前田 剛さん
~イベント企画に陰の仕掛け人として活躍するボランティア~

名前(年齢) まえだ つよし
前田 剛さん(78歳)
地域 宮崎県宮崎市
活動概要 地域で開催される生涯学習講座を意欲的に受講し、受講仲間と共にシニアの地域活動団体を結成し、団体の代表を10年間務めている。世代間交流事業などの企画・立案や講師の手配、広報などを一手に引き受けている。
表章の類型 地域社会の中で、地域住民のリーダーやコーディネーター的な役割を発揮し生き生きと生活している事例
キーワード 世代間交流/地域交流/ふれあい活動/文化伝承

(注)年齢は、平成25年4月1日時点

活動のきっかけ

文化伝承「手づくり皿回し」作りの光景

「縁の下の力持ち」として地域に貢献しよう

 企業を退職後、「これからの人生にいかせる知識を学びたい」と地域や高齢者大学で開講されるさまざまな講座を意欲的に受講しました。
 平成15年3月(68歳)、受講した講座の中で「コーディネーター養成講座」の主催者からコーディネーターになるよう薦めもあり、受講した仲間と宮崎地区高齢者交流企画委員会を結成してその代表に就任しました。その後、10年間代表を務めることになりました。
 結成したメンバーの中には、スポーツ指導や料理などの得意分野を持つ人が多くいました。そこで前田さんは、メンバーの得意分野をいかせるよう、自分自身は世代間交流、地域交流、公民館活動で地域の活性化を図るいろいろな活動を支え、あくまでも「縁の下の力持ち」として役割を担おうと決心しました。

活動内容や現在の活動状況

味噌作りの様子


肥沃杉の積み木遊びに興じる様子

児童から高齢者までが参加できる行事の企画

 世代間交流、地域交流、ふれあい活動を開催するためには企画や日程、場所の設定、講師の手配、活動を知らしめ参加者を集める広報活動など、細かな配慮をしながらいろいろな人と折衝することが必要です。前田さんは、これらの役割を一手に引き受けており、前田さんが企画した行事は多岐に渡ります。
 具体的な世代間交流事業として、「味噌づくり」があります。日本料理に欠かすことができない調味料づくりを学び、食文化の伝承を行っています。味噌に欠かせない麹は高齢者がつくり、煮た大豆と麹を混ぜる役割を児童が担当し、熟成した味噌が出来上がると、手づくり味噌を使った料理の試食会を行うなど、交流の範囲は発展していきます。
 文化伝承として、昔あそびの一つである手づくり皿回しがあります。自分で作って遊び、持って帰って家族や友だちにも披露し、教えることができるなど、昔あそびのヒントを子どもたちに提供し、子どもたちに遊びの拡がり、創造性を高めることにもつながっています。
 ふれあい活動の一環として、「宮崎を知ろう」をテーマに「えびの田の神さん」、「五ヶ瀬の枝垂れ桜」、「狭野(さの)神社」、「おがわ作小屋村」など現地を訪れ、世代を超えて互いに学び合い、今まで知らなかった郷土の歴史や文化などを知ることを目的にした体験学習が実施されています。
 また、地域交流活動として、日南市の飫肥杉の端材で作った積木遊びを楽しんでいます。参加者がそれぞれに組み立てた作品を作品集として編集中です。作品集が公開されると、これを参考にして、さらに高齢者の間で指を使った介護予防健康法として流布することが期待されています。

ポイント、工夫している点

地域性を重視した行事の企画

 行事の企画にあたっては、地域性を大切にし、日常生活と密接に関係した主題を決めています。例えば、日常生活の食卓で用いられる「味噌づくり」の工程に触れながら、味噌を使った料理の試食会まで一貫したシリーズになるよう企画されています。そして、企画された行事には世代を超えて誰でも参加できるように工夫がされています。また、廃材として破棄される飫肥杉を使った積木遊びでも作品集にまとめようと企画され、世代を超えて誰でもが取り組めるような特徴が表れています。県産品である飫肥杉の廃材でできた板「オビッタ」を活用し、何か取組みができないかと新たな企画に挑戦中です。

その他の活動

「いのちの授業」も実施

 前田さんは、「新老人の会」宮崎支部事務局の世話人も担っており、市内小学校2校で授業の一環として「いのちの授業」を実施しました。聴診器で自分や友達の心臓の鼓動を聞く体験、赤ちゃんの抱き方、人と文明のたどった道を学ぶことなどを通して命の大切さの理解にもつながっています。児童からも先生や保護者からも高く評価されており、今後も継続して実施されることが期待されています。

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