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障害者施策トップ意識啓発20年度心の輪を広げる体験作文・障害者週間のポスター作品 > 平成20年度入賞作品 高校生・一般市民部門 佳作

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出会いふれあい心の輪「心の輪を広げる体験作文・障害者週間のポスター」作品集
〜平成20年度入賞作品〜

【高校生・一般市民部門】  ◆佳作

信頼しているから

烏田 豊
(広島市・30歳)

 僕は、昼間は、働いて、夜は、定時制高校へ行き、卒業しました。新卒で、昨年の九月に、試験を受けました。職安から、会社に入るのに、障害を打ち明けました。僕には、軽い知的障害があります。会社の人事とマネージャーに理解をしていただきました。
 はじめの半年は、保全(修理)の仕事をしました。今の僕の仕事内容は、フォークリフトの運転手で、運搬作業の担当です。車の部品の素材運びと部品が入る空箱とパッケージ運びや資材の運びをしたり、車の部品の出荷担当をします。ラインの部品箱に、ひもが、くくってあって、箱数が30箱で一パレットで完成品と言います。それをフォークで積んで出荷場へもって帰って、梱包の作業をします。パレットの穴が、三ヶ所あって、ひもでしばります。この梱包作業が、一番大変です。僕の苦手な台帳があって、まず、箱の外に、紙がささっていて、紙の中に、番号があります。台帳に記入をしなければ、いけません。番号を書くのを忘れたりする事があります。先輩に、すごく怒られます。この番号を付け忘れると、出荷をするのに、大変な事になり、僕は、これで何回も怒られ、「部品のパレットがたりない」と言われ、探した事がありました。かなりの数のパレットを出して、台帳と番号を見くらべをして、あっていたら、もとの場所に戻しと大変な経験をしました。だけど、もっと大変な事があります。
 それは、丁票管理シートです。このシートは、半年ごとに書きます。書く時に、マネージャーとシートを見ながら、相談をします。仕事のことで、目標の達成をしてなければ、給料にひびきます。ランクはA〜Cまであります。目標の達成をしていなければなりません。だけど、僕は、マネージャーと話すのが苦手で、すごく緊張します。マネージャーがシートを見ながら、僕に解りやすく教えてくれます。僕は、A4の紙にたくさん書きます。それでも教えてくれます。
 ほかにも、新しい仕事の事で、「教えてもらいたい仕事はないか」とマネージャーに言われます。「教えてもらいたいです」すると、マネージャーは、先輩に教える様に言ってくれます。
 ほかにも、改善提案の紙があり、書いてマネージャーに提出しなければいけません。
 それからヒヤリハットの提出もあります。僕は、毎日、フォークに乗っているので、提出は、ぜったいです。
 とくに、マネージャーから言われる言葉は、「メモを取れ」と言われます。だから、マネージャーと話す時は、メモの準備をします。メモがないと怒られます。「お前、言われた事が頭で記憶出来るんか」と言われますから、かならず、メモを忘れないです。
 それから、シートの提出をする日にちがありました。僕は、仕事が終わってから、書きました。書き方に自信がないから、マネージャーのところへ行きました。シートをマネージャーに読んでもらいました。ぬけている字があれば、マネージャーが書き直してくださり、まちがいもていねいに直してくれました。
 この時、「わしに聞いてくるのは、お前だけだ」と言われました。
 何とか、無事に、シートを書くのが終わりました。マネージャーのところへ持って行き、「よく、書けとる」と言われました。頑張れの言葉をもらいました。
 それから「信頼しているから」と言われました。すごく、うれしかったです。
「何でも、相談があったら、言ってこい」とも言われます。僕が、障害があるから、心配しているのかなと思います。
 だけど、マネージャーに何でも話せるし、相談します。僕は、これからも、きたいされるように努力をして、マネージャーのような人になりたいです。

 

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