かりゆしウェアの定義・歴史

定義

かりゆしウェアとは、沖縄県で縫製され、沖縄らしさを表現したものと定義されます。ワイシャツとネクタイに代わる夏期の服装として、沖縄に広く定着しています。

「かりゆし」とは、沖縄の方言で「めでたい」という意味を表しています。また、漢字では「嘉例吉」と表記します。

歴史

かりゆしウェアの歴史と取り巻く環境
動き
1970年 社団法人沖縄観光連盟(会長:宮里定三)が、アロハシャツに負けない、沖縄らしいウェアを作ることを目的に、「おきなわシャツ」を一般公募し、発売。
1972年 本土復帰により売上拡大が期待されたが、販売不振。しかし、1975年の若夏国体にてホテル組合が在庫を購入、売上が伸び始める。
1990年 沖縄県内の観光団体等で構成される「めんそーれ沖縄県民運動推進協議会」の運動目標の一つの沖縄らしいウェアの推奨として、着用が奨励される。ウェアの名称を「かりゆしウェア」として制定。
1995年 沖縄県が美ら島沖縄観光立県を宣言。トロピカルリゾート演出の意識調査を実施。絵柄、素材、デザイン、価格、着用期間などについての調査結果を参考に「トロピカルウェア」として販売。
1997年 沖縄県ホテル旅館生活衛生同業組合が2000年の「九州・沖縄サミット」に向け「トロピカルウェア」普及運動を展開。大手企業、金融機関、一般企業が「トロピカルフライデー」を実施し、徐々に普及し始める。
2000年 6月、サミットに向け再度ウェアの名称を検討し「かりゆしウェア」に統一。社団法人沖縄県工業連合会が「かりゆし」の商標登録を行う。
7月、サミットにおいて各国首脳が着用したことで、以後急速に普及。
2007年 クールビズがスタートする6月1日の閣議において、全閣僚がかりゆしウェアを着用。毎年6月1日から9月30日まで、地球温暖化防止及び省エネルギーに資するため、夏季の軽装が励行されており、かりゆしウェアは、この軽装の一例として奨励されている。
2011年 「スーパークールビズ」アイコン3月に発生した東日本大震災の影響で、例年以上に節電の必要性が増したことから、政府では本年のクールビズ期間を5月1日から10月31日までとし、本格実施の6月からは「スーパークールビズ」として、更なる啓発活動を展開。かりゆしウェアも、例年通り夏季の軽装の一つとして奨励され、注目が集まった。