第2章 高齢社会対策の実施の状況 

(2)調査研究等の基盤の整備

ア 研究推進体制等の整備
 国立長寿医療センターにおいて、認知症や骨粗しょう症等の高齢者に特有な疾病に対する高度先駆的医療の実施及び研究に取り組み、長寿科学研究を推進した。
 長寿科学総合研究事業において、老化、老年病、リハビリテーション、支援機器及び技術評価に関する「老化・老年病等長寿科学技術分野」、介護予防、高齢者の健康増進、介護、保健サービスの評価及び社会科学に関する「介護予防・高齢者保健福祉分野」、認知症、軽度認知障害、骨折及び骨粗しょう症について、より効果的かつ効率的予防、診断、治療、リハビリテーション及び介護を確立するための「認知症・骨折等総合研究分野」に分けて研究を推進した。
 がん対策については、がん診療連携拠点病院と連携して、がん情報ネットワークを構成し、国民・患者や医療従事者に必要な情報を提供するため、平成18年10月に国立がんセンターに「がん対策情報センター」を設置し、充実を図った。
 独立行政法人製品評価技術基盤機構において、高齢者の使いやすい製品の普及、消費者の価値観の多様化等に対応した市場形成の観点から、関係機関と連携を図り、福祉分野におけるJIS等の国家標準の整備を図った。また、企業等における製品設計などの際に考慮すべき、安全・安心に係る動態、感覚等の基本人間特性に関わるデータについて、充実・更新を行うとともに、企業等におけるデータ収集・分析を促進する観点から、収集等に必要な計測手法の標準化を行った。

イ 人材の養成等
 近年の研究開発は、高度化・複雑化し、境界領域、複合領域も拡大しており、人材の養成、確保、資質の向上及び流動化に努めていかなければならない。
 このため、将来の研究開発活動の中核を担う創造性豊かな優れた若手研究者が、その能力を最大限に発揮できるよう、独立行政法人日本学術振興会の特別研究員制度、海外特別研究員制度、外国人特別研究員制度など、大学院博士課程修了者等の若手研究者を対象とした多様な支援制度を推進している。
 また、医療機関・教育機関等の臨床研究を支える基盤の整備を主に人材育成の観点から効率的に行う研究事業を行った。

 第3節 分野別の施策の実施の状況

目次 前の項目に戻る     次の項目に進む