安全で持続的な宇宙空間を実現するための手引書~スペースデブリを増やさないために~の作成及び公表のお知らせ

 内閣府宇宙開発戦略推進事務局は、人工衛星やロケットの開発・運用を行うことを計画している企業・大学等の関係者に向けて、スペースデブリの抑制に係る手引書を作成しましたので、公表します。

1. 手引書作成の経緯

 宇宙空間の利用は、安全保障や経済・社会活動において不可欠なものとなっていますが、小型衛星コンステレーションなどによる宇宙機やスペースデブリなどの宇宙物体の増加による軌道上の混雑化により、衛星同士の衝突や衛星とスペースデブリとの衝突などのリスクが増大しています。
 このため、第1回「宇宙交通管理に関する関係府省等タスクフォース大臣会合」(令和4年3月開催)において「軌道利用のルール作りに関する中長期的な取組方針」がとりまとめられ、今後の取組方針として、JAXAやIADC(国際機関間スペースデブリ調整委員会)等の宇宙機関で蓄積された設計・運用ノウハウやサポート・ドキュメント等を手引書等の形でまとめ、民間事業者に情報提供することが決定されました。
 また、G7仙台科学技術大臣会合(令和5年5月開催)においては、我が国が主導することで、スペースデブリ発生抑制を促進するための取組について共同声明を発出しました。
 以上を踏まえ、内閣府宇宙開発戦略推進事務局において、本手引書を作成したものです。

2. 手引書の概要

 本書は、人工衛星やロケットの開発・運用を行うことを計画している方に、スペースデブリの増加を防ぐための措置の概要を御理解いただき、開発・製造・運用に役立てていただくことを目的として、内閣府宇宙開発戦略推進事務局において作成したものです。
 なお、人工衛星等の打上げ及び人工衛星の管理に関する法律(通称、宇宙活動法)における「人工衛星等の打上げに係る許可」及び「人工衛星の管理に係る許可」に関する審査においては、本書とは別の審査基準を用いてスペースデブリの発生防止策を具体的に確認します。本書は、あくまでもスペースデブリの発生防止策の概要や具体的手段の一例を示す参考資料として御活用ください。

3. 関連リンク

4. 本件に関する問い合わせ先

宇宙開発戦略推進事務局 スペースデブリ対策担当
電話番号:03-6205-7164(直通)