総合知シンポジウム
多面性を有する現代社会の中での新しい価値創造型ビジネスと「総合知」の開催について

※総合知シンポジウムは終了しました。たくさんのご参加ありがとうございました。

1.開催概要

日  時:令和5年10月25日(水)9:30~12:00
形  式:会場/オンライン(ZOOM)のハイブリッド
会  場:東京ガーデンテラス紀尾井カンファレンス メインルーム
    (東京都千代田区紀尾井町1番4号 東京ガーデンテラス紀尾井町)
費  用:無料
定  員:会場300名、オンライン400名 (先着順)
対  象:大学、学生、調査研究機関、行政機関、民間企業等における研究者・企画部門・人
      事担当、総合知にご関心のある方
主  催:内閣府 科学技術・イノベーション推進事務局

2.開催趣旨

 現在、社会を変革する新たな技術がたえず登場している一方で、社会そのものも多面性を増しつつ複雑なものに変容しています。このような中、新しい技術を、社会に実装し、Society5.0(直面する脅威や先の見えない不確実な状況に対し、持続可能性と強靱性を備え、国民の安全と安心を確保するとともに、一人ひとりが多様な幸せ(well-being)を実現できる社会)を実現するためには、「総合知」の活用が重要です。
 総合知とは、人文・社会科学と自然科学を含むあらゆる「知」の融合により、人間や社会の総合的理解と課題解決に資することを目指すものであり、言い換えれば、多様な「知」が集い、新たな価値を創出する「知の活力」を生むものです。
 例えば、直近で急速な進歩がみられる生成AIについては、著作権やプライバシーの保護、教育に与える影響などへの考慮が必要であるように、新しいビジネス創出にあたっても、多様な知を集めた検討を行う必要があります。
 こうした状況を踏まえ、本シンポジウムでは、「総合知」への理解が深めることを目的とし、ビジネス界や学術界で活躍されている方々をお招きし、「総合知」の活用事例をご紹介いただくとともに、多様な「知」の活用により、ひとりひとりの多様な幸福(Well-being)の向上が実現された新たな未来社会を目指す、新しい価値創造型ビジネスについて、議論を行います。

3.プログラム

9:30~ 9:35
 開会挨拶(内閣府)
9:35~ 9:50
 特別講演 十倉 雅和 氏
(一般社団法人日本経済団体連合会 会長)
9:50~10:05
 基調講演 上山 隆大 氏
(総合科学技術・イノベーション会議(CSTI) 常勤議員、元政策研究大学院大学 教授・副学長)
10:05~10:20
 総合知活用事例の紹介①
『サイバー空間とフィジカル空間の融合部分となるBodySharing』
玉城 絵美 氏 
(琉球大学工学部 教授、H2L株式会社 創業者兼代表取締役社長、SIP第3期「バーチャルエコノミー拡大に向けた基盤技術・ルールの整備」のサブプログラムディレクター)
10:20~10:35
 総合知活用事例の紹介②
『オープンソースが切り開く自動運転の未来』
加藤 真平 氏
(東京大学大学院情報理工学系研究科 特任准教授、株式会社ティアフォー創業者兼代表取締役社長CEO兼CTO)
10:35~10:50
 総合知活用事例の紹介③
『研究成果の社会実装に向けた活動紹介~ImPACTの事例より~』
白坂 成功 氏
(慶応義塾大学大学院 システムデザイン・マネジメント研究科 教授)
10:50~11:05
 総合知活用事例の紹介④
『iPS細胞の実用化と医療システム』
髙橋 政代 氏
(株式会社ビジョンケア代表取締役社長、立命館大学客員教授、公益社団法人NEXT VISION理事)
11:05~11:15
 休憩
11:15~12:00
 パネルディスカッション

ファシリテーター
上山  隆大 CSTI有識者議員

パネリスト
佐藤  康博 CSTI有識者議員
(株式会社みずほフィナンシャルグループ特別顧問、一般社団法人日本経済団体連合会 副会長)
波多野 睦子 CSTI有識者議員
(東京工業大学工学院電気電子系 教授、東京工業大学 学長特別補佐)
玉城  絵美 氏
加藤  真平 氏
白坂  成功 氏
髙橋  政代 氏

12:00
 閉会

4.参加申し込みについて

シンポジウム運営事務局(外部サイト)の申し込みページからお申込みいただけます。

5.総合知について

 第6期科学技術・イノベーション基本計画では総合知の基本的考え方及び戦略的に推進する方策について、有識者議員懇談会において議論を重ね、その結果を令和4年3月に「中間とりまとめ」としてまとめました。「中間とりまとめ」では、「総合知」の基本的な考えについて、「多様な『知』が集い、新たな価値を創出する『知の活力』を生むこと」としています。世界の研究や技術開発の目的の軸足が、well-beingに移りつつある中で、我が国の科学技術やイノベーションが、世界と伍していくためには、「あらゆる分野の科学技術に関する知見を総合的に活用して社会の諸課題への的確な対応を図る」こと、すなわち、「総合知」の活用を推進することが不可欠です。総合知の基本的な考え方や取組事例につきましては、総合知ポータルサイトをご覧下さい。