第4回PFI推進委員会 議事概要

日時 平成12年3月10日(金)16:40~17:25
場所 内閣総理大臣官邸大客間
出席者 樋口委員長、奥野委員、小幡委員、高橋委員、原委員、前田委員、山内委員 小渕内閣総理大臣、額賀官房副長官、松谷官房副長官、長峯総理府総括政務次官、竹島内閣内政審議室長、白須民間資金等活用事業推進室長

議事概要

基本方針案の付議

内閣総理大臣から委員会あてに基本方針案について付議された。(額賀官房副長官が付議書を代読)

基本方針案について審議

事務当局より、資料1別添「基本方針(案)」について説明があり、次に、同案に関して審議を行った。
意見の概要は次のとおり。

  • 昨年10月以来、委員会が開かれ、地方自治体も民間事業者も基本方針が明らかになるのを待っていたと思う。これから数多くのいい案件がでてくると確信しているが、その過程で、技術的な面でこれまで経験がなかったことを行っていく必要がある。今後、具体的な問題が起こったときに、適切な解決が図られるよう尽力したい。
  • わかりやすく、理解しやすいものになっており、全く異論はない。今後、具体的にやっていくといろいろな障害がでてくると予想され、推進委員としてどう貢献できるか考えていきたい。
  • 適切な基本方針案がまとまって、PFIの推進に寄与するものと期待している。経済が伸びない時代になって、社会資本について何をどういう整備方策で整備するかが議論になっている。PFIは有力な整備方策であり、期待が集まっているが、この委員会としても政府としても、PFIを長期的に育てる、日本に定着させるという姿勢を堅持することを期待する。
  • 基本方針が熱望されている中で、この案については全面的に賛成したい。基本方針に書かれた難しい概念をわかりやすく普及させることや、VFMの計測の仕方などできるだけのことをやっていきたい。
  • 基本方針は書くべきことが非常に多く、大部になったが、この案で進めていただきたい。今まで日本でやられていないことであり、様々な問題がこれから起こると思うが、この委員会として適切に対処していきたい。
  • PFIには関心も期待も非常に高いが、きちんとした形での本来の趣旨での定着を図っていきたい。継続的な課題と思うが、公共性という視点からのチェック、人によってかなり公共性というのが異なるようなばらつきがあり、公共性がきちんとした物差しでしっかり見ていけるシステムがいいと思う。

基本方針案についての委員会意見

委員会として、基本方針案については適当と認め、その旨の意見書を内閣総理大臣に回答することとした。

意見書の提出

樋口委員長から、小渕総理に対して、意見書を手交した。

小渕内閣総理大臣挨拶

委員の皆様には、5か月間に渡り、大変密度の濃い、熱心な調査審議を重ねていただき厚く御礼申し上げる。PFIの推進は、低廉かつ良好な公共サービスの提供や公的財政負担の縮減の実現、新たな官と民とのパートナーシップの確立の契機となり、更に、民間の事業機会の創出を通じて経済の活性化に資すると考えている。基本方針の策定は、PFIの推進の第一歩であり、政府としては、関係省庁の協力の下、PFI事業の積極的推進に努めてまいりたい。

樋口委員長挨拶

PFIは、我が国では全く新しい事業手法であり、また、バリューフォーマネーの算定、官と民とのリスク分担、民間事業者の公募や契約の方法など、検討すべき事項がたくさんあった。基本方針は、我が国のPFIの理念とその実現ための方法を示すものであり、政府、地方公共団体等においては、基本方針の趣旨に即してPFI事業を実施していただきたい。また、関係省庁においても、具体的なPFIの推進に積極的に取り組んでいただきたい。

以上

(速報のため事後修正の可能性があります)

問合せ先
内閣総理大臣官房内政審議室民間資金等活用事業推進室
TEL. 03-3502-7319、03-3502-7346