神奈川県立近代美術館新館(仮称)等特定事業 実施方針について(概要)

神奈川県立近代美術館の現在地(鎌倉市)で不足する機能について、鎌倉館(本館及び別館)と連携する新館を葉山町に建設し、2館体制により、これまでの高い企画力を受け継ぎ、展示・収蔵機能の充実など、生涯学習時代にふさわしい機能を備えた美術館をPFI方式(注1)で整備します。
今回、「民間資金等の活用による公共施設等の整備等の促進に関する法律」(PFI法)第5条に基づき、「神奈川県立近代美術館新館(仮称)施設整備等事業実施方針」(資料1)(PDF形式:116KB)PDFを別ウィンドウで開きます等を検討素案として公表し、民間のノウハウや知識を生かした事業内容とするため、民間からの質疑や意見招請等を行います。

次のとおり、実施方針の説明会を開催します。

ア 日時:
平成12年8月1日(火) 午後1時から
イ 場所:
鎌倉市中央公民館ホール(鎌倉市小町1-10-5)JR鎌倉駅東口下車徒歩1分

実施方針等閲覧の期間・場所は次のとおりです。(閲覧期間)平成12年8月2日(水)から8月15日(火)まで(ただし、月曜日を除く)

ア 実施方針、新館に係る設計図書及び参考図面
(閲覧時間)午前9時から午後4時まで
(閲覧場所)神奈川県生涯学習情報センター(横浜市神奈川区鶴屋町2-24-2 かながわ県民センター5階)
イ 鎌倉館(本館及び別館)に係る設計図書
(閲覧時間)午前10時から正午まで及び午後4時から午後4時まで
(閲覧場所)神奈川県立近代美術館〔別館〕(鎌倉市雪ノ下2-8-1)

*詳細は、(資料1)実施方針8ページ~9ページを参照してください。

1:施設の概要

(1)計画地等

ア 葉山新館建設計画地 三浦郡葉山町一色字三ケ岡2,208番1
イ 鎌倉館所在地
(本館)鎌倉市雪ノ下2-1-53 鶴岡八幡宮境内
(別館)鎌倉市雪ノ下2-8-1

(2)新館整備

  • 鉄骨鉄筋ココンクリート造(一部鉄筋コンクリート造)
  • 地上2階地下1階(最高高さ10m)
  • 延床面積 6,000m2(構造体等を除く美術館面積の合計)
  • 駐車場 50台
  • 敷地の緑被率 約50%
  • 主要諸室・・・展示室、収蔵庫、美術図書室、書庫、講堂、館長室、事務室、学芸員室、喫茶・レストラン、ミュ-ジアムショップ

2:整備等事業の範囲

(1)事業者は、県が実施した実施設計に基づき葉山新館を建設します。

(2)事業者は、葉山新館及び鎌倉館(本館及び別館)の次の業務を一括して実施します。内容については、「維持管理、美術館支援及び備品等整備に関する業務要求水準書(案)」(資料2)(PDF形式:727KB)PDFを別ウィンドウで開きます(注2)を参照してください。

ア 維持管理業務

①葉山新館維持管理業務
  • 建築物保守管理業務
  • 建築設備保守管理業務
  • 外構施設保守管理業務
  • 清掃業務
  • 植栽維持管理業務
  • 警備業務
  • 入館者受付・展示作品監視業務
  • 環境管理業務
②鎌倉館(本館及び別館)維持管理業務
  • 建築物点検業務
  • 建築設備保守管理業務
  • 外構施設点検業務
  • 清掃業務
  • 植栽維持管理業務
  • 警備業務
  • 入館者受付・展示作品監視等業務

イ 美術館支援業務の内容

  • 新館喫茶・レストラン運営業務
  • 新館ミュ-ジアムショップ運営業務
  • 新館駐車場管理運営業務
  • 美術情報システム整備及び運用支援業務

ウ 備品等整備業務の内容

  • 新館備品整備業務
  • 美術作品等移転業務
  • 新館駐車場管理運営業務
  • 新館サイン作成業務

(3)事業者は平成15年4月から平成45年3月までの30年間、県に葉山新館を賃貸します。

(4)事業者は平成45年3月に県に葉山新館の所有権を移転します。

(5)事業者は、葉山新館前のバスベイ及び歩道を整備します。

(6)県として実施設計まで終了していますので、ライフサイクルコストの低減、建築物や工作物の価値を高めること等をねらいとした実施設計に対する改善案(VE提案)をPFI事業者から募ります。VE提案に関する内容については 「神奈川県立近代美術館新館(仮称)施設整備等事業VE提案要領」(資料3)(PDF形式:29KB)PDFを別ウィンドウで開きますを参照してください。

3:事業の方式

(1)葉山新館は、事業者が建設を行い30年間所有し、維持管理等の業務を遂行した後、県に所有権を移転するBOT方式(Build, Operate and Transfer)とします。

(2)鎌倉館(本館及び別館)の建物は、県が引き続き所有することとし、鶴岡八幡宮境内の本館については、維持管理業務契約期間を平成15年度から平成27年度までの13年間とします。なお、鎌倉館別館の維持管理業務については、新館と同様に30年間の契約とします。

4:事業者選定方法

価格だけでなく、機能・性能等の要素も総合的に勘案して事業者を選定する総合評価一般競争入札方式を採用します。

5:事業スケジュ-ル

平成13年7月~平成15年3月葉山新館の建設
平成15年4月葉山新館使用開始
平成15年4月~平成45年3月葉山新館及び鎌倉館別館の維持管理・運営
平成15年4月~平成28年3月鎌倉館本館の維持管理・運営
平成45年3月葉山新館の所有権の移転

6:事業者選定スケジュ-ル

年月内容
1平成12年7月28日実施方針の公表、実施方針に対する意見招請等の公示
2平成12年8月1日実施方針の説明会
3平成12年9月上旬特定事業の選定(VFMの公表)
4平成12年9月中旬実施方針に対する意見招請
5平成12年11月中旬入札公告(入札説明書の公表)
6平成12年12月中旬参加表明書、資格確認申請書、VE提案書の提出
7平成13年1月中旬資格確認通知、VE提案審査結果通知
8平成13年1月下旬提案書の提出
9平成13年3月中旬落札者の選定
10平成13年3月下旬仮契約(事業者の決定)
11平成13年7月下旬事業者との本契約

7:その他留意事項

実施方針等に関するQ&Aについては、文書及びEメールで行います。詳細は、実施方針P9~P10を参照してください。


(注1)PFI方式(Private Finance Initiative)公共施設の整備・運営等に、民間の資金とノウハウを活用し、公共サービスの提供を民間主導で行うことで、効率的かつ効果的な公共サ-ビスの提供を図る方式。

(注2)資料2は、神奈川県財務規則第42条の2第3項の規定により、仕様書(業務要求水準書)案として公告し、意見を招請する事項となっていますので、(案)としています。