第2章 高齢社会対策の実施の状況 

イ ドイツ

 労働力人口と非労働力人口のバランスの変化は社会保障制度の有効性を脅かすものであり、根本的な改革が行われない場合、年金制度の長期的持続可能性を維持することが不可能になる。ドイツの新たな年金制度は世代間の公平な分配の必要性への確信に基づいて施行されたものである。
 施行後7年が経過した介護保険制度は、大半の人々から極めて効果的な制度であると認められており、ドイツの社会保障制度における一つの重要な柱になった。
 また、高齢者が地域社会のボランティア活動に参加する機会を増やすための施策として、高齢者の活動的な生活に関するアドバイスとカウンセリングを行う高齢者相談所を設けている。

 

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