開会挨拶「高齢社会フォーラム・イン宮崎」

戸敷 正
宮崎市長

戸敷 正 宮崎市長の写真

 皆さん、こんにちは。本日は本当に雨の中にこんなにたくさんご来場いただきまして感謝を申し上げたいと思います。本日は内閣府の少子高齢化担当ということで、嶋田室長もおいででありますが、宮崎市と共催をさせていただきましてこういう高齢者フォーラムということを開催をいたしました。皆さま方には多数ご参加をいただき、また今日は色んなかたちで社会参加をされているエイジレス、それから社会参加章ということで受賞される方々もおいででありますが、日ごろからの活動に敬意を表したいというふうに考えております。

 9月は敬老月間でありまして、敬老会に35カ所ぐらい走りました。そのときに申したこと、今81歳の男性87歳の女性、それ以下の方がたおられますかと言ったら手を挙げられました。敬老会に来たらいけませんよと言ったんですよ。平均年齢も越えてない人たちが敬老会に来るというのは、まさしく社会参加をする中で私たちは知恵もあり技もある方がたをまだまだ活動いただきたいという気持ちでおります。そういうことを考えると、活動をしっかりすることは自分のプラスになるということをよく言われますので、敬老会あたりのときに直接申し上げてるわけでありますが、ああそうか、俺たちもっと頑張らんといかんね、宮崎弁ですみません、そういうことを言われます。だからやっぱり今からは、今生まれる子どもは将来は107歳まで生きれるという状況だそうですから、そのことを考えますと65歳、先々月65歳になりました。今からだという思いを常に持たないと、自分が自分を駄目にしてしまうという社会を作ったらいけないというふうに思います。そういう意味で宮崎市も60歳からこういうぐるみんというのを作りました。

開会挨拶の写真

 どういうことかといいますと、包括ケアシステムとよく言われますが、地域ぐるみで自分のことあるいは社会のことをみんなで考えようという雑誌を皆さん方に差し上げました。2025年高齢者が急激に増えますよどうしますかというときに、早くこういうものをみんなで共有して手当てをする、自分が活動するという社会づくりをしようということで始めた次第であります。今中学高校単位では、地域の魅力を発信しようというプランを作ってます。その中で、自分の住んでいるところの宝探しをしよう、宝を掘り起こしてみんなで磨き上げて発信をする。そのことによって若い世代が誇りを持って宮崎に定着をしていただくということを私は考えて計画をしたわけでありますが、その中心は高齢者と言わずにまだまだ若い世代で皆さま方は考えていただかないといけないんじゃないかというふうに思います。そのことによって、自らが常に希望を持って前向きに進んでいくということでありますから、それ大きな宮崎の力になるし日本全体の力になるというふうに考えてます。どうか、今まで培われた知恵と技はまだ発揮してないんじゃないでしょうか。可能性があると思います。うちの職員によく言うんですが、自分の能力をどれぐらい発揮してますかと言うと、70パーセントぐらいでしょうかねと言うんですね。とんでもない天才だなと言うんですよ。アインシュタインが亡くなるときに自分の能力は7パーセントしか発揮してなかったと言われたそうです。ということは、あの天才が93パーセントも自分の能力を残して亡くなる。

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 そういうことを考えますと、皆さんも考えていただきたいと思いますが何パーセントぐらい力出してるか、まだあるよねということを考えていただけるように前向きにすることが自分のため、社会のため、子や孫ひ孫のためじゃないだろうかと私は思います。そのことをきょうは考えていただく、そしてきょう出て行くときにビシッとして頑張ろうという気持ちになっていただけるように期待をします。

 どうかそういう街づくりの担い手として、一層皆さんが頑張っていただきますことをご祈念申し上げまして、きょう参加いただきましたことに感謝を申し上げごあいさつに変えたいと思います。本日はよろしくお願い申し上げます。