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障害者施策トップ意識啓発20年度心の輪を広げる体験作文・障害者週間のポスター作品 > 平成20年度入賞作品 小学生部門 佳作

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出会いふれあい心の輪「心の輪を広げる体験作文・障害者週間のポスター」作品集
〜平成20年度入賞作品〜

【小学生部門】  ◆佳作

目の不自由な人と生活をして

岡田竜馬
(名古屋市立名城小学校5年)

 「日本で、目の不自由な人は、何をして生活しているのか」
 この言葉は、ステイ先の目の不自由な、お父さんがぼくに、聞いた言葉でした。その時ぼくは、答えることができませんでした。
 夏休みにぼくは、カナダのバンクーバーにホームステイをしに、家族で行きました。ホームステイをした家のお父さんは目が不自由な人でした。
 ぼくは最後まで、本当に目が不自由なのかと、うたがっていました。なぜなら、外見から見ると、目の見える人にしか見えなかったからです。それに、ぼくの荷物をふつうに、車のトランクの中に入れてくれたり、家の中では階段の上り下りもふつうにしていました。ぼくがお父さんに手伝うことは、何もありませんでした。
 しかし、車はステイ先のお母さんが、運転をしてお父さんは横にすわっていました。
 しかし、目の不自由な人は、もうどう犬や白いステッキのような物を使いますが、お父さんは使っていませんでした。でも、もうどう犬のフレジャーは家の中にいました。
 また、ステイ先のお父さんは大きな銀行で仕事をしていました。それは、日本では考えられないことです。日本に帰ってから、銀行の人に目の不自由な人がいるかどうかお母さんに、聞いてもらったら、答えは、
「残念ながら車いすの方はいますが、目の不自由な方は見たことがありません」
とのことでした。
 なぜ、そんな事ができるのか、ぼくは考えてみました。
 第一に、ステイ先のお父さんの努力と家族のおもいやりがあるから。
 なぜなら、家族の人は、必ず物をお父さんの手のひらの上においてあげていたのです。
 第二に、バンクーバーはゆずり合いの心のある町だから。
 なぜなら、ぼくがバスに乗った時に席をつめて、ぼくがすわれるようにしてくれました。また、カナダのバスにはゆう先席が多く、お年よりや体の不自由な人が乗ってくると、さっと席をゆずる事がふつうのようになっていたのです。
 第三に、カナダの人は『ありがとう』をよく使うから。
 なぜなら、ドアを開けて待っていると、
「ありがとう」
と、言われました。また、バスからおりる時に多くの人が運転手に向かって
「ありがとう」
と、言っていました。いろいろな所で、ぼくは『ありがとう』を聞きました。
 日本人は『ありがとう』ではなく、『すみません』と、使います。ぼくは、『すみません』では、ありがとうの気持ちが、伝わらないのでおかしいのではないかと、思います。
『すみません』を『ありがとう』に変えると、人が明るくなり、明るくなればゆずり合いが自然に、あたり前のようになると思います。また、そうなれば福祉にやさしい心が生まれ、それまで家にこもっていた体の不自由な人も、外に出て、仕事や、自分の好きな事ができるようになります。
 日本がカナダのバンクーバーのように、やさしい心をもつと、すべての人が住みやすい、かんきょうが生まれ、体の不自由な人もふつうの人のように、生活できるようになるとぼくは思います。
 また、他の国もおなじような心をもつと地球が、すべての人にやさしい、住みやすい所になると思います。

 

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