海洋環境の保全

離島及びその周辺海域は、固有種が生息・生育し、これらを育む貴重な自然環境が多く残されています。どの種も、長い時間をかけて育まれたかけがえのない存在であり、それぞれが他種とつながるなかで、豊かな生態系を形づくっています。

これからもこれらの豊かな生態系と共存していくため、様々な取組を進めております。

日本固有種の生息・生育

奄美群島や小笠原諸島などの島嶼部は地史的に古く隔離された環境であったため、そこには固有の生物が多く生息しております。

その中には、絶滅のおそれのある野生生物も多数存在しており、種の保存法に基づく国内希少野生動植物種に指定するとともに、保護増殖事業を進めております。


亜熱帯地域に生息するサンゴ礁
(出典:環境省ホームページ)

長崎県対馬にのみ生息するツシマヤマネコ
(出典:環境省ホームページ)

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国指定の自然環境保全地域

「原生自然環境保全地域」及び「自然環境保全地域」は、自然環境保全法に基づき、自然環境の保全や生物の多様性の確保のために指定された地域で、ほとんど人の手の加わっていない原生の状態が保たれている地域や優れた自然環境を維持している地域が指定されています。

離島地域においては、南硫黄島原生自然環境保全地域及び屋久島原生自然環境保全地域が指定されています。また、海域では、崎山湾・網取湾が自然環境保全地域として指定されています。


屋久島におけるヤクスギ
(屋久島原生自然環境保全地域)
(出典:環境省ホームページ)

崎山湾・網取湾周辺のサンゴ礁群
(崎山湾・網取湾自然環境保全地域)
(出典:環境省ホームページ)

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国指定の鳥獣保護区

「鳥獣保護区」は、鳥獣の保護の見地から、指定しています。また、鳥獣保護区の区域内で鳥獣の保護又はその生息地の保護を図るため特に必要があると認める区域は特別保護地区に指定されています。

鳥獣保護区内においては、狩猟が認められないほか、特別保護地区内においては、一定の開発行為が規制されます。

離島地域においては、佐渡島、伊豆諸島、小笠原諸島、南西諸島等が指定されています。

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