第2回中央障害者施策推進協議会議資料 障害者権利条約(案)の検討状況

国連における障害者権利条約の検討状況

1.第56回国連総会決議56/168採択
 2001年12月、第56回国連総会において、メキシコ提案の「障害者の権利及び尊厳を保護・促進するための包括的総合的な国際条約」決議案がコンセンサスで採択された。同決議において、障害者権利条約に関する諸提案について検討するためのアドホック委員会の設置が決定された。
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2.国連総会アドホック委員会(第1回会合)の開催
 2002年7月29日~8月9日、ニューヨーク国連本部において国連総会アドホック委員会第1回会合が開催され、障害者権利条約の是非も含めた検討が行われた。
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3.国連総会アドホック委員会(第2回会合)及び役員草案作業部会の開催
 2003年6月16日~6月28日、ニューヨーク国連本部において国連総会アドホック委員会第2回会合が開催され、条約案の交渉の基礎となる条約草案を作成するための条約草案起草作業部会を設置することが決定された。
矢印2 作業部会の開催
 2004年1月5日~1月16日、我が国の政府代表もメンバーとなり開催された条約草案起草作業部会において25条からなる条約草案が作成された。
4.国連総会アドホック委員会(第3回会合)
 2004年5月24日~6月4日、ニューヨーク国連本部において国連総会アドホック委員会第3回会合が開催され、2004年1月に作成された条約草案の第1回目の逐条の検討が行われた。
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5.国連総会アドホック委員会(第4回会合)
 2004年8月23~9月3日、ニューヨーク国連本部において国連総会アドホック委員会第4回会合が開催され、条約草案の第一読を終了した。
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6.国連総会アドホック委員会(第5回会合)
 2005年1月24日~2月4日、ニューヨーク国連本部において国連総会アドホック委員会第5回会合が開催され、条約草案の各条の意見を集約する作業が本格化し、主として生命の権利や身体・表現の自由等、いわゆる自由権に係わる第7条5~第15条について議論された。
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7.国連総会アドホック委員会(第6回会合)
 2005年8月1日~8月12日、ニューヨーク国連本部において国連総会アドホック委員会第6回会合が開催され、前回会合に引き続き、条約草案の各条の意見を集約する作業が行われ、第17条(教育)、第22条(労働の権利)等、いわゆる社会権的権利に係わる第15条以下について議論された。
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8.国連総会アドホック委員会(第7回会合)
  • 2006年1月16日~2月3日、ニューヨーク国連本部において国連総会アドホック委員会第7回会合が開催され、第6回会合までの議論を踏まえて2005年10月に作成された34条からなる議長案の全ての条文につき議論が行われた。会合最終日には、議長修正案(Working Text )が採択された。
  • 第8回会合は、2006年8月14日~8月25日に、ニューヨーク国連本部において開催される予定。

「障害者権利条約」の条文構成(案)

2006年2月現在

  • 前文
  • 第1条:目的
  • 第2条:定義
  • 第3条:一般的原則
  • 第4条:一般的義務
  • 第5条:平等及び非差別
  • 第6条:障害のある女性
  • 第7条:障害のある子ども
  • 第8条:障害者に対する意識の向上
  • 第9条:アクセシビリティー
  • 第10条:生命の権利
  • 第11条:危機のある状況
  • 第12条:法の下の平等
  • 第13条:司法へのアクセス
  • 第14条:身体の自由及び安全
  • 第15条:拷問又は残虐な、非人間的なもしくは品位を傷つける取り扱い又は罰からの自由
  • 第16条:搾取、暴力及び虐待からの自由
  • 第17条:人格の完全性の保護
  • 第18条:移動の自由
  • 第19条:自立生活及び地域への包含
  • 第20条:個人のモビリティー
  • 第21条:表現と意見表明の自由、情報へのアクセス
  • 第22条:私生活の尊重
  • 第23条:家庭及び家族の尊重
  • 第24条:教育
  • 第25条:健康
  • 第26条:ハビリテーション及びリハビリテーション
  • 第27条:労働と雇用
  • 第28条:相当な生活水準及び社会保障
  • 第29条:政治生活及び公的生活への参加
  • 第30条:文化的生活、レクリエーション、余暇及びスポーツへの参加
  • 第31条:統計とデータ収集
  • 第32条:国際協力
  • 第33条:国内的実施とモニタリング
  • 第34条:国際的モニタリング