弱視者や視力の衰えた高齢者の夜間における歩行は決して安全ではありません。それは、看板や商店照明などの光が溢れているところでも例外ではなく、かえって信号などを見誤るため危険との報告もあります。そのため彼らは夜間の外出を控える傾向があります。彼らの夜間における歩行の安全を保つ必要があります。
わたしたちは弱視者や高齢者が安心して安全に道を歩くことができるための歩行誘導装置を2種類開発しています。その一つは光る点字ブロックです。点字ブロックは夜間でも認識できるため、設置区間における歩行者の一歩一歩が確実になることがわかっています。このやさしく光る点字ブロック(フラッシュドットとフラッシュライン)はすでに京都府下をはじめ千葉、つくば、北海道などに敷設されており、全国的な広がりを見せています。また、最近開発した光るボラードについては弱視者による評価試験を重ねて、ようやく実用にこぎ着けました。これらの装置の画期的な技術をご紹介します。
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