イ 介護サービスの質の向上
ユニットケアを行う小規模生活単位型特別養護老人ホームについて、その整備の促進及び施設の特徴をいかした適切なサービスの提供を確保するため、施設管理者及びユニットリーダーを対象とした研修を実施している。
また、特別養護老人ホーム等において身体拘束の廃止が実現されるよう、現場の意識改革や、ケアの質の向上などを目指した「身体拘束ゼロ作戦」を推進している。
介護保険制度の運営の要である介護支援専門員(ケアマネジャー)の資質の向上を図るため、平成15年度に引き続き、実務研修及び現任研修を着実に実施するとともに、地域のケアマネジメント機能の向上を図るため、介護支援専門員に対する指導助言や関係機関との連絡調整等を行うケアマネジメントリーダーの養成及び相談窓口体制の整備などを進め、介護支援専門員の支援体制の強化を図った。
また、利用者のサービス選択に資する情報の公表を進め、適切な選択を通じて介護サービスの質の向上を図るため、平成16年度においては、15年度に行った「介護保険サービスの質の評価に関する調査研究」((社)シルバーサービス振興会で実施)の結果を踏まえ、訪問介護、介護老人福祉施設等7サービスを対象とするモデル事業を実施した。
さらに、介護サービス事業者に対する事業所情報の公表の義務付け、事業者規制やケアマネジメントの見直し等、サービスの質の向上を図るための改革を内容とする介護保険法改正法案を平成17年2月に第162回国会へ提出した(図2−3−16)。
図2−3−16 介護保険法等の一部を改正する法律案(概要)