〜平成20年度入賞作品〜
【小学生部門】 ◆佳作
みんな同じ人間
(岡山県・朝日学園朝日塾小学校2年) |
ぼくの家の近くには、車いすにのって訓練をしている人達、そして手足が自由に動かせない人達がはたらいている所もあります。さいしょに見た時は、どうして歩けないのかしか思わなかったです。そして、ただ見ているだけでした。
ある時、ぼくが急いで走っていた時にこけてしまい、にもつがちらばってしまいました。その時に片付けてくれた人は、ぼくよりとても体は小さかったのです。同じくらいの年令かと思っていましたが、そこでそうじをしてはたらいている大人の人でした。ぼくより手足も短く、物をひろうことも大変に見えましたが、一生けんめいにひろってくれました。ぼくは、手伝う間もなくただ見ているだけでした。お礼を言おうと思っていたら、その人から、
「大丈夫? 走ったらあぶないよ。おじさんは走れないんだ。気を付けるんだよ」
と、言って仕事をはじめていました。ぼくはお礼が言えてないままで帰りました。それから数週間後、またおじさんがそうじをしているのを見ました。今度は、ぼくから声をかけました。おぼえていてくれていて、にっこりわらってくれました。本当は、ちょっとゆう気がなくて、声をかけられないかと思っていましたがおじさんのやさしい声とえ顔でとても心があたたかくなりました。
ぼくが生活している中で色々な人と出会いますが、体が不自由な人でも同じ人間だしぼくができることは何かしてあげたいと思いました。今すぐできる事は、なかなかないと思っていますが気持ちや、ちょっとしたたすけ合いをすることでとても心が気持ちよくなると思いました。そして、自分がけんこうな体である事にかんしゃして、不自由な体の人を見つけたら何か自分から進んでたすけてあげようと思います。