第2章 高齢社会対策の実施の状況 

オ 韓国

 これまで、1981年の高齢者年金福祉法の制定、1991年の長期計画の策定、高齢者の福祉と健康を担当する政府機関の設立等の施策を講じてきた。
 また、貧しい高齢者が無償で医療を受けられるように、全国的な健康保険制度の中に、高齢者に対する医療扶助を組み込んだ。さらに、人口高齢化で増大している家族の負担を緩和するために、介護保険制度の導入について検討を行っている。国民年金制度が1988年から実施され、また同制度から除外されている高齢者に対しては、1991年から給付金を支給している。
 高齢者がレジャーを楽しめるようにするために、高齢者のための公民館などの公共施設を充実させている。痴呆症や麻痺の高齢者の専門看護施設の拡大、訪問看護サービスの提供、デイケア・センターの設置などにも力を注いでいる。

 

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