第1章 高齢化の状況

6 高齢者の生活環境

(1)高齢者は住宅と生活環境に概ね満足
ア 高齢者の多くは現在の住居に住み続けることを希望
  60歳以上の高齢者の住宅の状況についてみると、居住年数が31年以上のもの(「生まれた時から」を含む)が59.0%と6割近くを占めている。一方、「5年以内」は6.5%となっており、20年以上の居住年数の長い人の占める割合は減少傾向にある(図1−2−59)。

図1−2−59 居住歴
図1−2−59 居住歴
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  60歳以上の高齢者が、身体が虚弱化したときに望む居住形態についてみると、「現在の住宅にそのまま住み続けたい」が37.9%、「現在の住宅を改造し住みやすくする」が24.9%、「介護を受けられる公的な施設に入居する」が17.9%となっており、現在の住宅に住むことを希望している者は、62.8%と半数以上を占めている(図1−2−60)。

図1−2−60 虚弱化したときに望む居住形態(複数回答)
図1−2−60 虚弱化したときに望む居住形態(複数回答)
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イ 「身体機能が低下した場合に、現在住んでいる住宅の住みやすさについて問題がある」が7割
  身体機能が低下して、車いすや介助者が必要になった場合を想定したときの、現在住んでいる住宅の住みやすさについてみると、現在住んでいる住宅の住みやすさについてには問題があると考えているものの割合(「多少問題がある」と「非常に問題がある」の割合の合計)は、60歳以上の高齢者のうち7割近く(66.2%)を占めている。「住みやすい」とした割合(「住みやすい」と「まあ住みやすい」の割合の合計)はアメリカで64.4%と最も高く、次いで、フランス(49.2%)、韓国(46.4%)、ドイツ(46.0%)、日本(33.5%)となっている(図1−2−61)。

図1−2−61 身体機能が低下した場合の住宅の住みやすさ
図1−2−61 身体機能が低下した場合の住宅の住みやすさ
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ウ リフォームをしていないものが6割
  内閣府「高齢者の住宅と生活環境に関する意識調査」(平成18年)によると、過去5年のリフォームの経験についてみると、「改造(リフォーム)はしていない」が60.3%となっている。リフォームの内容をみると、「塗装、防水などの外壁の補修」が14.5%と最も高く、次いで、「瓦のふきかえなどの屋根の修復」が10.8%、「浴槽を入りやすいものに取替え」が7.8%、「手すりの設置」及び「台所のコンロを安全で使いやすいものに取替え」がそれぞれ7.4%となっている。

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