【小学生区分】 ◆優秀賞 冨士居 直都(ふじい なおと)

全国ろうあ者大会にさんかして
冨士居 直都 (大阪教育大学附属平野小学校 3年 大阪市)

ぼくは、六月十日と十一日の二日間、お母さんと、大分けんで開かれた全国ろうあ者大会に行きました。大分空こうに着いたらろう者に「大阪から来たのね。」と、かんげいしてもらいました。会場近くの駅は、ろう者がいっぱいで手話の町に来たみたいでした。ぼくは、かんたんな手話はできるけど、上手ではありません。でも、ろう者とよく会うので、手話が上手にできなくても心と心がつうじることを知っています。

ぼくは、この日、「ちびっこの会」にさんかして紙コップやじしゃくをつかったスピーカーを作りました。スタッフの人は、ちょう者とろう者で、作り方しどうは、しょうがい者がたくさんはたらいている会社から三人、来てくれました。一人目は、足がぼくと同じくらいの長さで車いすをつかっている人、二人目は、耳がほとんど聞こえない人、三人目は、生まれつきうでがひじくらいの長さの人です。ぼくは、うでがひじくらいの長さの人をすごくかわいそうだと思いました。でも、じこしょうかいの時に「かわいそうに見えるけど、かわいそうではないよ。ふべんなこともあるけど、笑顔で元気ですよ。」と教えてくれました。色々なことができて、とても器用な人だと思いました。

夜は、ろう者と一緒におんせんに入りました。おゆにつかりながら手話で話すと、顔におゆがピチャピチャとかかりました。ぼくは、面白くて、おんせんでする手話が大好きになりました。

次の日、黄色のふくをきたちょうどう犬とはじめて会いました。東京から来たろうのおばあちゃんのちょうどう犬でした。ほご犬からちょうどう犬になってかつやくしている話を教えてもらいました。ちょうどう犬の顔はあまえんぼうみたいに見えたけど、すごくかしこくて、音を知らせる仕ごとができてかんどうしました。

もう一つはじめてのことがありました。それは、盲ろうの人と話したことです。手をにぎって手話で「こんにちは」とするとつうじました。「はくしゅ」の手話をしたら、すごくよろこんでくれました。ぼくは、手話でたくさんおしゃべりができないけど、心を大切にしたらつうじるので、うれしいなぁと思いました。

大分けんからもどって、全国ろうあ者大会でとったしゃしんをたんにんの島本先生にタブレットで送りました。先生は、へんじをくれました。「直都さん、大分に行った時のしゃしんをありがとう。色々と学んでいることがうかがえました。すばらしいですね。よかったらしゃしんをもとに、みんなにお話ししてみたらどうですか。」と書いてありました。ぼくは、いっぱい話したいことがあったので、はっぴょうしました。友だちは、しつもんをしたり、かんそうを言ってくれました。友だちが、いろいろなしょうがいを知ったら、みんながたすけ合える世界になれると思うので、先生がはっぴょうをさせてくれてうれしかったです。

ふべんな思いをしている人をたすけ合う世界になったらしあわせになれると思うので、みんながしょうがいをたくさん知って、しょうがいのある人を守れるほうほうを考えたら、もっとくらしやすくなると思います。全国ろうあ者大会に行ってよかったです。らい年は和歌山けんで開かれるのでたのしみにしています。