分野別推進戦略

重点分野の研究開発の推進

総合科学技術会議が策定した「分野別推進戦略」では、研究開発分野を8分野に分け、ライフサイエンス、情報通信、環境、ナノテクノロジー・材料の4分野を特に重点を置いて優先的に資源を配分する「重点推進4分野」、エネルギー、ものづくり技術、社会基盤、フロンティアの4分野を「推進4分野」としています。各分野の中での選択と集中を徹底し、どこに集中投資するのかを明確にするため、数々の専門家も交えた作業の結果、合計273の重要な研究開発課題を選定し、それぞれの課題ごとに成果目標を設定しています。

写真 H-IIAロケットの打上げ
【国家基幹技術の一例】
宇宙輸送システム
(H-IIAロケットの打上げ)
提供:宇宙航空研究開発機構

さらに、これら重要な研究開発課題の中から、今後5年間に集中投資すべき科学技術として、次の3つの考え方いずれかに当てはまるものとして、計62の「戦略重点科学技術」を選定しています。

(1)急速に高まる社会・国民のニーズに迅速に対応すべきもの
(2)国際競争を勝ち抜くために不可欠なもの
(3)国主導の大規模プロジェクトで国家的な目標と長期戦略を明確にして取り組むもの
   (国家基幹技術)

総合科学技術会議は、定められた成果目標の達成状況などのフォローアップを行うとともに、必要に応じて、重要な研究開発課題や戦略重点科学技術などに関しての変更や改定を柔軟に行います。