野木 利三郎さん
~自分で出来ることがボランティア活動を続ける秘訣~

名前(年齢) のぎ りさぶろう
野木 利三郎さん(84歳)
地域 茨城県那珂市
活動概要 古切手が恵まれない人の役に立つことを知り、コツコツと収集している。また、老人施設で使用されるお尻拭き布の収集と裁断を行っている。その他、大工職の経験をいかして住宅改修なども行っている。
表章の類型 過去に培った知識や経験をいかして、それを高齢期の生活で社会に還元し活躍している事例
キーワード 古切手収集/お尻拭き布制作/送迎サービス/家事支援(話し相手、庭の手入れ)

(注)年齢は、平成25年4月1日時点

活動のきっかけ

切手整理中の野木さん

恵まれない人の存在を知る

 大工職から27歳で県職員へ転職し、知事夫人が古切手を収集し世の中の恵まれない人たちの役に立てる活動を行っていらっしゃることを知りました。そこで、昭和55年(52歳)にその活動に協力し始め、平成23年(83歳)からは古切手収集サークル「ポピー」に入会し、月2回古切手整理を行っています。
 平成7年(67歳)、第2の職場も完全退職し、人のためになる有意義な人生を送ろうと社会福祉協議会へ相談に出かけました。そこで、これまでの活動に加えて、視覚障害者団体をサポートしてほしいと要請を受けました。そこで、平成8年2月には有志26名で「サークルひばり」を結成し、平成23年までガイドヘルパーのボランティア活動を行いました。そのほかにも、社会福祉協議会から大工の経験をかわれ、障害者宅の手すりや作業所の棚の取り付け、作業所段差解消、独居暮らし高齢者宅の床板の張り替え、手摺の取り付けなどの住宅改修工事も実施しました。

活動内容や現在の活動状況

お尻拭き用布の整理中


日本善行会会長より表彰状(銅賞)

自ら見出したボランティア活動

 昭和55年から始めた古切手収集は、平成25年3月末までに152万2千枚に達しています。一枚一枚丁寧に剥がした切手は日本善行会へ送られます。古切手は県庁に務めていた時、庁内での使用済切手を庶務課に集めて入手していました。現在は、ボランティア団体「ポピー」から入手しています。「人を助けて、我が身助かる」を座右の銘に掲げ、社会的弱者といわれる人々に少しでも元気と生きがいを持ってもらおうと、自分にできることを探しました。
 そして、老人施設でお尻拭きに使われる布の収集とそれを適当な大きさに裁断する作業、併せて雑巾を製法する作業のボランティアがあることを知り始めました。古布は、リサイクルの白い下着を使用するほか、社会福祉協議会やNPO法人ナルクからの提供も受けています。
 お尻拭き布もお尻敷き布も大きさは20cm×30cmです。毎月400枚ほどを野木さんの手で丁寧に裁断し、社会福祉協議会を通して養護老人ホームへ寄贈しています。平成7年から始めて平成25年3月末日までに、21万7千760枚もの量になりました。雑巾は9千861枚です。平成16年(76歳)からはNPO法人ナルク水戸へ入会し、買い物や通院の送迎、家事支援(話し相手、庭の手入れなど)のボランティア活動を続けています。ナルクでは運営委員に就任後、現在は理事及びブロック長として活躍中です。

ポイント、工夫している点

自宅で空いている時間にコツコツと

 切手収集も古布を裁断して整理するのも自宅で出来るボランティア活動です。時間に制約されず、空いている時間に取り組むことができます。また、肉体に負担となるような労力は必要としません。しかし忍耐力が求められます。

その他の活動

何事にもコツコツと取り組む

 昭和58年(55歳)からコツコツと続けていることがあります。それは毎月1万円の寄付をすることです。那珂市社会福祉協議会、日本赤十字社、日本ユニセフ協会などへ寄付をした額は200万円を超えています。実直な活動を続ける野木さんは、昭和57年(54歳)に切手収取活動に対する茨城県知事表彰、昭和61年(58歳)に日本善行会から恵まれない方への奉仕に対する感謝状、平成12年(72歳)に茨城県視覚障害協力会から障害者ガイドヘルパー奉仕に貢献したことによる感謝状、平成18年(78歳)に介助奉仕視覚障害者自立と社会参加促進に貢献したことにより県議会議長から感謝状、平成19年(79歳)に長年に亘り善行、明るく住みよい町づくりに貢献したことにより日本善行会会長賞(銅賞)を受賞しています。これらの受賞が明日へと続くボランティア活動への励みとなっています。

野木さんが建てた東屋

 〔本人インタビュー〕
 自宅で出来ることですし、自分のできる範囲でするボランティア活動ですから、体が丈夫である限り続けていこうと思っています。大工の経験をいかして「清水道の自然を守る会」の依頼を受けて建てた東屋です。

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