ロボットを設置している。 このペット型ロボット(愛称「ワンダー」)は、(財)池田さわやか公社内の福祉サービス支援センターと接続されており、プライバシーを確保しながらの看視、音声による双方向の対話、さまざまな福祉・行政情報の伝達などを行う機能を有しているほか、操作方法も簡単で分かりやすいものとなっている。 独居高齢者は、ペット型ロボットがいることによって、孤独感や精神的ストレスがやわらげられ、安心感ややすらぎ、癒しを得ることができ、ひいてはより健康な生活が期待される。モニターの高齢者は、「福祉サービス支援センターにつながっていることで何かのときに駆けつけてくれるという安心感がある。また、ペットに徐々に愛着が湧き、いなくなると寂しい思いをする」と、ペット型ロボットの存在を評価している。 |
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