SIPとは
総合科学技術・イノベーション会議の司令塔機能強化の3本の矢
1.政府全体の科学技術関係予算の戦略的策定
「科学技術重要施策アクションプラン」等により、各府省の概算要求の検討段階から総合科学技術・イノベーション会議が主導。政府全体の予算の重点配分等をリードしていく新たなメカニズムを導入。(大臣が主催し、関係府省局長級で構成する「科学技術イノベーション予算戦略会議」を8回開催)
2. SIP 戦略的イノベーション創造プログラム
総合科学技術・イノベーション会議が府省・分野の枠を超えて自ら予算配分して、基礎研究から出口(実用化・事業化)までを見据え、規制・制度改革を含めた取り組みを推進。
▶ 科学技術イノベーション創造推進費 H27年度当初予算 500億円 ※このうち35%(175億円)を医療分野に充当3.ImPACT 革新的研究開発推進プログラム
実現すれば産業や社会の在り方に大きな変革をもたらす革新的な科学技術イノベーションの創出を目指し、ハイリスク・ハイインパクトな挑戦的研究開発を推進。
▶ H25年度補正予算 550億円 (予算計上は文科省)プログラム概要
<SIPの特徴>
- 社会的に不可欠で、日本の経済・産業競争力にとって重要な課題を総合科学技術・イノベーション会議が選定。
- 府省・分野横断的な取組み。
- 基礎研究から実用化・事業化までを見据えて一気通貫で研究開発を推進。規制・制度、特区、政府調達なども活用。国際標準化も意識。
- 企業が研究成果を戦略的に活用しやすい知財システム。
<平成27年度予算>
- 内閣府計上の「科学技術イノベーション創造推進費」を平成27年度政府予算案において500億円確保。
- (予算の流れ)内閣府→各省庁へ移し替え→(管理法人→)研究主体
<実施体制>
- 課題ごとにPDを選定。
- PDは関係府省の縦割りを打破し、府省を横断する視点からプログラムを推進。
- ガバニングボード(構成員:総合科学技術・イノベーション会議有識者議員)が評価・助言を行う。
これまでの経緯
- 2013年8月
- 内閣府計上の調整費(科学技術イノベーション創造推進費 ※1)を概算要求
- 2013年12月
- 政策参与を決定。政策参与が中心となって研究開発計画を作成
- 2014年2月
- 公開ワークショップ
- 2014年3月
- 事前評価
- 2014年4月
- 研究開発計画をパブリックコメント
- 2014年5月
- 総合科学技術・イノベーション会議において、課題、プログラムディレクター(PD)、予算配分を決定
- 2014年6月
- PD10名を任命、各省に予算移し替え、研究機関の公募開始
- 2014年7月~
- 公募締切、選定作業(書類・面接)
- 2014年8月~
- 採択課題、研究開発機関を決定し、研究開発体制を構築
- 2014年10月~
- 各課題の研究開発を本格化
- 2014年12月
- SIPシンポジウム2014開催
- 2015年2月
- 平成26年度末評価
- 2015年4月
- 平成27年度当初予算配分を決定
- 2015年6月
- 「重要インフラ等におけるサイバーセキュリティの確保」が総合科学技術・イノベーション会議にて新規課題候補として承認
PD候補(政策参与)の公募 - 2015年8月
- 新規課題候補のPD候補(政策参与)の任命
※1 平成26年度政府予算案で、500億円を計上(このうち35%(175億円)を医療分野の研究開発関連の調整費として充当)
※2 内閣府非常勤職員。プログラム開始後はPD