-
障害者施策 サイトマップ
-

障害者施策トップ意識啓発20年度心の輪を広げる体験作文・障害者週間のポスター作品 > 平成20年度入賞作品 小学生部門 優秀賞

-

出会いふれあい心の輪「心の輪を広げる体験作文・障害者週間のポスター」作品集
〜平成20年度入賞作品〜

【小学生部門】  ◆優秀賞

私の友達

太田 南
(群馬県・前橋市立岩神小学校5年)

「いつも、ひなちゃんのお世話をしていてえらいね」
 私が先生方から言われる言葉です。でも、私はお世話をしたり、面倒を見ているのではありません。ひなちゃんは私の大切なともだちなのです。ひなちゃんと一緒にいると私も楽しいのです。
 ひなちゃんは、私と同じ小学校の特学に通う五年生の女の子です。ひなちゃんは、生まれつき少し足が悪くて、人との関わり(コミュニケーションをとる事)が苦手で、時々固まって動かなくなってしまうことがあります。
 私とひなちゃんの出会いは、同じ幼稚園の時でした。その頃の事はあまり覚えていませんが、みんなが園庭で遊んでいる時、ひなちゃんと私と二人、体育館の中で、マフラーをヒラヒラさせて楽しそうに遊んでいたそうです。小学校に入学し、一年生の時は同じクラスで、二年生からひなちゃんは特学へ移りました。今は、私のクラスで音楽、社会、家庭科を勉強しています。
 また、ひなちゃんは二年生の時から、毎週土曜日、T学園、特学、養護学校の子供達の体操教室に行っています。私が習っている先生が行っているので、私も最初からボランティアとしてお手伝いをしています。ここにもひなちゃんは来ていて現在30名の個性豊かな友達と共にがんばっています。私は体育館を一緒に走ったり、体操をしたり、声をかけたりしています。
 また、私の家にもひなちゃんは時々遊びに来ることもあります。社会のテスト前は県名を一緒に覚えたり、ひなちゃんの大好きなぬいぐるみで遊んだりします。
 ひなちゃんの良い所は、素直で優しくて意地悪な所がありません。また、とてもがんばり屋です。体操の時、走るのがおそくても必ず最後まで走ります。漢字練習や音読も毎日しています。
 でも、固まって動かなくなってしまうことがあります。そんな時、ひなちゃんは、細長く切った紙をヒラヒラさせ、気持ちを落ち着かせます。私が一緒にいる時は、ぬいぐるみやマスコットを使って話しかけてみます。それでもダメな時は様子を見て待っています。
 私の担任の先生が、ひなちゃんは私とだけ関わるのではなく、ひなちゃんが私がいなくても五年一組に来られるようにと、おっしゃっていました。そうなることがひなちゃんのため、また私のためでもあると。私もそう思います。クラスのみんなにも、もっとひなちゃんと関わってもらいたいし、ひなちゃんの良い所をもっと知ってもらいたいです。ひなちゃんが五年一組の中でいつも、笑顔でいられるようになれば、と思います。ひなちゃんの笑顔は最高です。
 私は、将来、特学か養護学校の先生になりたいと思うようになってきました。ひなちゃんや体操教室の友達と関わっていくことは、楽しいです。例え、言葉が話せなくても、会話が一方通行でも、仲良くなりたい、という気持ちがあれば、心は伝わると思います。障害があっても、みんなあたたかい心をもっています。そのことを、一人でも多くの人に伝えたいし、知ってもらいたいです。
 ひなちゃん、いつかは別々の道を進んでいくと思うけど、ずっと、ずっと、友達でいようね。これからもよろしくね!!

 

-

障害者施策トップ意識啓発20年度心の輪を広げる体験作文・障害者週間のポスター作品 > 平成20年度入賞作品 小学生部門 優秀賞