栄典制度の在り方に関する懇談会(第1回)における内閣総理大臣あいさつ
平成12年10月5日(木)
「栄典制度の在り方に関する懇談会」の第一回会合の開催に当たりまして、一言ごあいさつを申し上げます。
初めに、皆様方には、御多忙にもかかわらず本懇談会への参加をお引き受けいただき、厚く御礼を申し上げます。
さて、我が国の栄典制度は、明治以来百二十五年の長い歴史と伝統を有し、既に広く国民の間に定着しているところでありますが、二十一世紀を迎えるに当たり、社会経済の変化に対応したものとすることが必要であると考えております。
栄典制度の在り方につきましては、国民的に大変重要な課題でありますので、政府として、広く国民各界各層の意見をよく聴取し、十分に議論を尽くしながら検討を進めてまいることが必要であると考えております。
このような観点から、この度、有識者の方々にお集まりいただき、栄典制度の在り方について御議論をお願いすることといたしました。
栄典制度は長い歴史と伝統を有するものであり、また、叙勲制度は他の栄典・表彰制度とも関連しており、さらに国際的な役割をも有しております。
このような栄典制度の性格をも踏まえながら、二十一世紀の我が国にふさわしい栄典制度の在り方について、幅広い視点から御議論いただきたいと思います。
私といたしましても、本懇談会の御議論も踏まえ、適切に対応してまいりたいと考えております。
なお、本懇談会の開催に当たりましては、吉川弘之先生に座長をお願いいたしたいと思います。よろしくお願いいたします。
皆様方の忌憚のない活発な御議論を是非ともお願いいたしまして、簡単ではございますが、私のあいさつとさせていただきます。