松本 威彦さん
~ものづくりを通して子どもの可能性を伸ばすボランティア活動~

名前(年齢) まつもと たけひこ
松本 威彦さん(86歳)
地域 福岡県遠賀郡岡垣町
活動概要 プレイリーダー養成講座受講後、これまでの知識をいかして平成15年から山田小学校区の子どもたちを対象とした月1回のクラブ活動を主宰し、子どもたちにものづくりやそれらを利用した昔遊びなどを教えている。
表章の類型 過去に培った知識や経験をいかして、それを高齢期の生活で社会に還元し活躍している事例
キーワード ものづくり/昔遊び/体験活動/自習教室

(注)年齢は、平成25年4月1日時点

活動のきっかけ

旭南子ども自習室で読み聞かせをする様子

「地域の子は地域で育てる」を目的に

 平成14年(76歳)に岡垣町が主催するプレイリーダー養成講座を受講後、受講生仲間で「どろんこクラブ」を結成し、町内の子どもたちを対象に米づくり体験ボランティア活動を実施していました。この活動は他の地区でも行われ、1年で終了することにしました。
 平成14年9月に、学校の完全週5日制導入に向けて、児童受け入れ準備委員会を結成し、翌年5月に「地域の子は地域で育てる」という目的のもと『山田夢広場』と名付けて実行委員会を発足させました。松本さんも委員に就任し、山田小学校区の子どもたちを対象に自由クラブなどさまざまなクラブ活動を地域のボランティアの協力を得ての運営に尽力し、また自らも自由クラブを主宰し子どもたちとふれあったことがきっかけとなり、さらに活動の幅を広げ、現在も継続されています。

活動内容や現在の活動状況

旭南子ども自習室での書初めの様子


火起こしと勾玉つくりをしている様子

ものづくりから遊びまでの応用を身に付ける

 松本さんは、山田小学校区の子どもたちを対象に月1回、休日に行っている自由クラブを担当しています。自由クラブでは、子どもたちに、ものづくりやその遊び方、例えば折り紙や紙ヒコーキなどを教えています。
 平成18年からは地域コーディネーターとしてボランティアをしていただける方を募り、山田小学校で年1回、1年生を対象に「昔遊びの名人に挑戦!!」というテーマで、お手玉、けん玉、竹とんぼ、コマ回し、めんこ遊びなどを教えています。
 平成21年7月からは旭南子ども自習教室を立ち上げ、その代表を務めながら旭南区の子どもたちを対象に、春・夏・冬休み中の年間約50日間を、公民館を利用して教室を開講しています。その内容は、午前中を前半と後半に分け、前半は宿題などの「自主学習」を主とし、後半は天文学や音楽、昔ならではのしきたりなどを教える「体験活動」を主としています。学校教育とは異なる視点で、子どもたちが興味を抱くように教材にも工夫を凝らしています。例えば、「古代へのタイムスリップ」と題して火起こしや勾玉つくりなどを行ったり、宇宙をテーマに「穴埋め作文」を課題としたりすることで、子どもたちは興味を刺激され、積極的に取り組む姿がみられます。
 その他、他の小学校や行政区の依頼に応じて、古跡めぐりのガイドや昔遊びを教えたりもしています。

ポイント、工夫している点

「知る喜び」と「できる喜び」を、体験を通して身に付ける

 子どもたちに「知る喜び」と「できる喜び」を体験させることを重視しています。子どもたちの学習意欲や物事に取り組む意欲が向上することを期待しているのです。
 活動の基本に生命の大切さを理解すること、また感謝の気持ちを表すことを大切にしています。終戦記念日には自らの被爆体験や特攻体験を語り命の大切さを、もちつきではお米の大切さ(お米の命を頂くこと)を学べるように講話も取り入れています。1年生から6年生まで一緒に学び上級生が下級生の面倒をみることで、助け合いや思いやりが身に付くことを期待しているのです。

その他の活動

過去の経験をいかした広報活動

 平成9年4月から18年3月まで自治公民館長や自治区長を務め、公民館活動の経験と現役時代に広報宣伝を担当し培った経験と知識をいかして、平成19年5月から山田校区コミュニティ運営協議会広報部会で編集長を務めています。

子どもの未来について語る松本さん

 〔本人インタビュー〕
 活動は大きく変更しないで継続していきます。旭南子ども自習教室は、1年生から6年生までが一緒に学べるように、内容を現代に沿ったものへ転換していく予定です。
 フィンランド方式のサイコロを使った算数の導入を計画しています。サイコロを転がして6がでれば、どうすれば6になるかをそれぞれ考えて発表し合うのです。

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