イ 個人の多様な生き方、働き方に対応した公的年金制度の構築
平成16年の年金改革について議論を行ってきた社会保障審議会年金部会においては、15年9月にその検討結果として「年金制度改正に関する意見」が取りまとめられ、この中では「個人のライフコースに対して中立的な制度とする」ことを年金改革の基本的な視点の一つとするべきであるとされた。これを踏まえ同年11月には年金改革に関する厚生労働省案を提案した。
その後議論が行われ、国民年金法等の一部を改正する法律案においては、多様な生き方、働き方に対応した制度とすることを改革の基本的な視点とし、在職老齢年金制度の改善、次世代育成支援の拡充、離婚時の厚生年金の分割、第3号被保険者期間の厚生年金の分割等の内容を盛り込んだ。