第1章 高齢化の状況 

(4)子どもとの同居・別居

 65歳以上の高齢者について子どもとの同居率をみると、平成16(2004)年は45.5%となり、低下傾向にある。一方、夫婦のみの世帯に属する高齢者は36.0%となり、上昇傾向にある(図1−2−5)。

図1−2−5 家族形態別にみた高齢者の割合
図1-2-5 家族形態別にみた高齢者の割合

 年齢別にみると、年齢が高いほど子どもとの同居率は高く、65〜69歳で男性が40.8%、女性で39.8%であるのに対し、80歳以上では男性が50.5%、女性が65.3%となっている(図1−2−6)。

図1−2−6 家族構成割合高齢者の男女・年齢階級別
図1-2-6 家族構成割合高齢者の男女・年齢階級別

 別世帯となっている子どもがいる世帯(高齢夫婦普通世帯(夫婦のいずれも65歳以上の夫婦のみの普通世帯)及び高齢単身普通世帯(65歳以上の単身者のみの普通世帯))では、子どもがどのような場所に住んでいるかをみると、「片道1時間以上の場所に住んでいる」が35.1%と最も多く、次いで「片道1時間未満の場所に住んでいる」が29.7%、「片道15分未満の場所に住んでいる」が16.2%となっている(表1−2−7)。

表1-2-7 子どもの住んでいる場所
区分
総数
別世帯となっている子がいる
別世帯の子はいない
一緒に住んでいる 同じ建物又は同じ敷地内に住んでいる 徒歩5分程度の場所に住んでいる 片道15分未満の場所に住んでいる 片道1時間未満の場所に住んでいる 片道1時間以上の場所に住んでいる
実数(千世帯)                  
  計 6,709 4,701 89 317 488 761 1,395 1,650 1,238
                   
  65歳以上の
  単身普通世帯
3,383 2,072 20 138 221 352 618 722 806
                   
  夫婦とも65歳以上
  の夫婦普通世帯
3,326 2,629 69 179 267 409 777 929 432
                   
割合(%)                  
  計 100.0 70.1 1.3 4.7 7.3 11.3 20.8 24.6 18.4
    (100.0) (1.9) (6.7) (10.4) (16.2) (29.7) (35.1)  
  65歳以上の
  単身普通世帯
100.0 61.3 0.6 4.1 6.5 10.4 18.3 21.3 23.8
  (100.0) (1.0) (6.7) (10.7) (17.0) (29.8) (34.8)  
                   
  夫婦とも65歳以上
  の夫婦普通世帯
100.0 79.0 2.1 5.4 8.0 12.3 23.3 27.9 13.0
  (100.0) (2.6) (6.8) (10.1) (15.6) (29.5) (35.3)  
資料:総務省「住宅・土地統計調査」(平成15年)
(注1) 総数には、別世帯となっている子の居住地「不詳」を含む。
(注2) 「普通世帯」とは、住居と生計を共にしている家族などの世帯をいう。

 65歳以上の高齢者の別居している子との接触頻度についてみると、「週1回以上」(「ほとんど毎日」、「週に1回以上」の割合の合計)が45.9%(男性44.2%、女性47.3%)であるのに対し、「月に1〜2回以下」(「月に1〜2回」、「年に数回」、「ほとんどない」の合計)は53.6%(男性55.4%、女性52.1%)と、前者の割合が低くなっている。諸外国との比較では、前者の割合が、アメリカで約8割、韓国、ドイツ、フランスでは6割前後となっており、これらの国と比べると、我が国の高齢者は別居している子との接触頻度が低い者が多い(表1−2−8)。

表1-2-8 別居している子との接触頻度
(%)
  ほとんど
毎日
週に1回
以上
月に1〜2回 年に数回 ほとんどない 無回答 週1回以上 月1〜2回
以下
日本 17.1 28.8 34.2 16.8 2.6 0.5 45.9 53.6
 (うち男) 13.9 30.3 33.3 18.7 3.4 0.4 44.2 55.4
 (うち女) 19.9 27.4 35.0 15.1 1.9 0.6 47.3 52.1
韓国 21.7 40.4 29.6 6.6 1.6 - 62.2 37.8
アメリカ 39.9 39.3 11.6 5.2 1.6 2.2 79.3 18.5
ドイツ 25.6 33.9 17.0 17.3 3.3 2.9 59.5 37.7
フランス 27.7 38.1 17.4 12.5 2.0 2.3 65.9 31.9
資料:内閣府「高齢者の生活と意識に関する国際比較調査」(平成18年)
(注)65歳以上に限定した集計結果。子との接触には、会うことのほか、電話等による接触を含む。

 子どもや孫との付き合い方について、60歳以上の高齢者の意識をみると、平成17(2005)年度において、子どもや孫とは、「いつも一緒に生活できるのがよい」が34.8%、「ときどき会って食事や会話をするのがよい」が42.9%となっている。12(2000)年度の調査と比較してみると、前者の割合が低下する一方で後者の割合が上昇し、17(2005)年度において両者の割合が逆転した。また、「たまに会話をする程度でよい」の割合は12(2000)年度と比べて17(2005)年度には2倍超の14.7%となっており、以前に比べると、より密度の薄い付き合い方でもよいと考える高齢者が増えていることがうかがえる(図1−2−9)。
 
図1−2−9 高齢者の子どもや孫との付き合い方
図1-2-9 高齢者の子どもや孫との付き合い方

 第2節 高齢者の状況

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