主な研究開発課題(第3期基本計画)
各分野において第3期基本計画期間中に重点的に取り組む、主な研究開発課題は以下のとおりです。
ライフサイエンス分野
タンパク質の構造(例) 提供:理化学研究所 | |
国民の健康長寿の実現や、感染症への対応、食の安全の確保、食料自給率向上や産業競争力強化を実現するため、タンパク質解析などのポストゲノム研究、研究成果を創薬などに実用化する橋渡し研究、がんや感染症の研究、食料生産・供給に関する研究開発などを推進していきます。 |
情報通信分野
ヒューマノイドロボットHRP-2 プロメテ 提供:産業技術総合研究所 | |
世界を魅了するユビキタスネット社会の実現を目指し、次世代スーパーコンピュータのような将来を見据えた基礎的な研究開発から生活で役に立つロボットや次世代ネットワーク、次世代デバイスのような応用・実証的な研究開発まで、幅広く推進していきます。 |
環境分野
地球シミュレータで計算された1世紀後の平均気温上昇量 提供:東京大学、国立環境研究所、海洋研究開発機構 | |
環境と経済を両立し持続可能な発展を実現するため、気候変動や水・物質循環と流域圏、生態系管理、化学物質リスク・安全管理、3R(リデュース・リユース・リサイクル)技術、バイオマス利活用の研究開発を推進し、国際リーダーとして世界へ貢献します。 |
ナノテクノロジー・材料分野
カーボンナノチューブによる折り鶴 提供:産業技術総合研究所 | |
カーボンナノチューブ、酸化チタン光触媒、酸化物半導体、強相関エレクトロニクスなどに代表される世界トップレベルの成果を今後とも創出するため、ナノエレクトロニクス、ナノバイオテクノロジーなどの領域の研究開発に取り組みます。 |
エネルギー分野
フレキシブル薄膜太陽電池 提供:産業技術総合研究所 | |
世界的なエネルギー需給逼迫や地球温暖化問題への懸念が高まる中、環境と経済の両立を図るため、エネルギーの安定供給確保や環境への負荷低減に貢献する省エネ技術、再生可能エネルギー技術、原子力技術などの研究開発を推進していきます。 |
ものづくり技術分野
精密金型加工 出典:2005年度版ものづく白書(経済産業省) | |
製造業は日本の産業の中で最も国際競争力のある分野の一つです。価値創造型ものづくり力強化という視点を鮮明にして、従来の製造技術の延長にとどまることなく、「もの」の価値を押し上げるような技術の発展を目指していきます。 |
社会基盤分野
実大3次元震動破壊実験施設(E-ディフェンス) 提供:防災科学技術研究所 | |
世界一安全な国・日本を実現するために、減災を目指した国土の監視・管理技術や災害などの現場活動を支援する新技術とともに、老朽化した社会資本の大更新時代・少子高齢社会に対応するために、社会資本・都市の再生技術や交通・輸送システム新技術の開発に取り組みます。 |
フロンティア分野
地球深部探査船「ちきゅう」 提供:海洋研究開発機構 | |
宇宙・海洋のフロンティアにいつでも自在に到達できる技術を確立し、宇宙・海洋の利用のフロンティアをきり拓くために、信頼性の高い宇宙輸送システムや衛星の高信頼性・高機能化技術ならびに次世代海洋探査技術や外洋上プラットフォーム技術の開発に取り組みます。 |