第2章 高齢化の状況

(3)高齢者が世帯主である世帯の消費

 世帯主の年齢が65歳以上の世帯の家計の状況についてみると、世帯主の年齢が65歳以上の勤労者世帯の可処分所得は一世帯当たり1か月平均347,699円で、そのうち消費支出は264,349円、貯蓄などの黒字は83,350円となっている。これに対し、世帯主の年齢が65歳以上の無職世帯の可処分所得は179,859円、消費支出は207,040円であることから、27,181円の赤字を生じており、不足分は貯蓄の取り崩しなどで賄っている(表2−2−15)。

表2−2−15 世帯主の年齢が65歳以上の世帯の収入と消費  <CSVデータ>

(単位:円)
区分 勤労者世帯 無職世帯
全体 世帯主の年齢が65歳以上の世帯 全体 世帯主の年齢が65歳以上の世帯
実収入 496,983 389,475 188,488 198,472
うち勤め先収入の占める割合(%) (93.8) (58.1) (7.6) (5.7)
社会保障給付の占める割合(%) (3.4) (39.1) (84.4) (87.7)
実支出 376,212 306,125 232,330 225,653
消費支出 298,733 264,349 212,363 207,040
非消費支出(税、社会保険料など) 77,478 41,776 19,967 18,613
可処分所得(実収入一非消費支出) 419,505 347,699 168,520 179,859
黒字(実収入一実支出=可処分所得一消費支出) 120,772 83,350 △43,843 △27,181
平均消費性向(%)(可処分所得に対する消費支出の割合) 71.2 76.0 126.0 115.1
資料:総務省「家計総世帯集計」(平成13年)
(注)年平均の1か月間の金額

 世帯主の年齢が65歳以上の世帯(二人以上の全世帯)について消費支出の内訳をみると、「食料」の割合は25.2%と高いが、1980年代以降の傾向をみると、その割合が低下している一方で、「教養娯楽」、「交通・通信」の割合が上昇している(図2−2−16)。

図2−2−16 世帯主の年齢が65歳以上の世帯における消費支出構成比の推移  <CSVデータ>

世帯主の年齢が65歳以上の世帯における消費支出構成比の推移を示した年次推移グラフ

 

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