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第4章 住みよい環境の基盤づくり

第1節 障害のある人の住みよいまちづくりと安全・安心のための施策

○ 移動等の円滑化の一層の推進

  • バリアフリー法の改正

移動等円滑化に係る「心のバリアフリー」の観点からの施策の充実などソフト対策を強化するため、「高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律」を改正

○ ユニバーサルデザインの考え方を踏まえたバリアフリー施策の推進

  • バリアフリー法に基づく心のバリアフリーの推進

「バリアフリー教室」の全国各地での開催、鉄道利用者への声かけキャンペーン等の啓発活動の推進、障害のある人等が公共交通機関を利用する際等の支援、接遇を的確に行うための研修プログラムやマニュアルを事業者に向けて作成、教育・研修を促進

車椅子疑似体験(バリアフリー教室)
視覚障害者疑似体験
(バリアフリー教室)

○ 建築物のバリアフリーの推進

  • ホテル・旅館のバリアフリー化

ホテル・旅館におけるバリアフリー化を促進するため、「建築設計標準」を改正

○ 公共交通機関、歩行空間等のバリアフリー化の推進

  • 鉄道におけるバリアフリー化

2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会を契機に、バリアフリールートの複数化、エレベータの大型化やホームドアの設置等のバリアフリーの高度化を推進。新幹線における車椅子用フリースペース(仮称)の創設や車椅子対応座席の予約方法の改善等について中間とりまとめ

○ 防災、防犯対策の推進

  • 110番アプリシステム

聴覚に障害のある人等、音声による110番通報が困難な人が、スマートフォン等を利用して文字等で警察に通報できる「110番アプリシステム」を全都道府県警察に整備し、運用を開始

第2節 障害のある人の情報アクセシビリティを向上するための施策

○ 情報アクセシビリティの向上

障害のある人や高齢者等がICT機器の利用方法を学ぶことのできる「デジタル活用支援員」の仕組みの検討等を内容とする「デジタル活用共生社会実現会議報告」を取りまとめ

○ 読書バリアフリー法の制定

障害の有無に関わらず、全ての国民が等しく読書を通じて文字・活字文化の恵沢を享受することができる社会の実現に向けて、視覚障害者等の読書環境の整備を総合的かつ計画的に推進するため、「視覚障害者等の読書環境の整備の推進に関する法律」が成立

○ 情報提供の充実

  • 日本銀行券の券種の識別性向上に向けた取組

日本銀行券について、偽造抵抗力強化の観点に加え、視覚に障害のある人が触った時や見た時に券種の区別をしやすくする工夫を施す等のユニバーサルデザインの観点も踏まえ、新たな様式で発行するための準備に着手

○ コミュニケーション支援体制の充実

  • 電話リレーサービス

聴覚に障害がある人が家族などに頼らずに電話をかけられるよう、手話通訳や文字通訳に対応するオペレーターを配置して支援する「電話リレーサービス」を推進。公共インフラとしての電話リレーサービスを実現するため、「聴覚障害者等による電話の利用の円滑化に関する法律」が成立

電話リレーサービス(資料:日本財団)
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