第2章 高齢化の状況

(2)高齢者世帯の所得

 高齢者世帯の年間所得(平成11年の平均所得)は328万9千円となっており、全世帯平均(626万円)の半分程度に過ぎないが、世帯人員一人当たりでみると、高齢者世帯の平均世帯人員が少ないことから、218万7千円となり、全世帯平均(219万8千円)との間に大きな差はみられなくなる(表2−2−12)。

表2−2−12 高齢者世帯の所得  <CSVデータ>

区分 平均所得金額
一世帯当たり(平成11年) 世帯人員一人当たり(平均世帯人員)
高齢者世帯 328.9万円 218.7万円(1.50人)
全世帯 626.0万円 219.8万円(2.85人)
資料:厚生労働省「国民生活基礎調査」(平成12年)
(注)高齢者世帯とは、65歳以上の者のみで構成するか、又はこれに18歳未満の未婚の者が加わった世帯をいう。

 高齢者世帯の年間所得の分布をみると、100〜200万円未満が30.3%で最も多く、次いで、200〜300万円未満が18.9%、300〜400万円未満が15.4%、100万円未満が12.9%と続いており、中央値は230万円となっている(図2−2−13)。

図2−2−13 高齢者世帯の年間所得の分布  <CSVデータ>

高齢者世帯の年間所得の分布を示したグラフ

 高齢者世帯の所得を所得の種類別にみると、「公的年金・恩給」が203万3千円(総所得の61.8%)で最も多く、次いで「稼働所得」91万円(同27.7%)、「家賃・地代の所得」19万4千円(同5.9%)となっている(表2−2−14)。

表2−2−14 所得の種類別にみた高齢者世帯の一世帯当たりの平均所得金額  <CSVデータ>

区分 一世帯当たり平均所得金額(平成11年)
金額(万円) 構成割合(%)
総所得 328.9 100.0
稼動所得 91.0 27.7
公的年金・恩給 203.3 61.8
家賃・地代の所得 19.4 5.9
利子・配当金 4.6 1.4
公的年金・恩給以外の社会保障給付金 4.7 1.4
仕送り・その他の所得 5.8 1.8
資料:厚生労働省「国民生活基礎調査」(平成12年)
(注1)高齢者世帯とは、65歳以上の者のみで構成するか、又はこれに18歳未満の未婚の者が加わった世帯をいう。
(注2)「稼働所得」とは、雇用者所得、事業所得、農耕・畜産所得、家内労働所得をいう。

 

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