第1章 障害者施策の総合的かつ計画的な推進-新たな障害者基本計画(第4次)の策定- 第4節 1
第4節 第4次基本計画の各分野における基本的考え方及び主な施策
各分野で掲げている基本的考え方及び主な関連施策は、それぞれ次のとおりである。
1.安全・安心な生活環境の整備
【基本的考え方】
- 障害者がそれぞれの地域で安全に安心して暮らしていくことができる生活環境を実現するため、住環境の整備、移動しやすい環境の整備、アクセシビリティに配慮した施設等の普及促進、障害者に配慮したまちづくりの総合的な推進等を通じ、障害者の生活環境における社会的障壁の除去を進め、アクセシビリティの向上を推進する。
【主な具体的施策】
- 障害者向け公共賃貸住宅の供給の推進、障害者への配慮(優先入居の実施、保証人の免除等)の促進
- 新たな住宅セーフティネット制度(障害者等の住宅確保要配慮者の入居を拒まない賃貸住宅の登録制度等)の創設
- 公共交通機関のバリアフリー化(段差解消、ホームドア等の転落防止設備の導入等)の推進
- 交通事業者等における教育訓練等の促進
- 障害者等の安全快適な移動に資する新たなシステム(信号情報活用運転支援システム、安全運転支援システム及び高度道路交通システム)の研究開発、サービス展開
- 建築物のバリアフリー化の促進
- 日常生活製品等のユニバーサルデザイン化(※2)に関する標準化の推進
- 国立・国定公園等におけるビジターセンター、園路等のバリアフリー化
- パーキングパーミット制度(※3)の普及促進
- ICTを活用した歩行者移動支援の普及促進(屋内外シームレスな電子地図や屋内測位環境等の空間情報インフラの整備・活用等による民間事業者等が多様なサービスを提供できる環境づくりの推進)
※2:ユニバーサルデザイン化
施設や製品等について、誰にとっても利用しやすいデザインにするという考え方。
※3:パーキングパーミット制度
障害者等用駐車スペースを利用できる対象者の範囲を設定し、条件に該当する希望者に地域の協力施設で共通に利用できる利用証を交付する制度。