科学・技術フェスタ2013 > ブース紹介

立命館高等学校②



兵庫県の玄武洞(青龍洞)の柱状節理(写真)

兵庫県の玄武洞(青龍洞)の柱状節理


夜久野高原(観察地点)での、柱状節理の風景(写真)

夜久野高原(観察地点)での、柱状節理の風景


岩の表面にみられる放射状の線とその中心(写真)

岩の表面にみられる放射状の線とその中心


岩が割れて冷える?~京都府福知山市における柱状節理についての研究~

普通は一つの岩盤となるはずの溶岩。それが柱のように割れる!?

あなたは、柱のように割れた溶岩を見たことがありますか?
想像してみてください。壁ではなく、何かを支える柱のように一本一本そびえ立っている岩たちを。
今回紹介したいのは、玄武洞や東尋坊、海外ではアイルランドの世界遺産ジャイアンツ・コーズウェーなどで見ることのできる「柱状節理」という現象です。
これらの柱は、火山から溶岩が噴出したあと、溶岩に比べて温度の低い大気に触れて、急速に冷やされたときに形作られます。そうして出来上がる岩の柱はふつう、六角柱になると考えられています。
私たちは、京都府唯一の火山がある夜久野高原で、そびえ立つ岩たちを調べました。そこには六角柱だけではなく、五角柱、七角柱もありました。その後現地で集めたデータを調べてみて、「六角柱になる」という通説を否定するに至りました。また、それらの柱にはとても不思議な現象もみられました。今回はそれらのことについて紹介したいと思います。