「東南アジア青年の船」事業
「東南アジア青年の船」事業は、1974年に開始された、日本政府とASEAN各国政府との共同事業です。日本青年は、ASEAN各国の青年と共に、東南アジア各国を船で周り、船内等で約40日間の共同生活を行いながら、ディスカッションや文化交流を行います。東南アジア各国から選び抜かれた青年との切磋琢磨の中で、アジア地域の未来を担う人材の育成を図ります。
令和7年度(2025年度)事業概要
令和7年度(2025年度)の交流国、日程等の事業概要は以下のPDFをご確認ください。
令和6年度(2024年度)事業概要
令和6年度は、2019年以来5年ぶりに海外航路での船を使用した事業を再開し、約40日間の共同生活をしながら、船上及び訪問国において各種の交流活動を行いました。
参加国
令和6年度は、下記のとおり、日本を含む10か国から日本参加青年20名、外国参加青年135名(9か国×15名)、さらにオブザーバーとして東ティモールから招待した3名を加え、計158名(ナショナルリーダー10名等を除く)が参加しました。
- ブルネイ・ダルサラーム国
- カンボジア王国
- インドネシア共和国
- ラオス人民民主共和国
- マレーシア
- フィリピン共和国
- シンガポール共和国
- タイ王国
- ベトナム社会主義共和国
- 日本
※ オブザーバー参加:東ティモール民主共和国
事業内容
2024年11月4日から12月11日の計38日間のプログラム期間中、参加青年は、東京プログラム、船上活動、訪問国活動(寄港地活動)、地方プログラムなどの活動を行いました。
東京プログラム
(1) プログラム期間
- 2024年11月4日(月)~6日(水)
- 2024年12月4日(水)~5日(木)
- 2024年12月10日(火)~11日(水)
(2) 東京プログラムにおける活動
- 参集式
- オリエンテーション
- 課題別視察
- サマリーフォーラム
- 解散式
- 解散交歓会

参集式での集合写真

解散交歓会にて記念品交換
船上活動
(1) プログラム期間
- 2024年11月7日(木)~11月13日(水)
- 2024年11月18日(月)~11月20日(水)
- 2024年11月26日(火)~12月3日(火)
(18日間)
(2) 船上における活動
- ディスカッション活動
「ソフト・パワーと青年の民間外交」、「経済成長と持続可能な社会」、「地球環境と気候変動」、「防災と復興」、「健康とウェルビーイング」、「デジタル社会」の6つのテーマを設け、テーマごとに各国ほぼ同数の参加青年で構成されるグループに分かれ、ファシリテーターの指導により5回のセッションでディスカッションを行いました。 - 事後活動セッション
SSEAYPインターナショナル及び各国事後活動組織についての説明があり、事業終了後に行う社会貢献活動案を企画しました。 - ピア・ラーニング(PL)セミナー
PLセミナー小委員会が調整役となり、共通の趣味と関心の追求を通じて、参加青年相互の自発的交流を図る活動を行いました。 - ソリダリティ・グループ(SG)活動
船内及び訪問国における活動の基礎単位として各国PYほぼ同数のグループ(ソリダリティ・グループ(SG))を組織し、PY相互の理解と友情を深めるための活動を行いました。 - 各国紹介(ナショナル・プレゼンテーション)
自国の文化・伝統・歴史・国民性・現在の青年を取り巻く環境等を紹介することにより、参加各国についての理解を深めるための活動を行いました。 - 自主活動
明確な目標・目的を持った各種イベントやセミナーなどを参加青年が自由に企画・運営する活動を行いました。

ディスカッション活動

PLセミナー
訪問国活動
訪問国における活動は、各国政府及び各国受入委員会が計画し、実施しました。各国受入委員会には各国事後活動組織のメンバーも含まれており、訪問国活動の実施においては、既参加青年が中心となって積極的な役割を担いました。
ベトナム
ベトナムには4日間の日程で訪問し、一般家庭でのホームステイ、政府要人への表敬訪問や課題別視察では現地大学に訪問し、地元青年との交流などを行いました。
(1) プログラム期間
- 2024年11月14日(木)~17日(日)(4日間)
(2) ベトナムにおける活動
- 歓迎式
- ホーチミン像への献花式
- ナショナルリーダーによるホーチミン市人民委員長への表敬訪問
- 大学訪問
- ホームステイ

ホーチミン大統領記念像への献花

Mr. Phan Van Mai ホーチミン市
人民委員長への表敬訪問
インドネシア
インドネシアには5日間の日程で訪問し、一般家庭でのホームステイ、政府要人への表敬訪問、地元青年との交流、国際機関・企業などの諸施設を見学する課題別視察などを行いました。
(1) プログラム期間
- 2024年11月21日(木)~25日(月)(5日間)
(2) インドネシアにおける活動
- 共同記者会見
- 歓迎式
- インドネシア青年スポーツ省表敬訪問
- ASEAN事務局表敬訪問
- 課題別視察
- ホームステイ

共同記者会見の様子

Mr. Taufik Hidayat青年スポーツ省
副大臣との記念集合写真
地方プログラム
下船後、参加青年達は参加各国混成のグループに分かれて5つの県市を訪問した。各地において、表敬訪問、ホームステイ、現地青年との交流などを実施した。
(1) プログラム期間
- 2024年12月6日(金)~9日(月)(4日間)
(2) 訪問先
- 奈良県
- 高知県
- 熊本県
- 北九州市
- 函館市
(3) 地方プログラムにおける活動
- 表敬訪問
- ホームステイ
- 現地青年との交流

雪を楽しむ参加青年(函館市)

茶道を体験する参加青年(北九州市)

現地青年との交流(高知県)
第48回「東南アジア青年の船」事業報告会
2025年2月9日、事業に参加した日本参加青年たちの企画・運営により、オンラインにて活動報告を行いました。