第3章 障害者の状況(基本的統計より)
2.年齢階層別の障害者数
(1)身体障害者
在宅の身体障害者386.4万人の年齢階層別の内訳を見ると、18歳未満7.3万人(1.9%)、18歳以上65歳未満111.1万人(28.8%)、65歳以上265.5万人(68.7%)であり、70歳以上に限っても221.6万人(57.3%)となっている。
我が国の総人口に占める65歳以上人口の割合(高齢化率)は調査時点の平成23年には23.3%であり、身体障害者ではその約3倍も高齢化が進んでいる状況にある。
65歳以上の割合の推移を見ると、昭和45年には3割程度だったものが、平成23年には7割近くまで上昇している。
(2)知的障害者
在宅の知的障害者62.2万人の年齢階層別の内訳を見ると、18歳未満15.2万人(24.4%)、18歳以上65歳未満40.8万人(65.6%)、65歳以上5.8万人(9.3%)となっている。身体障害者と比べて18歳未満の割合が高い一方で、65歳以上の割合が低い点に特徴がある。
65歳以上の割合の推移を見ると、平成12年から平成23年までの11年間で2.8%から9.3%へ増加している。知的障害は発達期に現れるものであり、発達期以降に新たに知的障害が生じるものではないことから、身体障害のように人口の高齢化の影響を大きく受けることはない。一方で、調査時点である平成23年のいわゆる全国一般の高齢化率23.3%に比べて、知的障害者の65歳以上の割合が9.3%と半分以下の水準となっていることは、健康面での問題を抱えている者が多い状況を伺わせる。
(3)精神障害者
外来の精神障害者287.8万人の年齢階層別の内訳を見ると、20歳未満17.6万人(6.1%)、20歳以上65歳未満172.4万人(59.9%)、65歳以上97.4万人(33.8%)となっており、調査時点の平成23年の高齢化率23.3%に比べ、高い水準となっている。
65歳以上の割合の推移を見ると、平成17年から平成23年までの6年間で、65歳以上の割合は28.6%から33.8%へと上昇している。