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<2>自由記述

5.高等教育(高等専門学校・短期大学・大学・大学院)段階における教育

※記述の内容、障害種別、年齢を掲載しています。個人や団体が特定されるような場合には、「○○」と言い換えています。なお、アンケートの回答対象年齢ではない方(例えば、成人である方が、就学前を回答している)の記述も掲載しています。

【自由記述】

・問26で書いた用に15才迄はしっかり勉強をさせてもらいたい。体験・物作りもよいでしょうが将来どこの作業所が在うかなんてその施設に入ってから学べばよい事なのでせっかく学校と名の付く施設に居るのです。学習をさせてもらいたいです。(肢体不自由、13歳)

・過去に養護学校の教育を受けていたが、性教育が乏しかった。特に高校生の時や卒業後の時期は異性関係を充実させたいと思う頃であること、社会にでれば性の被害を受ける可能性が高くなることから、性教育に力を入れてほしい。(肢体不自由、23歳)

・教育支援の選択という制度を創出すべき!(肢体不自由、23歳)

・大学に就学していた期間は、福祉系だったにもかかわらず、ハード面が全くダメだった。しかしマンパワーはすばらしく、声をかければ皆手伝ってくれたし、こちらから声をかけられない時も周りが声をかけてくれて手助けしてくれた。今は、だいぶバリアフリーが進んだなと、久々に母校を訪れた時に思ったが、障害学生が受けられる机の位置が定着していて、一人ポツンと授業を受けるという形だし、教室への出入が自由になった分、他者の手を借りずに済むから、逆に交流、接点がなくなったように思えた。ノートテイク(口述筆記)も以前は友人とかだったが今は組織化された分、関係は希薄になっていると感じた。(肢体不自由、39歳)

・授業と授業の間が短く、また実技室と教室が遠いので、全盲にとっては、困る。更にお手洗いが遠いため休み時間が短くて行きにくい。あんまをする時、クラスは、全員弱視であるため手技がわかりにくい。不景気のため就職が、できるか心配だ。スクールバスの帰りの時間は、JRで帰る人と義務教育の人にしか配慮しないため出る時間が早い。遠い場所で掃除をする生徒や全盲の生徒は、速く歩けないのに困る。また、試験中には2番バスが出ても1便にしか何があっても乗せてくれない。更に乗る人数を把握していないため前日に乗る乗らないを連絡しても漏れがある。近頃先生や先輩に向かっての言葉使いの悪い生徒や後輩や立場の重い障害の人を意地める生徒がいるが、先生は一切注意しない。(視覚障害、19歳)

・国家試験の会場は、自分の学校で受けれるように、これからもしていってほしいです。(視覚障害、21歳)

・私が小学校の頃は、母やボランティアさんが教材を準備していました。また、通学には必ず保護者が同伴するように、と言われていたそうです。中学からは、教科書・副読本・プリント等、殆どを学校側が準備してくれるようになりました。また、点訳だけをする人が常勤で一人配置され、日々配られるプリントや、提出物の墨訳をしてくださっていました。教材の保証も充実し、通常学級の在籍で、取り出し授業などもなかったので、教育面ではかなり充実していたと感じていたのですが、先生方の認識のずれが、学年の環境を複雑なものにしてしまったと思っています。先生方が私を特別扱いされたことが、小規模校でしたのでなんとなくの雰囲気として学年全体に広まり、いじめ(?)につながったのでは、と…。高校のときは、中学と同じように教育面での保証があり、また、先生方も私のことを本当に普通に扱ってくださったので、学年全体としても自然な雰囲気でした。先生が板書を読み上げるのを忘れておられたとき、友達が「先生、黒板に書いたことはちゃんと読み上げないとだめですよ」と言ってくれたりしたほどでした。現在大学に在学していて感じることは、大学の財政状況によって、教育支援のありかたも大分違うのではないだろうか、ということです。学校側としてもかなり努力してくださっているとは思うのですが、家で準備している教材などもあるので…。将来、大学によって生じているこの格差が、なくなってくれることを願っています。私は、保育園から現在の大学に至るまで、統合教育を受けてきて、本当によかったと思っています。友達との接し方・交渉の仕方など、実際の教育だけにとどまらない、日常的な、しかし大変重要なことを学べたことは、私にとって一生の財産です。今後も統合教育の波が、教材の保証などを理由に途絶えたりすることなく、どんどん広がっていくことを期待しています。(視覚障害、21歳)

・なし(視覚障害、24歳)

・教科書を電子データでいただきたい。(視覚障害、28歳)

・もくざいでえんぴつたてをつくったり、こうげいでマフラーを作ったりしました。それから○○県○○市の○○支援を3月13日(金)に卒業したのですが小学生でならうかけ算数やいろいろいろな教科をきそからおしえていただきました。それからじりつするための勉強をしたり、しました。(重複障害、17歳)

・障害が重度である事で本人が望む事ができない。高校も昼間に行きたかったが、点数が取れない事で定員割れの定時制しか行けなかった。大学においてもなかなか理解がなくて行けない状況である。その子その子で学び方の違いはあっても学んでいく事に変わりはない経験させてもらえない事がたくさんあり人生の幅が小さい、可能性は限りなくあるはずなのにくやしい。言葉でないコミニュケーションの取り方もある大学で講義した中で健常と言われる人達に多くの変化価値観の考え方生き方も伝えられる。(重複障害、20歳)

・外の行事で、せっしてくれるきかいがありましたね。いろんなことを、学生さんに、教えてもらうこと、たしかめてもらうこと、何より、助けられました。今後とも、よろしくお願いします。(○○・当事者×一般の学校の学生のみなさんへ)(重複障害、30歳)

・精神障害者への偏見は大きく、馬鹿だと思われる。向こうの方が無知のくせに、上から、間違ったことをえらそうに教えようとしてくる。(学生)そのくせ、言いかえすと、怒り出し、薬を飲めとか言ってくる。教員とは話し安いが、学生はうざい。(精神障害、23歳)

・統合失調症という障害について、発症するまで何の意識もなかった。親もなかった。早期発見、早期対処、早期医療につながったら、症状も短く、回復も早かっただろうと思う。学校教育の場で低学年から教えたら、早期回復に結びつき、もっと改善されると思う。(精神障害、43歳)

・小学校入学まで難聴幼児通園施設に週3回通い、その後普通小学校に入学してから支援は全くなく今は国立大学に通っています。大学での支援(ノートテイク)などありませんが、教授の理解はある方だと思います。これから本人が困ることがあれば考えていきたいです。難聴の場合、筑波技術大学内に高等教育に関するネットワークがあり、とても心強く思っています。(聴覚障害、19歳)

・金融危機の影響で仕事が(就職できる場所)少なくなっている。大学でも、障害のあるなしに関わらず、内定とりけしによって、就活をやり直す学生が続出している。したくないけれど、留年して、一から就活をし直す学生もいる。2010年はどうなっているのだろうか。(聴覚障害、20歳)

・支援提供はあるが、希望する授業全てにつくまでには至っていない。希望するもの全てに支援が受けられるようになってほしい。特に、専門性のある教科はバラつきがある(学科によって)スキルアップ講座や就職支援講座があるが、これを受ける場合の支援者は、自分で確保しなければならないので人を探す面でも、金銭面でも不安があり、受けることができない。テイカーにも質的(テクニック面、精神面)(→助けてやっている!という態度の人もいる)にバラつきがあったり、授業の内容によってノートテイクを必要とする場合、パソコンテイクの方が良い場合などあるがうまく合わない時もある。人手不足の面が大きいのでテイカーが増えることを希望する。(聴覚障害、20歳)

・大学院では、手話通訳や要約筆記を認めない。理解してくれないところがある。大学院でも、手話通訳や要約筆記の派遣や設置の配慮理解がほしい。(聴覚障害、37歳)

・レポートの書き方がわからない提出期間内までにまとめられない、履修登録の相談は大学の職員がのって下さるが教授との相性は授業を受けてみないとわからないので、上手くいかない場合に「変更できるシステム」がほしい。不登校(中学時)を5ヶ月している間、学校が荒れていて保健室登校もできず電話で様子を聞かれるだけで学校に戻れる努力を中学校も教育委員会もしてくれなかった。その結果、高校進学の時に受験する学校から断られた。もっと真剣に学校に安心して戻る環境を整えて欲しかった(発達障害、19歳)

・高校で特別支援教育を受けられたのは良かった。(発達障害、19歳)

・大学で障害学生というと身体障害ばかりで発達障害の支援はほとんどない、個人的に資料を渡して先生達に理解してもらっているが、全員の先生にはムリ。小学校の頃から、ずっとそんな状態だったからあきらめているけれど、昔より支援が始まって良くなってきたのは高校生位までだろう。大学生の発達障害の苦労をもっとわかってほしい。勉強も学校生活も人一倍頑張っている。でもそれをわかってもらえないとイライラしてくる。昔のことを思い出してもイライラする。なぜ身体障害や知的障害は、いろいろ助けてもらっているのにLD・ADHDのぼくには、何もしてもらえないのか?すごく不公平だと思う。(発達障害、20歳)

・父親が経営している会社を自分が継ぐことができるかどうか悩んでいる(母代筆)(発達障害、22歳)

・大学で単位がなかなか取れず、休学中。先生がたがチームを組んで、本人の勉学に支援してほしい。就職については、国でも支援してほしい(発達障害、25歳)

【<6>問1 現在通っている学校】

・盲学学理療科(視覚障害、20歳)

・盲学校高等部理療科(視覚障害、21歳)

・盲学校(視覚障害、24歳)

・大学聴講生(重複障害、20歳)

・浪人中(発達障害、19歳)

【<6>問3 現在の学校に通うこととなったきっかけ】

・通学が大変だから(肢体不自由、19歳)

・ナシ(肢体不自由、82歳)

・保育園の頃相談の案内が園に届いたから(視覚障害、20歳)

・中学校でふとうこうになって、教室にいけなかったり、病気がちだから。(重複障害、17歳)

・なんとなく(精神障害、23歳)

・大学内にサポートシステムがあったから(聴覚障害、20歳)

・高校から紹介された(発達障害、20歳)

【<6>問4 現在通っている学校の他に受けている支援】

・在学中は特に受けていなかった(肢体不自由、39歳)

・特になし(視覚障害、20歳)

・なし(視覚障害、24歳)

・特にありません(視覚障害、28歳)

・高等教育行っていない。(精神障害、43歳)

・受けていません。(知的障害、20歳)

・市より重度障害者大学助成金を受けている(聴覚障害、20歳)

・なし(聴覚障害、22歳)

・大学内に手話通訳、要約筆記のボランティア派遣の制度がある。(聴覚障害、37歳)

・NPO○○でSSTやカウンセリングを受けている。(発達障害、19歳)

・発達障害者支援センターでの相談(発達障害、19歳)

・特になし。親が親の会に入っているので情報はそこからもらっている(発達障害、20歳)

・受けていません(発達障害、22歳)

・なし(発達障害、25歳)

【<6>問5 高校段階で通っていた学校、学級】

・養護学校(肢体不自由、42歳)

・ナシ(肢体不自由、82歳)

・専門学校(視覚障害、24歳)

・養護学校高等部1学級8人くらい(知的障害、36歳)

・専門学校高等課程(発達障害、19歳)

・通信制高校と提携している専修学校(発達障害、22歳)

・大検で入学、高校に通っていない(発達障害、25歳)

【<6>問7 現在受けている教育に満足している理由】

・通信教育でどこでも勉強できるから(肢体不自由、23歳)

・ナシ(肢体不自由、82歳)

・学校側が理解しようとしてくれる(重複障害、20歳)

【<6>問8 現在受けている教育に満足していない理由】

・ナシ(肢体不自由、82歳)

・まだいっていないからわからない(重複障害、17歳)

・低レベルだから。(精神障害、23歳)

【<6>問11 卒業後の進路についてどのように希望しているか】

・自営(視覚障害、57歳)

・作業所に行く(重複障害、17歳)

・迷っている(聴覚障害、20歳)

・わからない(発達障害、19歳)

【<6>問13 進路選択の際の悩み】

・大学院に行こうと思っていたから→院はやめて就職(肢体不自由、39歳)

・不安定な職業なので、生活していけるかどうかわからないから(視覚障害、21歳)

・重度なので受入れてもらえないこと。(重複障害、20歳)

・肉体が全く動かないため。(重複障害、40歳)

・社会情勢(聴覚障害、20歳)

【<6>問14 進路選択にあたっての学校への要望】

・ナシ(肢体不自由、82歳)

・大学2年だからまだ先の話で4年になったら答えられると思う(発達障害、20歳)

【<6>問15 進路選択にあたって悩んでいない理由】

・ナシ(肢体不自由、82歳)

【<6>問16 進路先が決まったり、自分の適性が分かったきっかけ】

・ナシ(肢体不自由、82歳)

・自信がある(視覚障害、24歳)

・共に学んできた中で自分が希望し経験した事で変わってきた。(重複障害、20歳)

・野望があるから(精神障害、23歳)

・夢だったから(聴覚障害、19歳)

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