平成18年度交通事故の状況及び交通安全施策の現況 平成19年度交通安全施策に関する計画（概要）
I 現況の概要
第1編 陸上交通
第1部 道路交通
第1章 道路交通事故の動向
I 現況の概要
第1編 陸上交通
第1部 道路交通
第1章 道路交通事故の動向
1 道路交通事故の長期的推移
2 平成18年中の道路交通事故の状況
| ○ 事故発生件数 | 88万6,864件 | （前年比△4万6,964件、△5.0%） |
| ○ 死傷者数 | 110万4,551人 | （前年比△5万8,953人、△5.1%） |
| ○ うち負傷者数 | 109万8,199人 | （前年比△5万8,434人、△5.1%） |
| ○ うち死者数（24時間） | 6,352人 | （前年比△519人、 △7.6%） |
| （30日以内）7,272人（前年比△659人、△8.3%） | ||
近年、死者数が減少した要因としては、基本的には、道路交通環境の整備、交通安全思想の普及徹底、安全運転の確保、車両の安全性の確保、道路交通秩序の維持、救助・救急体制等の整備等、交通安全基本計画に基づく諸対策を、総合的に推進してきたことによるが、定量的に示すことができる主な要因としては、（1）シートベルト着用者率の向上、（2）事故直前の車両速度の低下、（3）飲酒運転の厳罰化等悪質・危険運転者対策の効果等が挙げられる。
○ 年齢層別交通事故死者数及び負傷者数
- （1）
- 死者数は、65歳以上の高齢者（2,809人）が14年連続で最も多く、全死者数に占める割合は44％を超えている。また、前年と比べると、すべての年齢層で減少しており、65歳以上の高齢者（115人減）と30～39歳（96人減）が特に減少した。
- （2）
- 負傷者数は、30～39歳（21万2,866人）と16～24歳（20万677人）が多い。また、前年と比べると、16～24歳（１万8,593人減）と25～29歳（1万627人減）が特に減少し、65歳以上の高齢者（251人増）が増加した。
○ 状態別交通事故死者数及び負傷者数等
- （1）
- 死者数は、自動車乗車中が2,359人と最も多く、全交通事故死者数の37.1％を占めたが、前年と比べると大幅に減少した。
- （2）
- 負傷者数は、自動車乗車中が69万2,302人と最も多く、全負傷者数の63.0％を占めた。
- （3）
- 交通事故件数を状態別にみると、自転車乗用中の事故件数（17万4,262件）は、交通事故全体の約2割を占めており、10年前の約1.25倍に増加、対歩行者事故件数（2,767件）は、10年前の約4.75倍に増加している。
○ シートベルト着用の有無別死者数
- （1）
- 自動車乗車中の死者数をシートベルト着用の有無別にみると、非着用は1,210人で、前年に比べて200人（14.2％）減少した。
- （2）
- 着用者の致死率（死傷者数に占める死者数の割合）は、非着用者の致死率の約10分の１である。
○ チャイルドシート着用の有無別死者数
- 6歳未満幼児の自動車同乗中の死者数は、21人であり、重傷者は162人であった。
- 6歳未満幼児の自動車同乗中の致死率及び死亡重傷率をチャイルドシートの着用有無別にみると、非着用者の致死率は着用者の約9.8倍、死亡重傷率は約2.0倍となった。
○ 第1当事者の交通死亡事故発生件数
自動車運転者が第1当事者（交通事故の当事者のうち、過失が最も重い者又は過失が同程度の場合は被害が最も軽い者をいう。）となった死亡事故件数を運転者の年齢別にみると、65歳以上の高齢者はほぼ一貫して増加しており、18年には元年の3倍に増加した。
