第1章 高齢化の状況 

ウ 消費
 世帯主の年齢が65歳以上である世帯の家計の状況についてみると、世帯主の年齢が65歳以上である勤労者世帯の可処分所得は一世帯当たり1か月平均30万1,732円で、そのうち消費支出は25万8,364円、貯蓄などの黒字は4万3,368円となっている。これに対し、世帯主の年齢が65歳以上の無職世帯の可処分所得は16万7,144円、消費支出は20万7,841円であることから、4万696円の赤字を生じており、不足分は貯蓄の取り崩しなどで賄っている(表1−2−18)。

表1−2−18 世帯主の年齢が65歳以上の世帯の収入と消費

表1−2−18 世帯主の年齢が65歳以上の世帯の収入と消費

 世帯主の年齢が65歳以上の世帯(二人以上の世帯(農林漁家世帯を除く))について消費支出の内訳をみると、「食料」の割合が25.3%と高いが、1980年代以降の傾向をみると、その割合が低下している一方で、「交通・通信」、「保健医療」などの割合が上昇している(図1−2−19)。

図1−2−19 世帯主の年齢が65歳以上の世帯における消費支出構成比の推移

図1−2−19 世帯主の年齢が65歳以上の世帯における消費支出構成比の推移

 

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