平成17年度バリアフリー・ユニバーサルデザインの推進普及方策に関する調査研究 II バリアフリー化推進に関する国民意識調査について

図表のみかた

  • 回答は、それぞれの質問の回答者数を基数とした百分率(%)で示しています。それぞれの質問の回答者数は、全体(2,911)の場合はN、それ以外の場合にはnと表記しています。
  • %は小数点以下第2位を四捨五入し、小数点以下第1位までを表記しています。従って、回答の合計が必ずしも100%にならない場合があります。
  • 男女別、年代別などは、不明の方がいたため、合計が全体とは一致しません。
  • 回答者が2つ以上回答することのできる質問(複数回答)については、%の合計は100%を超えることがあります。
  • 全問クロス集計の集計表を巻末の資料編に掲載しました。
  • 本文及びグラフ中の設問文ならびに集計表の選択肢の表現は一部省略されています。また、棒グラフについては、回答割合の多い順に並べかえています。調査票を巻末の資料編に掲載しましたので、ご参照ください。
  • 全国を、a北海道・東北、b関東甲信越北陸、c中部、d近畿、e中国・四国、f九州の6つのエリアに分けて分析しています。
  • 都市をa大都市(人口100万人以上)、b地方都市(人口30万人以上)、c小都市A(人口5万人以上)、d小都市B(人口5万人未満)、e過疎地域の5段階に分けて分析しています。

1 回答者の属性

(1)男女・年代

a 男女(F1)

回答者の性別をみると、「女性」が54.4%、「男性」が43.7%となっている(図表2-1-1)。

図表2-1-1 男女(全体)

図表2-1-1 男女(全体)

図表2-1-1 CSV参照

b 年代(F2)

回答者の年代をみると、「55~59歳」が12.2%と最も多く、「60~64歳」11.2%、「65~69歳」9.9%と続いている。最も少ないのは「20~24歳」3.6%である(図表2-1-2)。

図表2-1-2 年代(全体)

図表2-1-2 年代(全体)

図表2-1-2 CSV参照

(2)エリア・都市規模

a エリア(F3)

エリア別にみると、「関東甲信越北陸地方」が40.0%で最も多く、次いで「近畿地方」14.5%、「北海道・東北地方」13.3%、「中部地方」13.0%、「九州地方」10.9%、「中国・四国地方」8.4%である(図表2-1-3)。

図表2-1-3 エリア(全体)

図表2-1-3 エリア(全体)

図表2-1-3 CSV参照

b 都市規模

都市規模別にみると、「地方都市」が25.0%と最も多く、次いで「小都市A」23.0%、「小都市B」22.3%、「大都市」20.2%、「過疎地域」9.5%である(図表1-1-4)。

図表2-1-4 都市規模(全体)

図表2-1-4 都市規模(全体)

図表2-1-4 CSV参照

(3)外出頻度(F4)

外出頻度は、「毎日」が55.5%と最も多く、次いで「週3~5日」24.7%、「週1~2日」13.0%、「週1日未満」5.1%である(図表2-1-5)。

図表2-1-5 外出頻度(全体)

図表2-1-5 外出頻度(全体)

図表2-1-5 CSV参照

(4)交通機関(F5)

利用する交通機関は、「自家用車」が52.6%と最も多く、次いで「徒歩・自転車」24.9%、「電車」12.8%、「バス」5.8%、「タクシー」1.4%、「外出しない」0.3%、である(図表2-1-6)。

図表2-1-6 交通機関(全体)

図表2-1-6 交通機関(全体)

図表2-1-6 CSV参照

(5)交通機関の利用目的(F6)

交通機関の利用目的は、「買い物」が60.6%と最も多く、次いで「通勤」48.6%、「余暇活動や趣味活動」38.9%、「通院」21.7%、「通学」2.0%である(図表2-1-7)。

図表2-1-7 交通機関の利用目的(全体/複数回答)

図表2-1-7 交通機関の利用目的(全体/複数回答)

図表2-1-7 CSV参照

(6)家族構成(F7)

家族構成は、「二世帯同居」が47.4%と最も多く、次いで「夫婦のみ」23.7%、「三世代同居」14.6%、「一人暮らし」10.3%である(図表2-1-8)。

図表2-1-8 家族構成(全体)

図表2-1-8 家族構成(全体)

図表2-1-8 CSV参照

(7)障害の有無(F8)

a 障害の有無

障害の有無については、「なんの問題もない」が78.4%、「なんらかの障害がある」は19.3%となっている(図表2-1-9-a)。

図表2-1-9-a 障害の有無(全体)

図表2-1-9-a 障害の有無(全体)

図表2-1-9-a CSV参照

b 障害の内容

障害がある人の障害の内容は、「内部障害」が31.6%と最も多く、次いで「肢体不自由」26.6%、「聴覚障害」7.8%、「視覚障害」7.3%、「精神障害」4.4%、「知的障害」1.1%である(図表2-1-9-b)。

図表2-1-9-b 障害の内容(全体)

図表2-1-9-b 障害の内容(全体)

図表2-1-9-b CSV参照

(8)同居している未就学児の有無(F9)

同居している未就学児については「いない」が85.5%で、「いる」は11.6%となっている(図表2-1-10)。

図表2-1-10 6歳未満の同居(全体)

図表2-1-10 6歳未満の同居(全体)

図表2-1-10 CSV参照

(9)家族内に介助・介護が必要な人の有無(F10)

家族内で介助・介護が必要な人については、「いない」が84.8%で、「いる」は12.4%となっている(図表2-1-11)。

図表2-1-11 家族内に介助・介護が必要な人の有無(全体)

図表2-1-11 家族内に介助・介護が必要な人の有無(全体)

図表2-1-11 CSV参照

2 バリアフリー・ユニバーサルデザインの認知度

(1)バリアフリーの認知度(問1)

a 全体及び性・年代別の結果

「バリアフリー」の認知度は、「ことばも意味も知っている」は84.1%、「ことばは知っているが、その意味は知らない」は9.7%となっている。「ことばも意味も知らない」は4.5%である(図表2-2-1-a全体)。

性別にみると、「ことばも意味も知っている」は女性が85.2%で、男性の83.7%を1.5ポイント上回っている(図表2-2-1-a性別)。

性・年代別にみると、男女とも若い層の認知度が高い傾向が出ている。「ことばも意味も知っている」が最も多いのは20代の女性で94.3%、最も少ないのは70歳以上の女性で62.7%となっている(図表2-2-1-a)。

図表2-2-1-a バリアフリーの認知度(全体、性別、性・年代別)

図表2-2-1-a バリアフリーの認知度(全体、性別、性・年代別)

図表2-2-1-a CSV参照

b 障害・要介護者・未就学児の有無別の結果

障害の有無別にみると、障害ありは「ことばも意味も知っている」が72.5%で、障害なしの87.5%を15ポイントも下回っている(図表2-2-1-b障害の有無別)。

要介護者の有無別にみると、「ことばも意味も知っている」は、いるが85.6%で、いないの84.2%を1.4ポイント上回っている(図表2-2-1-b要介護者の有無別)。

性・未就学児の有無別にみると、「ことばも意味も知っている」が最も多いのは女性・ありの88.1%で、最も少ない男性・なしの83.1%を5.0ポイント上回っている(図表2-2-1-b子どもの有無別)。

図表2-2-1-b バリアフリーの認知度

(全体、障害の有無別、要介護者の有無別、未就学児の有無別)

図表2-2-1-b バリアフリーの認知度(全体、障害の有無別、要介護者の有無別、未就学児の有無別)

図表2-2-1-b CSV参照

c エリア別、都市規模別の結果

エリア別にみると、「ことばも意味も知っている」が最も多いのは九州で86.2%、次いで関東甲信越北陸85.4%、北海道・東北84.5%と続いている。最も少ないのは中国・四国79.6%で、九州を6.6ポイント下回っている(図表2-2-1-c)。

都市規模別にみると、大都市と地方都市で「ことばも意味も知っている」が同率で最も多く86.4%、小都市A84.8%、小都市B81.2%と続いている。最も少ない過疎地域は78.3%で、大都市、地方都市を8.1ポイント下回っている(図表2-2-1-d)。

図表2-2-1-c バリアフリーの認知度(全体、エリア別)

図表2-2-1-c バリアフリーの認知度(全体、エリア別)

図表2-2-1-c CSV参照

図表2-2-1-d バリアフリーの認知度(全体、都市規模別)

図表2-2-1-d バリアフリーの認知度(全体、都市規模別)

図表2-2-1-d CSV参照

(2)ユニバーサルデザインの認知度(問2)

a 全体及び性・年代別の結果

「ユニバーサルデザイン」の認知度は、「ことばも意味も知っている」は32.9%、「言葉は知っているが、その意味は知らない」は31.4%となっている。「言葉も意味も知らない」は34.5%である(図表2-2-2-a全体)。

性別にみると、「ことばも意味も知っている」は男性が35.9%で、女性の30.6%を5.3ポイント上回っている(図表2-2-2-a性別)。

性・年代別にみると、男女で認知度が若干異なる傾向がみられる。「ことばも意味も知っている」男性は40代が43.7%で最も多く、次いで30代38.7%、20代38.1%であり、女性は30代が最も多く36.6%、次いで60代34.4%、70歳以上30.2%である(図表2-2-2-a性・年代別)。

図表2-2-2-a ユニバーサルデザインの認知度(全体、性別、性・年代別)

図表2-2-2-a ユニバーサルデザインの認知度(全体、性別、性・年代別)

図表2-2-2-a CSV参照

b 障害・要介護者・未就学児の有無別の結果

障害の有無別にみると、障害ありは「ことばも意味も知っている」が31.1%で、障害なしの33.6%を2.5ポイント下回っている。また、障害ありは「ことばも意味も知らない」が38.4%で、障害なしの33.6%を4.8ポイント上回っている(図表2-2-2-b全体)。

要介護者の有無別にみると、「ことばも意味も知っている」は、いるが34.6%で、いないの32.8%を1.8ポイント上回っている(図表2-2-2-b要介護者の有無別)。

性・未就学児の有無別にみると、「ことばも意味も知っている」が最も多いのは男性・なしの36.4%で、最も少ない女性・ありの26.8%を9.6ポイント上回っている(図表2-2-2-b未就学児の有無別)。

図表2-2-2-b ユニバーサルデザインの認知度(全体、障害の有無別、要介護者の有無別、未就学児の有無別)

図表2-2-2-b ユニバーサルデザインの認知度(全体、障害の有無別、要介護者の有無別、未就学児の有無別)

図表2-2-2-b CSV参照

c エリア別、都市規模別の結果

エリア別にみると、「言葉も意味も知っている」が最も多いのは中部で37.9%、次いで北海道・東北36.5%、関東甲信越北陸33.3%と続いている。最も少ないのは中国・四国で、中部を10.6ポイント下回っている(図表2-2-2-cエリア別)。

都市規模別にみると、「言葉も意味も知っている」が最も多いのは大都市で34.6%、次いで地方都市34.0%、小都市A33.6%と続いている。最も少ない過疎地域は27.4%で、大都市を9.1ポイント下回っている(図表2-2-2-d都市規模別)。

図表2-2-2-c ユニバーサルデザインの認知度(全体、エリア別)

図表2-2-2-c ユニバーサルデザインの認知度(全体、エリア別)

図表2-2-2-c CSV参照

図表2-2-2-d ユニバーサルデザインの認知度(全体、都市規模別)

図表2-2-2-d ユニバーサルデザインの認知度(全体、都市規模別)

図表2-2-2-d CSV参照

(3)バリアフリー化が進まないことの不便さ(問3)

a 全体及び性・年代別の結果

「バリア」を感じている程度は、「バリアを感じることが多い」が17.5%、「バリアを感じることがときどきある」が48.1%で両者を合わせると65.6%となり、多くの国民が日常生活においてなんらかの「バリア」を感じている(図表2-2-3-a全体)。

性別にみると、「バリアを感じる」(「多い」「ときどきある」の計、以下同様)は女性が69.4%、男性が61.3%となっており、女性が男性を8.1ポイント上回っている(図表2-2-3-a性別)。

性・年代別にみると、男女で若干異なる傾向がみられる。男性の場合、60代を除いて年代が上がるにつれて「バリアを感じる」が多くなり、最も多いのが70代67.8%、最も少ないのが20代57.7%である。女性の場合、30代~50代で「バリアを感じる」が多く、最も多いのは30代75.2%、次いで50代72.4%、最も少ないのは20代61.2%、次いで60代63.6%となっている(図表2-2-3-a性・年代別)。

図表2-2-3-a バリアフリー化が進まないことの不便さ(全体、性別、性・年代別)

図表2-2-3-a バリアフリー化が進まないことの不便さ(全体、性別、性・年代別)

図表2-2-3-a CSV参照

b 障害・要介護者・未就学児の有無別の結果

障害の有無別にみると、「バリアを感じる」は、障害ありが73.7%で、障害なしの63.5%を9.8ポイント上回っている(図表2-2-3-b障害の有無別)。

要介護者の有無別にみると、「バリアを感じる」は、いるが74.5%で、いないの64.1%を10.4ポイント上回っている(図表2-2-3-b要介護者の有無別)。

性・未就学児の有無別にみると、「バリアを感じる」が最も多いのは女性・あり78.9%で、最も少ない男性・なし61.0%を17.9ポイント上回っている。

図表2-2-3-b バリアフリー化が進まないことの不便さ(全体、障害の有無別、要介護者の有無別、未就学児の有無別)

図表2-2-3-b バリアフリー化が進まないことの不便さ(全体、障害の有無別、要介護者の有無別、未就学児の有無別)

図表2-2-3-b CSV参照

c エリア別、都市規模別の結果

エリア別にみると、「バリアを感じる」は、中部が68.4%で最も多く、次いで九州が67.3%、中国・四国66.2%と続いている。最も少ないのは近畿62.8%で中部を4.5ポイント下回っている(図表2-2-3-c)。

都市規模別にみると、「バリアを感じる」は、地方都市が68.0%で最も多く、次いで大都市が67.3%、小都市B65.2%と続いている。最も少ないのは過疎地域61.3%で、地方都市を6.7ポイント下回っている(図表2-2-3-d)。

図表2-2-3-c バリアフリー化が進まないことの不便さ(全体、エリア別)

図表2-2-3-c バリアフリー化が進まないことの不便さ(全体、エリア別)

図表2-2-3-c CSV参照

図表2-2-3-d バリアフリー化が進まないことの不便さ(全体、都市規模別)

図表2-2-3-d バリアフリー化が進まないことの不便さ(全体、都市規模別)

図表2-2-3-d CSV参照

3.  5年間でのバリアフリー化の評価

(1)5年前と比較してのバリアフリー化の進展(問4)

a 全体及び性・年代別の結果

日常生活や社会生活の全般については、5年ほど前と比較して「進んだ」が46.7%(「十分進んだ」1.7%、「まあまあ進んだ」45.0%の計、以下同様)、「進んでいない」が45.3%(「あまり進んでいない」36.8%と「ほとんど進んでいない」8.5%の計、以下同様)となっている(図表2-3-1-a全体)。

性別にみると、男性は「進んでいない」が多く48.0%で、「進んだ」の45.4%を2.6ポイント上回っており、女性は「進んだ」が多く47.9%で、「進んでいない」の43.2%を4.7ポイント上回っている(図表2-3-1-a性別)。

「進んだ」と「進んでいない」の比較を性・年代別にみると、「進んだ」が多いのは、多い順に女性20代(「進んだ」58.6%、「進んでいない」33.1%、以下同様)、男性20代(55.1%、41.5%)で、「進んでいない」が多いのは多い順に女性40代(41.3%、52.6%)、男性50代(42.8%、51.1%)となっており、男女とも若い世代ほど「進んだ」が多くなっている(図表2-3-1-a性・年代別)。

図表2-3-1-a 5年前と比較してのバリアフリー化の進展-全般(全体、性別、性・年代別)

図表2-3-1-a 5年前と比較してのバリアフリー化の進展-全般(全体、性別、性・年代別)

図表2-3-1-a CSV参照

b 障害・要介護者・未就学児の有無別の結果

障害の有無別にみると、障害ありは「進んでいない」が多く48.4%(「あまり進んでいない」37.7%、「ほとんど進んでいない」10.7%の計、以下同様)、「進んだ」39.4%(「十分進んだ」1.2%、「まあまあ進んだ」38.2%の計、以下同様)であり、障害なしは逆に「進んだ」が若干多く48.5%、「進んでいない」44.6%となっている(図表2-3-1-b)。

要介護者の有無別にみると、いるの場合「進んでいない」が多く49.0%(「あまり進んでいない」38.8%、「ほとんど進んでいない」10.2%の計、以下同様))、「進んだ」は44.1%(「十分進んだ」1.7%、「まあまあ進んだ」42.4%の計、以下同様)であり、いないの場合「進んだ」が多く47.0%、「進んでいない」は44.9%となっている(図表2-3-1-b)。

性・未就学児の有無別にみると、「進んだ」と「進んでいない」の比較で「進んだ」が多いのは、多い順に女性・あり(「進んだ」50.9%、「進んでいない」41.2%、以下同様)、女性・なし(46.9%、44.1%)、男性・あり(45.9%、44.4%)、男性・なし(45.4%、48.3%)となっている(図表2-3-1-b)。

図表2-3-1-b 5年前と比較してのバリアフリー化の進展(全体、障害の有無別、要介護者の有無別、未就学児の有無別)

図表2-3-1-b 5年前と比較してのバリアフリー化の進展(全体、障害の有無別、要介護者の有無別、未就学児の有無別)

図表2-3-1-b CSV参照

c エリア別、都市規模別の結果

エリア別にみると、「進んだ」が多いのは関東甲信越北陸(「進んだ」49.3%、「進んでいない」42.3%、以下同様)、中部(47.2%、45.1%)、九州(49.4%、44.0%)で、「進んでいない」が多いのは北海道・東北(45.3%、47.7%)、近畿(39.3%、51.0%)、中国・四国(44.5%、47.8%)となっている(図表2-3-1-c)。

都市規模別にみると、「進んだ」が多いのは大都市(「進んだ」48.2%、「進んでいない」43.5%、以下同様)、地方都市(49.1%、44.8%)、小都市B(45.5%、45.0%)、「進んでいない」が多いのは小都市A(45.3%、48.2%)、過疎地域(42.9%、47.6%)となっている(図表2-3-1-d)。

図表2-3-1-c 5年前と比較してのバリアフリー化の進展(全体、エリア別)

図表2-3-1-c 5年前と比較してのバリアフリー化の進展(全体、エリア別)

図表2-3-1-c CSV参照

図表2-3-1-d 5年前と比較してのバリアフリー化の進展(全体、都市規模別)

図表2-3-1-d 5年前と比較してのバリアフリー化の進展(全体、都市規模別)

図表2-3-1-d CSV参照

(2)分野別にみたバリアフリー化の進展(問5)

建築物

a 全体及び性・年代別の結果

建築物については、5年ほど前と比較して、「進んだ」が48.0%(「十分進んだ」2.2%と「まあまあ進んだ」45.8%の計、以下同様)、「進んでいない」が42.7%(「あまり進んでいない」33.5%、「ほとんど進んでいない」9.2%の計、以下同様)となっている(図表2-3-2-a全体)。

性別にみると、男性は「進んだ」と「進んでいない」が同じく46.4%で、女性は「進んだ」が多く49.7%で、「進んでいない」の39.5%を10.2ポイント上回っている(図表2-3-2-a性別)。

性・年代別にみると、「進んだ」が多いのは、多い順に男性20代(「進んだ」58.5%、「進んでいない」33.1%、以下同様)、女性30代(57.3%、36.5%)で、「進んでいない」が多いのは多い順に男性50代(「進んだ」42.4%、「進んでいない」52.1%、以下同様)、男性60代(46.3%、47.5%)となっており、男女とも若い世代ほど「進んだ」が多くなっている(図表2-3-2-a性・年代別)

図表2-3-2-a 5年前と比較してのバリアフリー化の進展-建築物(全体、性別、性・年代別)

図表2-3-2-a 5年前と比較してのバリアフリー化の進展-建築物(全体、性別、性・年代別)

図表2-3-2-a CSV参照

b 障害・要介護者・未就学児の有無別の結果

障害の有無別にみると、障害ありは「進んでいない」が多く45.5%(「あまり進んでいない」34.8%、「ほとんど進んでいない」10.7%の計、以下同様)、「進んだ」は40.2%(「十分進んだ」1.8%と「まあまあ進んだ」38.4%の計、以下同様)で、障害なしは逆に「進んだ」が多く50.0%で「進んでいない」は42.1%である(図表2-3-2-b障害の有無別)。

要介護者の有無別にみると、いるの場合「進んだ」「進んでいない」が同じく46.8%で、いないの場合「進んだ」が多く48.5%、「進んでいない」41.9%となっている(図表2-3-2-b要介護者の有無別)。

性・未就学児の有無別にみると、「進んだ」と「進んでいない」の比較で「進んだ」が多いのは、多い順に女性・あり(「進んだ」58.2%、「進んでいない」31.0%、以下同様)、男性・あり(50.0%、41.6%)、女性・なし(48.5%、40.7%)で、「進んでいない」が多いのは男性・なし(46.1%、46.8%)となっている(図表2-3-2-b未就学児の有無別)

図表2-3-2-b 5年前と比較してのバリアフリー化の進展-建築物(全体、障害の有無別、要介護者の有無別、未就学児の有無別)

図表2-3-2-b 5年前と比較してのバリアフリー化の進展-建築物(全体、障害の有無別、要介護者の有無別、未就学児の有無別)

図表2-3-2-b CSV参照

c エリア別、都市規模別の結果

エリア別にみると、「進んだ」が多いのは、北海道・東北(「進んだ」46.2%、「進んでいない」44.1%、以下同様)、関東甲信越北陸(49.9%、41.9%)、近畿(45.0%、43.4%)、九州(53.8%、38.0%)で、「進んでいない」が多いのは中部(44.6%、45.0%)、中国・四国(44.5%、45.3%)となっている(図表2-3-2-c)。

都市規模別にみると、全ての都市規模で「進んだ」が多くなっており、多い方から順に小都市B(「進んだ」50.5%、「進んでいない」40.0%、以下同様)、過疎地域(48.7%、35.3%)、小都市A(47.8%、44.7%)となっている(図表2-3-2-d)。

図表2-3-2-c 5年前と比較してのバリアフリー化の進展-建築物(全体、エリア別)

図表2-3-2-c 5年前と比較してのバリアフリー化の進展-建築物(全体、エリア別)

図表2-3-2-c CSV参照

図表2-3-2-d 5年前と比較してのバリアフリー化の進展-建築物(全体、都市規模別)

図表2-3-2-d 5年前と比較してのバリアフリー化の進展-建築物(全体、都市規模別)

図表2-3-2-d CSV参照

公共交通機関

a 全体及び性・年代別の結果

公共交通機関については、5年ほど前と比較して「進んだ」が47.1%(「十分進んだ」2.9%、「まあまあ進んだ」44.2%の計、以下同様)、「進んでいない」が45.2%(「あまり進んでいない」34.4%、「ほとんど進んでいない」10.8%の計、以下同様)となっている(図表2-3-3-a全体)。

性別に見ると、男性は「進んだ」が多く51.0%で、「進んでいない」の43.2%を7.8ポイント上回っており、女性は「進んでいない」が多く46.7%で、「進んだ」の44.2%を2.5ポイント上回っている(図表2-3-3-a性別)。

性・年代別に見ると、「進んだ」と「進んでいない」の比較で「進んだ」が多いのは、多い順に男性20代(「進んだ」62.7%、「進んでいない」34.7%、以下同様)、男性40代(52.6%、43.1%)、女性20代(51.6%、43.3%)で、「進んでいない」が多いのは、多い順に女性40代(42.4%、54.4%)、女性50代(41.6%、49.8%)、女性30代(46.7%、48.4%)となっている(図表2-3-2-e性・年代別)。

図表2-3-2-e 5年前と比較してのバリアフリー化の進展-公共交通機関(全体、性別、性・年代別)

図表2-3-2-e 5年前と比較してのバリアフリー化の進展-公共交通機関(全体、性別、性・年代別)

図表2-3-2-e CSV参照

b 障害・要介護者・未就学児の有無別の結果

障害の有無別にみると、障害ありは「進んでいない」が多く47.3%(「あまり進んでいない」32.9%、「ほとんど進んでいない」14.4%の計、以下同様)で、「進んだ」は39.8%(「十分進んだ」3.2%、「まあまあ進んだ」36.6%の計、以下同様)であり、障害なしは「進んだ」が多く48.7%、「進んでいない」39.7%となっている(図表2-3-2-b障害の有無別)。

要介護者の有無別にみると、要介護者がいる場合は「進んでいない」が48.2%と多く、「進んだ」は45.2%なのに対し、いない場合「進んだ」が多く47.5%、「進んでいない」44.9%となっている(図表2-3-2-b要介護者の有無別)。

性・未就学児の有無別にみると、「進んだ」と「進んでいない」の比較で「進んだ」が多いのは、多い順に男性・なし(「進んだ」51.6%、「進んでいない」42.9%、以下同様)、男性・あり(47.3%、45.1%)で、「進んでいない」が多いのは、女性・あり(41.7%、47.9%)、女性・なし(44.5%、46.7%)となっている(図表2-3-2-b未就学児の有無別)。

図表2-3-2-f 5年前と比較してのバリアフリー化の進展-公共交通機関 (全体、障害の有無別、要介護者の有無別、未就学児の有無別)

図表2-3-2-f 5年前と比較してのバリアフリー化の進展-公共交通機関(全体、障害の有無別、要介護者の有無別、未就学児の有無別)

図表2-3-2-f CSV参照

c エリア別、都市規模別の結果

エリア別にみると、「進んだ」が多いのは、関東甲信越北陸(「進んだ」50.9%、「進んでいない」41.5%、以下同様)、中部(50.4%、40.6%)で、「進んでいない」が多いのは北海道・東北(42.5%、49.8%)、近畿(41.0%、50.9%)、中国・四国(43.2%、50.2%)、九州(45.6%、47.2%)となっている(図表2-3-2-c)。

都市規模別にみると、「進んだ」が多いのは、大都市(「進んだ」51.3%、「進んでいない」42.8%、以下同様)、地方都市(50.8%、43.2%)で、「進んでいない」が多いのは小都市A(46.2%、46.6%)、小都市B(44.0%、46.6%)、過疎地域(37.6%、49.1%)となっている(図表2-3-2-d)。

図表2-3-2-g 5年前と比較してのバリアフリー化の進展-公共交通機関(全体、エリア別)

図表2-3-2-g 5年前と比較してのバリアフリー化の進展-公共交通機関(全体、エリア別)

図表2-3-2-g CSV参照

図表2-3-2-h 5年前と比較してのバリアフリー化の進展-公共交通機関(全体、都市規模別)

図表2-3-2-h 5年前と比較してのバリアフリー化の進展-公共交通機関(全体、都市規模別)

図表2-3-2-h CSV参照

まちづくり

a 全体及び性・年代別の結果

まちづくりについては、5年ほど前と比較して「進んだ」が21.6%(「十分進んだ」1.2%、「まあまあ進んだ」20.4%の計、以下同様)、「進んでいない」が68.8%(「あまり進んでいない」47.7%、「ほとんど進んでいない」21.1%の計、以下同様)で、「進んでいない」が大きく上回っている(図表2-3-3-a全体)。

性別にみると、男性は「進んでいない」が70.4%で、女性67.7%を2.7ポイント上回っている(図表2-3-3-a性別)。

性・年代別にみると、「進んでいない」が最も多いのは女性40代80.4%で、男性50代75.9%、男性30代72.8%、男性40代72.1%と続いている(図表2-3-3-a性・年代別)。

図表2-3-2-i 5年前と比較してのバリアフリー化の進展-まちづくり(全体、性別、性・年代別)

図表2-3-2-i 5年前と比較してのバリアフリー化の進展-まちづくり(全体、性別、性・年代別)

図表2-3-2-i CSV参照

b 障害・要介護者・未就学児の有無別の結果

障害の有無別にみると、障害ありは「進んだ」20.0%(「十分進んだ」1.2%、「まあまあ進んだ」18.8%の計、以下同様)、「進んでいない」66.4%(「あまり進んでいない」43.0%、「ほとんど進んでいない」23.4%の計、以下同様)で、障害なしは「進んだ」22.2%、「進んでいない」69.3%となっており、障害あり、なしとも「進んでいない」が「進んだ」を40ポイント以上上回っている。(図表2-3-3-b障害の有無別)。

要介護者の有無別にみると、いないの方が「進んでいない」が多く69.3%、いるは65.1%となっている(図表2-3-3-b要介護者の有無別)。

性・未就学児の有無別にみると、「進んでいない」が多い順に男性・あり70.8%、男性・なし70.5%、女性・なし67.8%、女性・あり67.5%となっている(図表2-3-3-b未就学児の有無別)。

図表2-3-2-j 5年前と比較してのバリアフリー化の進展-まちづくり(全体、障害の有無別、要介護者の有無別、未就学児の有無別)

図表2-3-2-j 5年前と比較してのバリアフリー化の進展-まちづくり(全体、障害の有無別、要介護者の有無別、未就学児の有無別)

図表2-3-2-j CSV参照

c エリア別、都市規模別の結果

エリア別にみると、「進んでいない」が最も多いのは北海道・東北72.3%(「あまり進んでいない」50.0%、「ほとんど進んでいない」22.3%の計、以下同様)で、次いで近畿71.1%、関東甲信越北陸68.9%、中国・四国67.0%となっている(図表2-3-3-c)。

都市規模別にみると、「進んでいない」が最も多いのは小都市A71.1%で、次いで大都市70.2%、地方都市68.9%、小都市B66.7%、過疎地域64.6%となっている「(図表2-3-3-d)。

図表2-3-2-k 5年前と比較してのバリアフリー化の進展-まちづくり(全体、エリア別)

図表2-3-2-k 5年前と比較してのバリアフリー化の進展-まちづくり(全体、エリア別)

図表2-3-2-k CSV参照

図表2-3-2-l 5年前と比較してのバリアフリー化の進展-まちづくり(全体、都市規模別)

図表2-3-2-l 5年前と比較してのバリアフリー化の進展-まちづくり(全体、都市規模別)

図表2-3-2-l CSV参照

情報・各種製品

a 全体及び性・年代別の結果

情報・各種製品については、5年ほど前と比較して、「進んだ」が32.3%(「十分進んだ」1.9%、「まあまあ進んだ」30.4%の計、以下同様)、「進んでいない」が46.7%(「あまり進んでいない」34.2%、「ほとんど進んでいない」11.5%の計、以下同様)となっている(図表2-3-4-a全体)。

性別にみると、男女ともに「進んでいない」が多く、男性は49.1%、女性は43.2%となっている。また、女性は20.4%が「わからない」と回答している(図表2-3-4-a性別)。

性・年代別にみると、男性は全年代で「進んでいない」が多く、多い順に40代53.7%、50代52.6%、60代52.1%で、一方「進んだ」の回答は30代38.7%、40代35.2%、20代34.7%の順となっている。女性は30代を除いて「進んでいない」が多く、多い順に40代48.8%、60代45.1%、20代43.9%となっている。また、女性の70歳以上26.7%、60代26.2%、50代21.4%、男性の70歳以上20.5%が「わからない」と回答している。

図表2-3-2-m 5年前と比較してのバリアフリー化の進展-情報・各種製品(全体、性別、性・年代別)

図表2-3-2-m 5年前と比較してのバリアフリー化の進展-情報・各種製品(全体、性別、性・年代別)

図表2-3-2-m CSV参照

b 障害・要介護者・未就学児の有無別の結果

障害の有無別にみると、障害あり、なしともに「進んでいない」が「進んだ」を10ポイント以上上回っている。また、「進んだ」は障害あり28.6%(「十分進んだ」1.1%、「まあまあ進んだ」27.5%の計、以下同様)が、障害なし33.3%を5ポイント弱下回っており、「進んでいない」は障害ありとなしでほぼ同じ(45~46%)となっている(図表2-3-4-b障害の有無別)。

要介護者の有無別にみると、いる、いないともに「進んでいない」が多く、いない場合は45.9%、いる場合は44.6%が進んでいないと回答している(図表2-3-4-b要介護者の有無別)。

性・未就学児の有無別にみると、男・女ともに未就学児のあり・なしにかかわらず「進んでいない」が「進んだ」を上回っている。また「進んでいない」が最も多いのは男性・なしで49.4%、「進んだ」が最も多いのは女性・ありで37.1%となっている(図表2-3-4-b未就学児の有無別)。

図表2-3-2-n 5年前と比較してのバリアフリー化の進展-情報・各種製品(全体、障害の有無別、要介護者の有無別、未就学児の有無別)

図表2-3-2-n 5年前と比較してのバリアフリー化の進展-情報・各種製品(全体、障害の有無別、要介護者の有無別、未就学児の有無別)

図表2-3-2-n CSV参照

c エリア別、都市規模別の結果

エリア別にみると、全てのエリアで「進んでいない」が多く、多い順に中国・四国48.6%(「あまり進んでいない」35.1%、「ほとんど進んでいない」13.5%の計、以下同様)、近畿47.4%、北海道・東北45.9%、中部45.4%となっている。「進んだ」が比較的多いのは北海道・東北33.9%、九州36.8%である(図表2-3-4-c)。

都市規模別にみると、全ての都市規模で「進んでいない」が多く、多い順に小都市A48.8%、地方都市46.6%、大都市46.3%、小都市B42.8%となっている。「進んだ」が比較的多いのは、地方都市34.2%、過疎地域36.8%である(図表2-3-4-d)。

図表2-3-2-o 5年前と比較してのバリアフリー化の進展-情報・各種製品(全体、エリア別)

図表2-3-2-o 5年前と比較してのバリアフリー化の進展-情報・各種製品(全体、エリア別)

図表2-3-2-o CSV参照

図表2-3-2-p 5年前と比較してのバリアフリー化の進展-情報・各種製品(全体、都市規模別)

図表2-3-2-p 5年前と比較してのバリアフリー化の進展-情報・各種製品(全体、都市規模別)

図表2-3-2-p CSV参照

(3)建築物についてのバリアフリー化の進展(問6)

建築物のバリアフリー化の進展を施設の種類別にみると、施設によって「進んだ」(「十分進んだ」と「まあまあ進んだ」の計、以下同様)、「進んでいない」(「ほとんど進んでいない」と「あまり進んでいない」の計、以下同様)の評価に大きな差がある。「進んだ」が最も多いのは「病院等」の70.3%で、「老人ホーム等」59.8%、「官公庁施設」54.2%と続いている。また、「進んでいない」が最も多いのは「飲食店等」の77.4%で、次いで「ビル、事務所等」58.4%、「遊戯施設」53.2%となっている「(図表2-3-3-a)

図表2-3-3-a 建築物についてのバリアフリー化の進展(全体)

図表2-3-3-a 建築物についてのバリアフリー化の進展(全体)

図表2-3-3-a CSV参照

施設の種類別のバリアフリー化の進展について、性別及び性・年代別にみる。

官公庁施設

「進んだ」は男性が57.1%と多く、「進んでいない」は男女ほぼ同じ約25%である。性・年代別にみると、男女とも20代の「わからない」の多さが目立っているが、それ以外は年代による大きな差はみられない(図表2-3-3-b官公庁施設)。

ビル・事務所等

「進んだ」は男女ほぼ同じ約18%で、「進んでいない」は男性66.3%、女性54.1%となっており、「進んでいない」が多くなっている(図表2-3-3-bビル・事務所等)。

病院等

性別に見ると、男女とも「進んだ」が約70%と多くなっている。性・年代別に見ると、男女ともに概ね年代が上がるほど「進んだ」が少なく、「進んでいない」が多くなる傾向がみられる(図表2-3-3-b病院等)。

老人ホーム等

男女ともに「わからない」が比較的多いものの、全体としては「進んでいる」が多くなっている(図表2-3-3-b老人ホーム等)。

図書館

男女ともに「わからない」が比較的多くなっている。性・年代別に見ると、男女とも20代と60代以上の「進んだ」が若干少なくなっている(図表2-3-3-b図書館)

博物館美術館

男女ともに「わからない」が比較的多くなっている。性・年代別にみると、男性の40代で「進んだ」が48.9%と多くなっているのをはじめ、年代による差があるが、女性の場合は年代による大きな差がないことが特徴となっている(図表2-3-3-b博物館美術館)。

宿泊施設

男性に比べ女性の方が「進んだ」が多くなっている。性・年代別にみると、女性は全体的に「わからない」と回答する人が多くなっている(図表2-3-3-b宿泊施設)。

映画館劇場

男女ともに「進んでいない」が「進んだ」を大きく上回る結果となっている。性・年代別にみると、男女とも若い年代の方が「進んだ」が多く、年代が上がるに従って「わからない」が多くなっている(図表2-3-3-b映画館劇場)。

商業施設

男女ともに「進んでいない」が「進んだ」を上回る結果となっている。性・年代別にみると、男女とも年代による差はあまりないが、女性40代で「進んだ」が30.6%と少なくなっている(図表2-3-3-b商業施設)。

遊戯施設

男女ともに「進んだ」約15%、「進んでいない」約60%となっている。性・年代別にみると、女性は年代が上がるほど「わからない」が多くなる傾向がある(図表2-3-3-b遊戯施設)。

飲食店等

男女ともに全ての年代で「進んでいない」が非常に多くなっている(図表2-3-3-b飲食店等)。

図表2-3-3-b 建築物についてのバリアフリー化の進展(全体、性・年代別)

図表2-3-3-b 建築物についてのバリアフリー化の進展(全体、性・年代別)

(4)公共交通機関についてのバリアフリー化の進展(問7)

公共交通機関のバリアフリー化の進展を種類別にみると、駅・ターミナル関係では、「進んだ」が最も多いのは「鉄軌道駅」46.3%で、「航空旅客ターミナル」43.4%、「バスターミナル」18.7%、「旅客船ターミナル」15.1%と続いている。乗り物別では、「進んだ」が最も多いのは「鉄軌道車両」30.1%で、「バス」29.4%、「航空機」28.5%、「旅客船」9.5%と続いている。また、航空機、旅客船関係では、「わからない」が非常に多くなっている(図表2-3-3-a)。

図表2-3-4-a 公共交通機関についてのバリアフリー化の進展(全体)

図表2-3-4-a 公共交通機関についてのバリアフリー化の進展(全体)

図表2-3-4-a CSV参照

公共交通機関の種類別のバリアフリー化の進展について、性別及び性・年代別にみる。

鉄軌道駅

女性より男性の方が若干「進んだ」が多くなっているが、年代別の差はあまりない(図表2-3-3-b鉄軌道駅)。

鉄軌道車両

女性より男性の方が若干「進んだ」が多い結果となっている。性・年代別にみると、男女とも年代が上がるに従って「わからない」が多くなっている(図表2-3-3-b鉄軌道車両)。

バスターミナル

男女ともに「進んでいない」が多い結果となっている。性・年代別にみても、男女とも年代による大きな差はない(図表2-3-3-bバスターミナル)。

バス

男女に大きな差があるとはいえないが、性・年代別には、若い年代の「進んだ」が多く、概ね年代が上がるに従って少なくなる傾向をみることができる(図表2-3-3-bバス)。

航空旅客ターミナル

男女ともに「進んだ」が「進んでいない」を上回る結果となっている。また、全体的に「わからない」が多くなっている(図表2-3-3-b航空旅客ターミナル)。

航空機

男女ともに大きな差はなく、「わからない」が多くなっている(図表2-3-3-b航空機)。

旅客船ターミナル

男女ともに「進んでいない」が「進んだ」を上回る結果となっている。また、全体的に「わからない」が多くなっている(図表2-3-3-b旅客船ターミナル)。

旅客船

男女ともに「進んでいない」が「進んだ」を上回る結果となっている。また、全体的に「わからない」が多くなっている(図表2-3-3-b旅客船)。

図表2-3-4-b 公共交通機関についてのバリアフリー化の進展(全体、性・年代別)

図表2-3-4-b 公共交通機関についてのバリアフリー化の進展(全体、性・年代別)


(5)まちづくりについてのバリアフリー化の進展(問8)

まちづくりについてのバリアフリー化の進展を空間や施設の種類別にみると、「進んだ」「進んでいない」の評価に大きな差がでている。「進んだ」が最も多いのは「公衆トイレ」42.3%で、「歩行空間」31.9%、「都市公園」31.4%、「商店街」12.0%、「水辺海辺空間」9.2%と続き、逆に「進んでいない」が最も多いのは「商店街」76.4%で、「歩行空間」62.2%、「水辺海辺空間」55.4%、「都市公園」47.3%、「公衆トイレ」46.6%と続いている(図表2-3-3-a全体)。

図表2-3-5-a まちづくりについてのバリアフリー化の進展(全体)

図表2-3-5-a まちづくりについてのバリアフリー化の進展(全体)

図表2-3-5-a CSV参照

まちづくりの種類別のバリアフリー化の進展について、性別及び性・年代別にみる。

歩行空間

男性の方が女性より「進んだ」が多くなっている。また、性・年代別にみると、男女ともに年代が上がるに従って「進んだ」が多くなる傾向がある(図表2-3-3-b歩行空間)。

公衆トイレ

男女ともに「進んだ」が42.6%となっており、「進んでいない」より若干少なくなっているが、年代ごとに大きな差はみられない(図表2-3-3-b公衆トイレ)。

商店街

男女ともに「進んでいない」が「進んだ」に比べて大変多くなっている。性・年代別にみると、男女とも、概ね年代が上がるに従って「進んだ」が若干多くなる傾向がみえる(図表2-3-3-b商店街)。

都市公園

男性の方が女性より若干「進んだ」が多くなっている。性・年代別にみると、女性は年代が上がるに従って「わからない」の回答が多くなっている(図表2-3-3-b都市公園)。

水辺海辺空間

男女ともに「進んでいない」が「進んだ」に比べて大変多くなっている。性・年代別にみると、男女ともに「進んだ」は約10%で年代によって大きな差はみられないものの、女性は年代が上がるに従って「わからない」が多くなっている(図表2-3-3-b水辺海辺空間)。

図表2-3-5-b まちづくりについてのバリアフリー化の進展(全体、性・年代別)

図表2-3-5-b まちづくりについてのバリアフリー化の進展(全体、性・年代別)


(6)情報・各種製品についてのバリアフリー化の進展(問9)

情報・各種製品についてのバリアフリー化の進展を種類別にみると、「進んだ」の比率によって概ね3つのグループに分けることができる。1つ目は「進んだ」が60.5%と最も多い「TVの字幕放送」、2つ目は30%~40%弱の「新聞書籍雑誌」「PC等情報機器」「家電製品操作性」「インターネット」「日常雑貨・家具」、3つ目は「進んだ」が20%以下の「家電の取扱説明書」「情報通信機器取扱説明書」である。このうち2つ目のグループでは、多数の人が利用する「日常雑貨・家具」「家電製品」「新聞書籍雑誌」と比べ、利用者が比較的限られる「PC等情報機器」「インターネット」の「わからない」が、それぞれ多くなっている(図表2-3-6-a)。

図表2-3-6-a 情報・各種製品についてのバリアフリー化の進展(全体)

図表2-3-6-a 情報・各種製品についてのバリアフリー化の進展(全体)

図表2-3-6-a CSV参照

情報・各種製品の種類別のバリアフリー化の進展について、性別及び性・年代別にみる。

TVの字幕放送

男女ともに「進んだ」が「進んでいない」の2倍近く多くなっている。性・年代別には、男女とも年代による大きな差はない(図表2-3-6-bTVの字幕放送)。

インターネット

男性の方が女性に比べて「進んだ」が多くなっている。性・年代別にみると、男女とも年代による差が大きく、多い年代ほど「進んだ」が少なくなるとともに「わからない」が多くなっている(図表2-3-6-bインターネット)。

新聞書籍雑誌

性・年代別にみると、男女で年代による回答状況がかなり異なっており、男性の70歳以上で「進んだ」が多くなっている(図表2-3-6-b新聞書籍雑誌)。

PC等情報機器

性・年代別にみると、男女とも20代~40代で「進んだ」が多くなっており、一方、50代以上では「わからない」が目立っている(図表2-3-6-bPC等情報機器)。

家電製品操作性

性・年代別にみると、男女で差はあまり大きくないが、60代以上で「進んだ」が多いことが少し目立っている(図表2-3-6-b家電製品操作性).

日常雑貨・家具

女性が男性に比べて「進んだ」が多くなっている。性・年代別にみると、男女とも年代による差はあまり大きくないが、女性の50代で「進んだ」が少なくなっている(図表2-3-6-b日常雑貨・家具)。

情報通信機器取扱説明書

男女とも20代、30代と60代以上で「進んだ」が比較的多くなっている(図表2-3-6-b情報通信機器取扱説明書)。

家電の取扱説明書

男女とも60代以上で「進んだ」が比較的多くなっている(図表2-3-6-b家電の取扱説明書)。

図表2-3-6-b 情報・各種製品についてのバリアフリー化の進展(全体、性・年代別)

図表2-3-6-b 情報・各種製品についてのバリアフリー化の進展(全体、性・年代別)


4 重点的な取組み

(1)建築物で重点的に進めること(問10)

重点的にバリアフリー化の必要がある建築物としては、「病院、診療所等医療施設」が64.4%、「百貨店、スーパーマーケット等商業施設」が55.5%と多く、次いで「飲食店、料理店等」34.4%、「老人ホーム等福祉施設」31.3%、「官公庁施設」31.0%、「ホテル、旅館等宿泊施設」30.3%と続いている。(図表2-4-1-a)。

性別にみても、上位1、2位の順位は変わらない(図表2-4-1-b性別)。

性・年代別では、男女とも20代、30代で「百貨店、スーパーマーケット等商業施設」が最も多く、60代、70代で「病院、診療所等医療施設」が多いことが特徴的である(図表2-4-1-b性・年代別)。

障害の有無別では、ありの場合、3位に「老人ホーム等福祉施設」が入っており、全体で3位の「飲食店・料理店等」は6位になっている(図表2-4-1-b障害の有無別)

要介護者の有無別にみても、上位1、2位の順位は変わらない(図表2-4-1-b要介護者の有無別)。

性・未就学児の有無別にみると、男性の場合、子どもの有無にかかわらず上位1、2位の順位は変わらないが、女性でありの場合「百貨店、スーパーマーケット等商業施設」が1位となり、また「飲食店、料理店等」が50%を超えていることが特徴的である(図表2-4-1-b未就学児の有無別)

エリア別、都市規模別ともに、上位1、2位の順位は変わらない(図表2-4-1-bエリア別、都市規模別)。

図表2-4-1-a 重点的にバリアフリー化を進めて欲しい建築物の種類(全体)

図表2-4-1-a 重点的にバリアフリー化を進めて欲しい建築物の種類(全体)

図表2-4-1-a CSV参照

図表2-4-1-b 重点的にバリアフリー化を進めて欲しい建築物の種類
(全体、性別、性・年代別、障害の有無別、要介護者の有無別、未就学児の有無別、エリア別、都市規模別)

図表2-4-1-b 重点的にバリアフリー化を進めて欲しい建築物の種類

図表2-4-1-b CSV参照

(2)公共交通機関で重点的に進めること(問11)

重点的にバリアフリー化の必要のある公共交通機関としては、「鉄軌道駅」70.2%が最も多く、次いで「バス」61.0%、「鉄軌道車両」54.7%、「バスターミナル」49.9%、「航空旅客ターミナル」14.6%、「航空機」12.4%が続いている(図表2-4-2-a)。

性別にみても、上位3位の順位は変わらない(図表2-4-2-b性別)。

性・年代別にみると、上位3位の順位に少し変動があり、女性の20代、30代で「鉄軌道車両」が「バス」を抜いて2位に挙げられていること、女性70歳以上の場合「バス」が1位であり、3位にバスターミナルが挙げられていることが特徴的である(図表2-4-2-b性・年代別)。

障害の有無別にみても、上位3位の順位は変わらない(図表2-4-2-b障害の有無別)。

要介護者の有無別にみても、上位3位の順位は変わらない(図表2-4-2-b要介護者の有無別)。

未就学児の有無別にみると、男女ともなしの場合は、上位3位の順位は変わらないが、ありの場合2位に「鉄軌道車両」が挙げられ、「バス」が3位になっている(図表2-4-2-b未就学児の有無別)。

エリア別にみると、北海道・東北では3位に「バスターミナル」入っているが、それ以外のエリアでは上位3位の順位は変わらない(図表2-4-2-bエリア別)。

都市規模別にみても、上位3位の順位は変わらない(図表2-4-2-b都市規模別)。

図表2-4-2-a 重点的にバリアフリー化を進めて欲しい公共交通機関の種類(全体)

図表2-4-2-a 重点的にバリアフリー化を進めて欲しい公共交通機関の種類(全体)

図表2-4-2-a CSV参照

図表2-4-2-b 重点的にバリアフリー化を進めて欲しい公共交通機関の種類
(全体、性別、性・年代別、障害の有無別、要介護者の有無別、未就学児の有無別、エリア別、都市規模別)

図表2-4-2-b 重点的にバリアフリー化を進めて欲しい公共交通機関の種類

図表2-4-2-b CSV参照

(3)まちづくりで重点的に進めること(問12)

重点的にバリアフリー化の必要のあるまちづくりとしては、「歩道等歩行空間」が82.7%と最も多く、次いで「公衆トイレ」52.8%、「商店街」44.9%、「都市公園等」15.0%、「水辺・海辺の空間」7.3%と続いている(図表2-4-3-a)。

性別にみても、上位3位の順位は変わらない(図表2-4-3-b性別)。

性・年代別にみると、30代の男性だけ「商店街」が2位に挙げられており、2位と3位の順位が入れ替わっている(図表2-4-3-b性・年代別)。

障害の有無別にみても、上位3位の順位は変わらない(図表2-4-3-b障害の有無別)。

要介護者の有無別にみても、上位3位の順位は変わらない(図表2-4-3-b要介護者の有無別)。

性・未就学児の有無別にみても、上位3位の順位は変わらない(図表2-4-3-b未就学児の有無別)。

エリア別にみると、北海道・東北だけ2位に「商店街」が挙げられており、2位と3位の順位が入れ替わっている。その他のエリアでは上位3位の順位は変わらない(図表2-4-3-bエリア別)

都市規模別にみても、上位3位の順位は変わらない(図表2-4-3-b都市規模別)。

図表2-4-3-a 重点的にバリアフリー化を進めて欲しいまちづくりの種類(全体)

図表2-4-3-a 重点的にバリアフリー化を進めて欲しいまちづくりの種類(全体)

図表2-4-3-a CSV参照

図表2-4-3-b 重点的にバリアフリー化を進めて欲しいまちづくりの種類
(全体、性別、性・年代別、障害の有無別、要介護者の有無別、未就学児の有無別、エリア別、都市規模別)

図表2-4-3-b 重点的にバリアフリー化を進めて欲しいまちづくりの種類

図表2-4-3-b CSV参照

(4)情報・各種製品で重点的に進めること(問13)

重点的にバリアフリー化の必要のある情報・製品としては、「新聞・書籍・雑誌」が44.1%で最も多く、次いで「テレビ等における字幕放送、解説放送」41.4%、「家電製品等の取扱説明書」38.1%、「日用雑貨・家具等の生活用品」36.2%、「パソコン、携帯電話、FAX等の情報・通信機器」33.3%と続いている。(図表2-4-4-a)。

性別にみると、女性は3位が「日用雑貨・家具等の生活用品」、次に「家電製品等の取扱説明書」となり、全体の3位、4位と順位が入れ替わっている(図表2-4-4-b性別)。

性・年代別にみると、男女とも年代によって順位がかなり入れ替わっている。男性の20代では「新聞・書籍・雑誌」の順位が5位に下がること、男性の40代では「パソコン、携帯電話、FAX等の情報・通信機器」が最も多く、次に「情報通信機器の取扱説明書」であること、女性の20代~40代では「日用雑貨・家具などの生活用品」が最も多くなることが特徴的である(図表2-4-4-b性・年代別)。

障害の有無別にみても、上位3位の順位は変わらない(図表2-4-4-b要介護者の有無別)。

要介護者の有無別にみると、いるの場合3位に「日用雑貨・家具などの生活用品」が入っている(図表2-4-4-b要介護者の有無別)。

未就学児の有無別にみると、女性・ありの順位が大きく変わり、「日用雑貨・家具などの生活用品」が最も多く、次いで「パソコン、携帯電話、FAX等の情報・通信機器」が入っている(図表2-4-4-b未就学児の有無別)。

エリア別にみると全エリアで1、2位の順位は変わらないが、中部や中国・四国で3位と4位が入れ替わっている(図表2-4-4-bエリア別)。

都市規模別にみると過疎地域だけ1位、2位が入れ替わり、3位に「日用雑貨・家具などの生活用品」が入っている(図表2-4-4-b都市規模別)。

図表2-4-4-a 重点的にバリアフリー化を進めて欲しい情報・各種製品の種類(全体)

図表2-4-4-a 重点的にバリアフリー化を進めて欲しい情報・各種製品の種類(全体)

図表2-4-4-a CSV参照

図表2-4-4-b 重点的にバリアフリー化を進めて欲しい情報・各種製品
(全体、性別、性・年代別、障害の有無別、介護者の有無別、未就学児の有無別、エリア別、都市規模別)

図表2-4-4-b 重点的にバリアフリー化を進めて欲しい情報・各種製品

図表2-4-4-b CSV参照

5 心のバリアフリー

(1)外出先での手助け(問14)

a 全体及び性・年代別の結果

外出の際、「手助けしている」は56.7%(「つねに手助けをしている」7.0%、「できるだけ手助けをしている」49.7%の計、以下同様)で、「手助けしない」40.8%(「手助けをしたいと思っているが、行動には移していない」40.1%、「手助けをしたいとは思わない」0.7%の計、以下同様)を15.9ポイント上回っている(図表2-5-1-a全体)。

性別にみると、男女ともに「手助けしている」が多く、女性の「手助けしている」57.4%は男性を1.3ポイント上回っている(図表2-5-1-a性別)。

性・年代別にみると「手助けをしている」が最も多いのは女性40代61.9%で、次いで男性60代60.3%、女性60代59.2%と続いている。「手助けしない」が最も多いのは男性30代46.3%で、女性20代45.9%、男性50代45.7%と続いている(図表2-5-1-a性・年代別)。

図表2-5-1-a 外出先での手助け(全体、性別、性・年代別)

図表2-5-1-a 外出先での手助け(全体、性別、性・年代別)

図表2-5-1-a CSV参照

b 障害・要介護者・未就学児の有無別の結果

障害の有無別にみると、「手助けしている」は障害なしが57.6%で、障害ありの53.2%を4.4ポイント上回っている(図表2-5-1-b障害の有無別)。

要介護者の有無別にみると、「手助けしている」はいるが64.0%で、いないの55.5%を8.5ポイント上回っている(図表2-5-1-b要介護者の有無別)。

未就学児の有無別にみると、「手助けしている」は男性の場合子どもありの57.0%の方が、子どもなしの55.8%を若干上回っており、女性の場合は子どもなしの57.9%の方が、子どもありを4.3ポイント上回っている。

図表2-5-1-b 外出先での手助け
(全体、障害の有無別、要介護者の有無別、未就学児の有無別)

図表2-5-1-b 外出先での手助け

図表2-5-1-b CSV参照

c エリア別、都市規模別の結果

エリア別にみると、「手助けしている」が最も多いのは北海道・東北の60.1%で、次いで中部と九州が59.4%で続いている。「手助けしない」が最も多いのは関東甲信越北陸43.1%で、次いで近畿42.7%、九州39.0%と続いている(図表2-5-1-c)。

都市規模別にみると、「手助けしている」が最も多いのは大都市の58.6%で、次いで小都市B57.5%、地方都市56.8%と続いている。「手助けしない」が最も多いのは小都市Aの42.5%で、次いで地方都市41.6%、過疎地域41.5%と続いている(図表2-5-1-d)。

図表2-5-1-c 外出先での手助け(全体、エリア別)

図表2-5-1-c 外出先での手助け(全体、エリア別)

図表2-5-1-c CSV参照

図表2-5-1-d 外出先での手助け(全体、都市規模別)

図表2-5-1-d 外出先での手助け(全体、都市規模別)

図表2-5-1-d CSV参照

(2)手助けしない理由(問15)

ア 全体、性・年代別、障害・要介護者・未就学児の有無別、エリア別、都市規模別

手助けしない理由は、「かえって相手の迷惑になるといやだから」49.3%、「手助けをしたくても対応方法がわからないから」49.0%がほぼ同率で最も多く、次いで「恥ずかしいから」12.6%となっている。(図表2-5-2-a)。

手助けしない理由を性別にみると、男性と女性で1、2位の順位が異なり、男性は「かえって相手の迷惑になるといやだから」、女性は「手助けをしたくても対応方法がわからないから」がそれぞれ最も多くなっている(図表2-5-2-b性別)。

性・年代別にみると、「かえって相手の迷惑になるといやだから」が最も多いのは、女性50代で、男性40代、男性60代と続いている。「手助けをしたくても対応方法がわからない」が最も多いのは女性30代で、女性40代、男性20代と続いている(図表2-5-2-b性・年代別)。

障害の有無別にみると、ありで最も多いのは「かえって相手の迷惑になるといやだから」41.7%で、次いで「手助けしたくても対応方法がわからない」38.7%であり、3.0ポイントの差となっている(図表2-5-2-b障害の有無別)。

要介護者の有無別には、特に特徴的な点は見られない(図表2-5-2-b要介護者の有無別)。

未就学児の有無別には、男性のあり、なし、女性のありは「かえって相手に迷惑になるといやだから」が最も多く、女性のなしは「手助けをしたくても対応方法がわからない」が最も多くなっている(図表2-5-2-b未就学児の有無別)。

エリア別には、「かえって相手に迷惑になるといやだから」が最も多いのは北海道・東北、関東甲信越北陸、九州で、他のエリアは「手助けをしたくても対応方法がわからない」が最も多い(図表2-5-2-bエリア別)。

都市規模別には、「かえって相手に迷惑になるといやだから」が最も多いのは地方都市、小都市B、過疎地域で、他は「手助けをしたくても対応方法がわからない」が最も多い(図表2-5-2-b都市規模別)。

図表2-5-2-a 手助けしない理由(全体)

図表2-5-2-a 手助けしない理由(全体)

図表2-5-2-a CSV参照

図表2-5-2-b 手助けしない理由
(全体、性別、性・年代別、障害・要介護者・未就学児の有無別、エリア別、都市規模別)

図表2-5-2-b 手助けしない理由

図表2-5-2-b CSV参照

イ その他の内容(202件)

その他の内容としては、「そういう場面に出会っていない。」(男性、60代後半、中部)「困っている場面にあまり遭遇したことがない。」(女性、20代後半、九州)「車で外出する事が多く、そのような状況に出会うことがありません。手助けはしたいと思っています。」(女性、50代後半、近畿)といった手助けを必要とする機会がないという理由が大半を占めている。

次いで、「年齢的に無理」(女性、75歳以上、中国・四国)や「自分も障害があるから。」(女性、70代前半、関東甲信越北陸)といった自身の理由で手助けできないものが目立つ。

そのほかとしては、「本当に困っているのかどうか判断できないから。」(男性、40代前半、関東甲信越北陸)「手伝った方が良いのか悪いのか不明。」(男性、40代後半、関東甲信越北陸)といった相手が手助けを必要としているかどうかわからないことを理由とするものや、「一度断られたことがあったから。」(女性、60代前半、近畿)「以前は声を掛けたが、目の悪い方など拒否する方もいるので難しい。」(女性、50代後半、近畿)という手助けを拒否された経験から今は行っていないものや 「対応の仕方によるケガ等発生した時責められる懸念がある為。」(男性、60代前半、九州)「どれぐらい時間を要するか読めないから。」(男性、40代後半、関東甲信越北陸)「他人に声をかけることが苦手であるから。」(男性、20代前半、中国・四国)といった理由が寄せられている。

(3)心のバリアフリーの実践(問16)

a 全体及び性・年代別の結果

「心のバリアフリー」を実践していると思うかについては、「そう思う」が45.9%(「そう思う」14.2%、「まあまあそう思う」31.7%の計、以下同様)、「そう思わない」が40.7%(「あまりそう思わない」28.0%、「そう思わない」12.7%の計、以下同様)となっている(図表2-5-3-a全体)。

性別に見ると、男女で反対の結果が出ている。男性は「そう思わない」が多く45.0%で、「そう思う」42.4%を2.6ポイント上回っており、女性は「そう思う」が多く48.4%で、「そう思わない」38.2%を10.2ポイント上回っている(図表2-5-3-a性別)。

性・年代別にみると、若い層は「そう思わない」が多く、年齢が上がるにつれて「そう思う」が増えることがはっきりと現れている。男性の「そう思う」は20代が最も少なく29.6%、70歳以上が最も多く59.5%、「そう思わない」は40代が最も多く56.8%、70歳以上が最も少なく26.9%である。女性の「そう思う」は20代が最も少なく35.6%、70歳以上が最も多く65.9%、「そう思わない」は20代が最も多く50.9%、70歳以上が最も少なく18.4%である(図表2-5-3-a性・年代別)。

図表2-5-3-a 心のバリアフリーの実践(全体、性別、性・年代別)

図表2-5-3-a 心のバリアフリーの実践(全体、性別、性・年代別)

図表2-5-3-a CSV参照

b 障害、要介護者、未就学児の有無別の結果

障害の有無別にみると、障害ありの場合「そう思う」55.6%が、「そう思わない」30.5%を大きく上回っているのに対し、障害なしの場合はほぼ同率で約43%となっている(図表2-5-3-b障害の有無別)。

要介護者の有無別にみると、いるの「そう思う」は54.0%で、いないの44.4%を9.6ポイント上回っている(図表2-5-3-b要介護者の有無別)。

性・未就学児の有無別にみると、女性・なしだけ「そう思う」が「そう思わない」を上回っており、それぞれ49.2%、37.8%となっている。「そう思わない」の比率が最も多いのは男性・ありで、「そう思わない」49.3%が「そう思う」39.6%を9.7ポイント上回っている(図表2-5-3-b未就学児の有無別)。

図表2-5-3-b 心のバリアフリーの実践
(全体、障害・要介護者・未就学児の有無別)

図表2-5-3-b 心のバリアフリーの実践

図表2-5-3-b CSV参照

c エリア別、都市規模別の結果

エリア別にみると、「そう思う」が最も多いのは中国・四国50.2%で、最も少ないのは近畿の42.6%である。また、「そう思わない」が最も多いのは関東甲信越北陸で43.3%、最も少ないのは中国・四国の33.1%である(図表2-5-3-c)。

都市規模別にみると、「そう思う」が最も多いのは過疎地域50.9%で、最も少ないのは小都市Aの43.0%である。また、「そう思わない」が最も多いのは小都市Aで44.6%、最も少ないのは過疎地域の29.6%である(図表2-5-3-d)。

図表2-5-3-c 心のバリアフリーの実践(全体、エリア別)

図表2-5-3-c 心のバリアフリーの実践(全体、エリア別)

図表2-5-3-c CSV参照

図表2-5-3-d 心のバリアフリーの進展(全体、都市規模別)

図表2-5-3-d 心のバリアフリーの進展(全体、都市規模別)

図表2-5-3-d CSV参照

(4)心のバリアフリーを実現するために必要なこと(問17)

「心のバリアフリー」を実現していくために必要なこととしては、「学校で学ぶ機会を増やすこと」が68.1%で最も多く、2位の「さまざまな人が交流する機会が増えること」48.6%を19.5ポイント上回っている。続いて「サポートの具体的な情報を提供する」46.3%、「理解と関心が高まるような広報・啓発」42.7%、「手助けするボランティア等を養成する」33.3%となっている。(図表2-5-4-a)。

性別にみると、男性は3位に「広報・啓発活動を行うこと」が入っている(図表2-5-4-b性別)。

性・年代別にみると、男女とも若い層で「学校で学ぶ機会を増やすこと」及び「さまざまな人が交流する機会が増えること」が多いこと、女性の50~60代以下の層で「さまざまな人が交流する機会が増えること」及び「サポートの具体的な情報を提供する」が多いことが特徴的である(図表2-5-4-b性・年代別)。

障害の有無別にみると、障害ありの場合、2位は「手助けするボランティア等の育成」で、以下「サポートの具体的な情報を提供する」「理解と関心が高まるような広報・啓発」「さまざまな人が交流する機会が増えること」と続き、2位以下の順位が全体とかなり異なることが特徴的である(図表2-5-4-b障害の有無別)。

要介護者の有無別にみると、いる場合に2位以下の順位が異なっており、2位が「理解と関心が高まるような広報・啓発」で、次いで「サポートの具体的な情報を提供する」「さまざまな人が交流する機会が増えること」と続いている(図表2-5-4-b要介護者の有無別)。

性・未就学児の有無別にみると、男女ともありの場合に「学校で学ぶ機会を増やすこと」が多いことが特徴的である(図表2-5-4-b未就学児の有無別)。

エリア別、都市規模別にみても、概ね全体の傾向と変わらない(図表2-5-4-bエリア別、都市規模別)

図表2-5-4-a 心のバリアフリーを実現するために必要なこと(全体)

図表2-5-4-a 心のバリアフリーを実現するために必要なこと

図表2-5-4-a CSV参照

図表2-5-4-b 心のバリアフリーを実現するために必要なこと
(全体、性別、性・年代別、障害の有無別、要介護者の有無別、未就学児の有無別、エリア別、都市規模別)

図表2-5-4-b 心のバリアフリーを実現するために必要なこと

図表2-5-4-b CSV参照

6 バリアフリー化を推進するために期待すること(問18)

日常生活や社会生活で利用する施設のバリアフリー化を進めるために、国や地方公共団体に期待することとしては、「民間の自主的な取組への財政的な支援」が52.2%と最も多く、次いで「関係者への指導」45.2%、「民間の自主的な取組へのソフト的支援(ノウハウの提供等)」42.1%、「法令、条例による義務づけ」40.5%、「広報・啓発活動」38.7%となっている(図表2-6-1-a)。

性別にみると、男性の場合3位に「法令、条例による義務づけ」「広報・啓発活動」が入っている(図表2-6-5-b性別)。

性・年代別に見ると、少しずつ特徴のでている部分がある。男性の70歳以上、女性の60代と70歳以上は「関係者への指導」が最も多い。「民間の自主的な取組へのソフト的支援(ノウハウの提供等)」が2番目に多いのは男性40代、女性30代、40代、「法令、条例による義務づけ」が2番目に多いのは男性50代などとなっている(図表2-6-1-b性・年代別)。

障害の有無別にみると、ありの場合全体の傾向と順位が異なり、「関係者への指導」が、最も多く、次いで「民間の自主的な取組への財政的な支援」、「法令、条例による義務づけ」の順になっている(図表2-6-1-b障害の有無別)。

要介護者の有無別には、若干順位の変動はあるものの全体の傾向と概ね変わらない(図表2-6-1-b要介護者の有無別)。

性・未就学児の有無別にみると、男女ともありの場合1位の「民間の自主的な取組への財政的な支援」の比率が高いことが特徴的である(図表2-6-1-b未就学児の有無別)。

エリア別、都市規模別にみても、概ね全体の傾向と変わらない(図表2-6-1-bエリア別、都市規模別)

図表2-6-1-a バリアフリー化を推進するために期待すること(全体)

図表2-6-1-a バリアフリー化を推進するために期待すること

図表2-6-1-a CSV参照

図表2-6-1-b バリアフリー化を推進するために期待すること
(全体、性別、性・年代別、障害の有無別、介護者の有無別、未就学児の有無別、エリア別、都市規模別)

図表2-6-1-b バリアフリー化を推進するために期待すること

図表2-6-1-b CSV参照

7 自由回答(問19)

自由回答には全体で662件の記入があり、その中から主な意見を抜粋し、テーマ別に掲載している。

建築物について

  • 市町村の公営住宅は何階建てであってもエレベーターもなく、トイレ等も昔のままです。改造するには市町村長の許可が必要で、現状復帰が前提になるなど、身障者が入居することはまったく考えていないように思います。公営住宅は歳をとり一人暮らしの方なども入居しているため特にバリアフリーを進めてほしいです。(男性、40代前半、九州)
  • 個人医院では昔ながらの場所が多く、入り口には段差がありトイレも腰掛けられる所が少ないなど、病院探しが大変です。(男性、40代前半、関東甲信越北陸)
  • 駅、飲食店、公園等に洋式トイレが少なく感じる。(男性、60代前半、近畿)
  • 劇場の中は階段が多く通路が狭いと思います。会場の中でも手押し車が曳けたらよいと思います。(女性、60代後半、関東甲信越北陸)
  • 公共施設でのイベント等で会場の混雑が予想される場合は、障害者、老人専用の席、通路を確保し、来場者の理解を得るべきだ。(男性、20代前半、中部)
  • トイレまでの点字ブロックは設置されるようになったが、トイレ内の点字ブロックは見たことがない。各施設の責任者はもっと障害者の立場に立ち、バリアフリー化を進めていくべきだ。(男性、40代後半、九州)
  • 勤務している公共の温水プールでは障害者用の昇降リフトが設備されているが、使用されるのは年間2~3回程度である。設置に時間を要するため利用者は遠慮されて申し出ない。常時設置しておくと一般利用者には不都合が出る。これではせっかくのリフトが無駄に思われる。施設建築設計段階からもっと障害者の声を聞いて設置のあり方、利用目的等考慮すべきだと思う。(女性、50代前半、北海道・東北)

公共交通機関について

  • 最寄駅は改修して高架になり大変便利なようですが、杖をついてエスカレーターは危険なためエレベーターを探したらホームの端っこにあります。たどり着いてみればボタンを押して係を呼ぶ事になっていました。3分位待って係りの人が来られ、やっとで下へ降り改札口に行く時分は、かなり時間が経ちました。まだまだバリアフリーがなっていないことを痛感しました。(女性、60代後半、中部)
  • 駅の表示はあまりにもわかりにくく(無いも同じ)、地元の人でさえ迷う。エレベーターを探して常に迷っている人を見る(よく尋ねられもする)。身障者、老人等にとっては人に尋ねるだけでも大変だと思う。(性別不詳、年齢不詳、北海道・東北)
  • 鉄道のターミナル駅などではホームの幅が狭いままエスカレーターが設置されたが、ラッシュ時の混雑が激しくなり、非常に危険に思う。一気にバリアフリーに突き進むあまり、一般の人の不便や危険が大幅に増幅されるのはいかがなものか。バランスよく段階的に進めるべきだと思う。(男性、40代後半、関東甲信越北陸)
  • 交通機関では下りのエスカレーターおよびエレベーターが少ない。(男性、75歳以上、近畿)
  • 車イスの幅は対応しているところは多数あるが、双子用の横型ベビーカーの幅が対応するバリアフリー化の増加を願う。(男性、30代前半、中部)
  • 全体的にバリアフリー化は進んでいると思いますが、地方に住む者には道路、ローカル線の駅などの段差、階段等がまだまだ多く見受けられます。(女性、70代前半、関東甲信越北陸)
  • 私の母はバスに乗るのにステップが高いので乗れない。バスの改良を望む。(男性、50代後半、中国・四国)
  • 特急電車は入り口も通路も狭いので、もう少し乗りやすくなればいいと思います。(女性、20代前半、近畿)
  • 交通機関では乗務員の指導に力を入れるべきだ。ノンステップバスを使っていたとしても、運転手にバリアフリーの意識がなければ、停留所に停まる際に歩道からバスを離して停めてしまい、お年寄りの人は、一度歩道から車道へ降りて、バスのステップへ足を上げなければならず、足の弱い人にとっては非常に不便である。(女性、20代後半、関東甲信越北陸)
  • 今年4月足を骨折し、信号機の歩行者用の時間がとても短く感じ、焦りを覚えた。(男性、30代前半、九州)

まちづくりについて

  • 高齢の母を持ち、エレベーター、エスカレーターでさえ危険が伴うことを知りました。トイレも奥まった所にある等、商店街でも考え直すことが必要と感じます。(女性、30代前半、北海道・東北)
  • ベビーカーの人も車イスの人と同様に、階段や道路で困難な事が多いと思います。歩道が狭いところでは、一定以上の幅を設ける等してほしいです。歩道が狭かったり、車道と隣接している事での危険を常に感じています。色々な「ゆとり」があってこそのバリアフリーではないかと思います。(女性、30代前半、関東甲信越北陸)
  • こちらの地方は雪が積もります。点字ブロックは全く分からなくなります。雪かきをしても、点字ブロックを意識して雪かきを行わないと凍りついたり固まったりしてなかなかうまくいきません。障害者用の駐車スペースも同様で、凍った所を車イスで動くとひっくり返ってとても危険です。ただスペースを作ったというだけでなく、雪の溶けやすい所とか水たまりにならない工夫や、普通の車のスペースより広めにとって頂くなどの、より細かい配慮が必要と感じます。(女性、40代前半、関東甲信越北陸)
  • 狭い歩道にある電柱、街灯、交通標識の柱が障害者や車椅子の人達には非常に邪魔で危険に思う。点字ブロック上に置いてある商品・自転車は、罰則を設けてでも規制することが障害者を守ることになると思う。道路のガードレールの丸くなっている方が歩道側ではないか。(男性、60代前半、関東甲信越北陸)
  • 建物や公共機関等、その施設内でのバリアフリー化は進んでいます。しかしその敷地を一歩外へ出ると歩道の段差があり、公共交通機関も利用出来る本数が少なく、決して全ての面について整備されていません。車社会に目を奪われがちですが、歩道には電柱があり、自転車が走り、点字ブロックがあっても安心出来る環境ではありません。個々のバリアフリー化も大切ですが、社会全体から見て、バランスの取れたバリアフリー化を計画し取り組みをして欲しいと思います。(女性、40代前半、関東甲信越北陸)
  • 都市のほうでは、バリアフリー化は進んでいるようですが、都市から離れた地方では、まだまだ進んでいないように思います。(女性、20代前半、北海道・東北)

情報・製品について

  • 使用頻度の高い、生活に密接に関連した製品からバリアフリーを行うべきだ。食事に使用するスプーンや開けやすくした瓶など毎日使う物が最優先である。(男性、40代前半、関東甲信越北陸)
  • 特に食品の包装で開けづらい物が多く、若い人が開発デザインしているのだろうと思うばかりです。説明書の字も読めないほど小さかったり、高齢化社会ではまだまだバリアフリー化は初歩的社会だと思います。(女性、70代前半、中部)
  • 情報通信機器は機能が多く付き過ぎていて操作しづらくなっている。家電製品についても同様だ。幅広い年齢の人が使いやすい商品が少なくなってきている。(女性、75歳以上、北海道・東北)
  • パソコン、情報通信機器は広く一般の人に使われているのに、難解やカタカナの言葉が多く、よく理解できない。もっと平易な言葉を使うべきだ。ユニバーサルデザインを含め外来語が多すぎる。(男性、50代前半、中国・四国)
  • 色覚異常者にとっては、地下鉄の路線図等非常に見えにくい。健常者にとって煩わしくなく、かつ色覚異常者にも見えやすい色の表示は専門的知識が必要だ。様々な面で専門的な研究機関を設置し、関係者への広報・啓発が必要だ。(男性、60代前半、近畿)
  • 障害者の方が自分自身で生活できるような介護用品については、値段が高くて必要なものが買えないような事のないよう、安くして欲しい。(女性、40代後半、中部)
  • 父が第2級障害者で、乗用車に乗る時苦労しています。いくつかウェルキャブが発売されていますが、普通の車に対して30万円ほど高いです。もう少し安く開発していただけると良く、行政も介護者が障害者を外に連れ出すことが簡単に出来るよう働きかけてください。(女性、40代後半、中部)
  • 安心して車イスで出かけられる場所、道、エレベーター、トイレ、食事の場所など、バリアフリーになっている所の地図などを配布してほしい。(男性、30代後半、近畿)

心のバリアフリーについて

  • 小さいときから、保育園なり小学校に障害者のお子さんと一緒に生活できたら、また、交友(交流)があれば、心の偏見がなくなるのではないでしょうか。心のバリアフリーは小さいときからの教育が大事だと思います。障害者の方がいるのがあたり前、普通であるという世の中になればよいと思っています。(女性、50代後半、関東甲信越北陸)
  • 電車内の優先席を譲ったり、道路の点字ブロックの上に自転車やお店からはみ出した商品を置かないなど、障害を持っている方々に有益となるようなことを心掛ける意識を育てるには、やはり幼い頃からの慣れも必要だと思います。小学校や中学校などの教育機関はもちろん、子供のできた家庭皆で参加するようなバリアフリー化の意識向上を目指す催しを広めていってほしいです。(男性、20代前半、関東甲信越北陸)
  • 私達の年代では子供の頃に、ボランティアについて取組んだ経験のない人が多い。子供達も含めて、ボランティアを当たり前のこととして受け入れる事が出来るようになれば、「バリアフリー」も日常の中で自然と、進んで行くのではないだろうか。(男性、40代後半、関東甲信越北陸)
  • 助けを必要としている人達が、「助けて欲しい」とか「手伝って欲しい」と言うことを自由に、何の心配も無く言ったり、意思表示出来るような社会になればいいと思う。助けを必要としている人達が、本当に助けて欲しいのか、それとも言えずに我慢しているのか、今は助けがいらないのか、近所の人や周りの人々にとても気を使っているのか。それが分からないからコミュニケーションがうまくとれないと思うときがある。(女性、30代前半、中国・四国)
  • どういうことが心のバリアフリーで、どういうことがお節介に当たるのか判断に迷うことがあるので、そういった部分の啓蒙活動をしてほしい。(男性、20代後半、関東甲信越北陸)
  • バリアフリーを実現していても、それが中途半端になっていることがある。例えば、目の不自由な人の為の機械が故障しているとき、その説明書きは紙に書かれて貼られているだけだったりする。バリアフリーという概念のうわべだけにとらわれて、気遣いに欠けているように見受けられることは、まだまだ多い様に感じる。障害のある人の目線に立つ気持ちを持って考えなくては、バリアフリーは形だけのものになってしまうのではないか。(女性、20代前半、関東甲信越北陸)
  • 広報としては、パンフレットや放送、関係者への通達などでは現実的に「心のバリアフリー」は進展がないと思う。ハード面は金で解消しても、ソフトは実践ではないだろうか。そのためにも財政支援が必要である。(男性、70代前半、関東甲信越北陸)
  • ハード面の取り組みは大分進んでいるように感じます。しかし、人の意識が低いと思います。例えば、点字ブロックになっている歩道に車を駐車していたり、スーパーの駐車場で健常者が障害者用のスペースに停めていたり。一人一人の意識がもう少し高まると、障害者の方や高齢者の方も外出しやすくなるのではと感じます。(女性、40代前半、北海道・東北)
  • 官公庁、公共施設においてはハード面においては、一応バリアフリー化なされているようですが、公的機関にかかわる人間の尊大さに疑問を持っています。(女性、50代前半、中国・四国)

国や地方公共団体に期待すること

  • 民間企業が業務の拡大(工場の増築及び新工場の建設など)を行う場合、法令により義務付けを行い、バリアフリー化を急速に進めてほしい。公共施設のみ義務付けでは目に見えて効果が表れないと思う。(男性、60代前半、中部)
  • 地方ほど高齢者の割合が多いはずなのに、駅などの公共機関がまったくバリアフリー化されておらず、不便なことも多いのではないかと思う。また、これから団塊の世代が一気に退職していくわけだから、自治体が積極的にバリアフリー化を進めていくのは義務だと思う。(男性、20代前半、関東甲信越北陸)
  • 大切なことはハードの整備ではない。「共助」というソフトの整備が重要。この2つが車の両輪で片方だけでは進まない。(男性、50代前半、関東甲信越北陸)
  • バリアフリー化を進めるに当たっては、その施設を必要とする方々の意見を重要視するべきです。健康な方々が頭で描くバリアフリーには限度を感じます。計画段階からスタッフの中に参入して頂き、現実的なバリアフリー化をするようにしないと、真のバリアフリーとは言えないと思います。(男性、40代前半、関東甲信越北陸)
  • 役所の方が、自分の足で歩いて確かめて下さい。自転車や、電車に乗ってみてください。指導者として、学校へ、ボランティアとして町中に出てみてください。
  • 専門家の数がまだまだ少ないので、ユニバーサルデザインの専門家を育成していく仕組みの構築が必要ではないか。ユニバーサルデザインに関わる公的資格を設け、公共機関(行政、鉄道会社など)に有資格者の配置を義務付けるとよい。(男性、20代前半、関東甲信越北陸)
  • 現在バリアフリー化の行き過ぎを感じている。何でもハードに任せてつくり過ぎており、そこに自己満足を覚えているのではないか。誘導ブロックを過剰につくり、かえって車イスが通るのが難しかったりするのではないかと思う。むしろ、小さい頃から健常者と障害者の触れ合いの場を提供したり、接し方等の情報提供をしたりする方が良いのではと思う。(男性、40代前半、九州)
  • バリアフリーは主として、視覚障害者、下肢障害者に注がれていると思います。(男性、75歳以上、中部)
  • 肢体不自由児・者へのバリアフリーは少しずつ進んでいるが(心のバリアフリーも含めて)、知的、情緒障害児・者へのそれは、まだまだできていないと感じる。(女性、40代前半、九州)
  • 高齢化が進むと、ますますバリアフリー化が必要です。テレビのコマーシャルにどんどん情報を流してください。(女性、40代後半、関東甲信越北陸)
  • 若い世代への啓発活動にもっと国や地方公共団体が力を注ぐことを期待しています。(男性、70代前半、関東甲信越北陸)